『WORLD TAG LEAGUE 2019』最終戦の広島グリーンアリーナ大会。リーグ戦の最終試合と1月4日(土)東京ドームの前哨戦が繰り広げられる。
オープニングマッチは、4勝10敗の天山&小島と1勝13敗の永田&中西が対決する『WORLD TAG』公式戦。
天山対中西で試合が始まり、ショルダータックルの打ち合いから天山がモンゴリアンチョップ3連射。だが、中西は地獄突き→クロスチョップの連続攻撃で挽回。
小島対永田となり、エルボー合戦から永田がローキック連射。しかし、小島はミドルキックをキャッチし、を取ってカウンタータックル。
これで永田の動きが止まり、天山&小島が集中攻撃を開始。モンゴリアンチョップとエルボーを交互に連射したのち、ヘッドドロップ&ジャンピングエルボードロップの同時攻撃を見舞う。
永田の劣勢は続き、小島が逆水平チョップ乱射、串刺しジャンピングエルボー、「いっちゃうぞバカヤロー!」からのダイビングエルボードロップ、エルボー連打、ローリングエルボーと畳み掛ける。しかし永田は、フェイント式低空ドロップキックで小島に報復し、カウンターキチンシンクで吹き飛ばした。
ここから小島対中西となり、中西がのど輪ラリアット、野人ダンスラリアット。しかし、小島がアルゼンチンバックブリーカーを抵抗し、コジコジカッターで巻き返す。
これで天山対中西となