12勝2敗のジュース&フィンレーと、13勝1敗のEVIL&SANADAが対決する『WORLD TAG』公式戦最終試合。
セミファイナルでタマ&タンガが3敗になったため、この試合に勝ったほうが『WORLD TAG』優勝チームとなる。また、EVIL&SANADAは引き分けでも優勝できる。
フィンレーとSANADAの対決で試合が始まり、一進一退の攻防を展開。そこからジュース対SANADAとなり、ジュース&フィンレーが合体フェースクラッシャーを敢行。
さらにジュースは顔面パンチ連射、逆水平チョップでSANADAに追撃。ところが、EVILが場外から足を取って転倒させ、SANADAが頭部へ低空ドロップキックを食らわせる。
これでジュースは孤立してしまい、SANADAがパラダイスロックから低空ドロップキックをお見舞い。だが、ジュースはEVILの妨害を跳ね除け、自軍コーナーへ戻る。
タッチを受けたフィンレーは、EVILにジャンピングエルボースマッシュ、SANADAにドロップキック、プランチャ。そして、串刺しバックエルボー、ダイビングエルボースマッシュでEVILに追撃して行く。
だが、EVILはフィンレーの脚を取って海野レフェリーに持たせ、ガラ空きのボディにトラースキックを食らわせる。その直後、EVILがカニばさみでジュースを倒し、SANADAが低空ドロップキックで撃ち抜く。
場外戦となり、EVILがフィンレーの首にパイプイスをかけ、別のイスで殴る。これで今度はフィンレーが孤立し、SANADAが低空ドロップキック、EVILが串刺しヒップドロップなどで攻め込む。
しかしフィンレーは、SANADAのバックドロップを着地し、反対にバックドロップで投げて逆転。これでジュースが登場し、SANADAとEVILに串刺しラリアットをお見舞い。そして、EVILにランニングラリアット、SANADAにキャノンボールで追い討ちをかける。
それでもSANADAはパワーボムを抵抗し、フランケンシュタイナーを仕掛ける。しかし、ジュースが阻止して改めてパワーボムを敢行。
だが、SANADAが串刺し攻撃を回避し、直後にEVILが串刺しラリアットを見舞う。ここからEVIL&SANADAがジュースに波状攻撃を浴びせて行くが、マジックキラーはフィンレーがカット。
すると、ジュースがロープ際のラリアットでジュースを場外へ落とし、フィンレーとの合体フラップジャックをSANADAへお見舞い。そして、ジュースが雪崩式ブレーンバスター、ダイビングボディプレスで追撃して行く。
その直後、ジュースがSANADAに顔面パンチを浴びせ、フィンレーがPrima Noctaを狙う。そこからSANADAが逃れるとジュースがパルプフリクションを仕掛けるが、SANADAが回避してSkull Endに行く。
そこからジュースが逃れてバックスピンキックを見舞うが、EVILがジャーマンスープレックスホイップで投げ捨てる。すると、フィンレーがスピアーでEVILをなぎ倒し、SANADAはフィンレーにスワンダイブミサイルキックを食らわせる。
続いてSANADAはSkull Endを狙い、ジュースの切り返しをさらに切り返してSkull Endを極める。これでジュースの動きが止まると、SANADAはコーナー最上段からラウンディングボディプレスを発射。ところが、ジュースが両膝で受け止める。
フィンレー対EVILとなり、エルボー合戦からフィンレーが追走式バックエルボー。さらに、ワンハンドバックブリーカー、ショルダーバスターに繋ぐ。だが、EVILは次のPrima Noctaから逃れ、フィッシャーマンバスターで逆襲。
次にEVILは、コーナー最上段からの雪崩式ブレーンバスターでフィンレーを叩きつけ、ランニングラリアットで吹き飛ばす。そして、Scorpion Deathlockを繰り出すと、SANADAがジュースのカットを妨害。フィンレーは辛うじてロープへ手を伸ばす。
するとEVIL&SANADAはマジックキラーでジュースを排除。しかし、フィンレーはマジックキラーから逃れ、EVILをSANADAと激突させる。そして、グランビーロールを繰り出し、EVILをカウント3寸前まで追い詰める。
するとEVILがフィンレーを羽交い絞めにし、SANADAがショートレンジドロップキックを見舞う。そして、EVILがダークネスフォールズで追撃。
続いてEVIL&SANADAは今度こそマジックキラーをフィンレーにお見舞い。だが、ジュースがEVILのフォールをギリギリでカット。
するとEVILはEVILを仕掛けるが、フィンレーが回避し、反対にEVILを敢行。そして、左肩に施したテーピングを自ら引き剥がしてPrima Noctaを狙うも、EVILが身を守る。
するとフィンレーは、カウンタージャンピングニーアタックからACID DROPに行くが、EVILが回避。
そして、再びEVILを狙うが、フィンレーが脱出、今度こそPrima Noctaを敢行。
そこへジュースが入り、顔面パンチからのパルプフリクションでEVILに追撃し、最後はフィンレーがACID DROPで轟沈。ジュース&フィンガ『WORLD TAG』初優勝達成した。
ジュース「(※テーブル中央に置いたトロフィーを端に置き直しながら)顔を隠さないようにな……。さあ、インタビューしていいぞ。次はトーキョードーム2連戦初日、G.o.Dの方からタッグのベルトを引っ剥がしてやる」
フィンレー「いやあ、長かったよな、俺とジュースは。今ここで自分の気持ちを表現する形容詞は何百個も思い浮かぶけど、どれが一番ふさわしいのかわからない」
ジュース「プロレスにおいて、いろんなことがあった。でも、今夜はそれらすべてを帳消しにしてくれる。いい終わり方ができたし、この素晴らしいエンディングを親友とともに迎えられたわけだから、大成功と言っていいだろう」
フィンレー「でもやっぱり、すごい疲れたな。EVIL、SANADAにはこれまで何度も挑んできた。ここ2年は彼らに名を成さしめたし、厳しかった。あいつらはそのあと、トーキョードームでいい結果を残してきたしな。今年はその繰り返しにならず、俺たちが勝って終われたことはうれしい」
ジュース「EVIL&SANADA、フィンジュース、これからニュージャパンでは、このライバル関係が5年、10年、15年と、長年続いていくんじゃないのかと思うよ。(※テーブルを叩きながら=願い事が叶うように願掛けするときにする仕草)そうあってほしいね。ニュータッグチーム、フィンジュースにご期待あれ。より強いタッグも欲しいけど、今はこの2チームで、この部門を引っ張っていきたい。このトロフィーを持っているということが、俺たちが最強であることを表している。シンニホン・プロレスリングでベストなタッグチームっていうことは、世界でもベストっていうことだ」
フィンレー「次はタイトルだな」
ジュース「G.o.Dももちろん強い、EVIL&SANADAも強いけど、もっと素晴らしいタッグチームを連れてきてくれてもいいんだぜ。次はトーキョードーム。デビ(フィンレー)も同じことを考えてるはず。そこでG.o.Dのタッグ王座に挑戦だ。1.4でも1.5でも、どっちでもいいぞ。このタッグリーグが開幕した時から言ってただろ? 『俺たちはヒロシマで優勝するんだ』って。有言実行できたし、禁酒も解禁できた。サンキュー、ZIMA」
フィンレー「染みたよ」
ジュース「今夜はフィンジュースが、ヒロシマの街中にあるすべてのビールを飲み干してやるぜ。何か質問はあるか?」
--優勝おめでとうございます。2人は2015年に海外からともに新日本という場所を選んだわけですけど、振り返ってみて、その新日本という選択を今、どう考えてますか?
フィンレー「大きな決断だった」
ジュース「ここがホームであり人生だ。ここで出会った人はみんな素晴らしくて、俺の父親以上の存在だ」
フィンレー「俺たちはファミリーさ」
ジュース「そう、ファミリーだ」
フィンレー「キャリアの中でも忘れられない出来事さ。ドージョーに住み込んで、リングに上がるためのすべてを与えてくれた。だから今日が迎えられた」
ジュース「あこがれの選手ばかりだ。テンコジ、マカベ、タナハシ、ヘナーレ、ナカニシ、ナガタ、コルト・カバナ、ジェフ・コブ、マイキー・ニコルス……それ以外にもタイガーマスク……彼らとともに、このトーナメントを闘い抜いた。みんな尊敬に値するし、そんな中で俺たちが勝って、感情が昂っている。将来的に彼らと肩を並べられるようになっていきたい」
--東京ドームの話も出てましたが、今後、このタッグ優勝をどうつなげていきたいですか?
フィンレー「もちろん、チャンピオンになること。№1になること。タッグ部門において世界最高になること。それを願っている」
ジュース「その通り」
フィンレー「毎試合毎試合、勝ち続けること。そうやってこのトーナメントを勝ち抜いてきた」
ジュース「フィンレーが言った通りだ。新日本プロレスで、この『WORLD TAG LEAGUE』のトロフィーが№1を証明している。そこにとどまらず、世界一になるためにどんな相手だろうと倒していく。このトロフィーも守り抜いていく」
--フィンレー選手にとってはプロレス人生において初のビッグタイトル獲得となりましたが、今の気分は?
フィンレー「信じられないほど最高だね。スーパーボウルで優勝したような気分だ。このままディズニーへ行くぞ」
ジュース「トーキョードームじゃないのか?」
フィンレー「そうだ、トーキョードームだな。ヒロシマじゅうのビールを飲みたいほどの気分だ。ここにきて1年目、俺自身、ブレてる部分もあった。だから、いい1年じゃなかった。それでも自分を信じてやってきた。ケガで欠場したことも、自分を見直す意味でよかったんじゃないかな。タッグリーグに優勝してトーキョードームに進む。それをモチベーションにしてここまでやってきた。その努力が報われた。でも、ここで止まるわけにはいかない」
--先ほどジョン・モクスリー選手が、『トーキョードームでランス・アーチャーからUSヘビー級のベルトを奪い返したら、次はジュースと闘う。決着をつけよう』と言ってました。それを聞いて、どう思いますか?
ジュース「俺は一つのことしか考えないタイプなんだ。だから今、考えてるのはトーキョードーム初日のことだけ。デビとタッグ王座に挑戦することしか考えてない。それ以外は何も考えてない。考えてるとすれば、このタッグリーグのこと。USのタイトルマッチをモクスリーとやるはずだったが、台風の影響で流れてしまった。それは仕方ないこと。今はこのタッグチームが、自分の最高の友だと思っている。ところでお前、最高のタッグチームは誰だ? 世界最高のタッグチームは誰だと思う?」
--フィンジュース……。
ジュース「イエイ!」
--フォーエバー……。
ジュース「オー、フォーエバー」
フィンレー「いっぱい金を稼げるぞ」
ジュース「テリー・ファンクみたいにな」
※記念撮影になり、拳を握りるような形にトロフィーを置くと。2人はビックリした表情。フィンレーは「なんだこれは! パズルになってるのか!」と漏らして、様々な筋肉ポーズを披露しながらフラッシュを浴びた
※試合直後、消耗しきったSANADAの元にザックがやってくる。ザックは「俺の脚をよくもやってくれたな! 俺はブリティッシュヘビー級王者なんだぞ?」と言いながら、SANADAの腕を極めていく。
「おまえのことなんかこうしてやる! こんなことして許されると思うか? 許されないよな?」と腕ひしぎ十字に決める。さらにストンピング攻撃から再度、腕を固めていくザック。
最後は「レスリングの強いところを見せてやるよ!このアホタレが!」と捨てセリフを吐いてザックは控室へ。
※EVILはノーコメント。若手に担がれて控室へ。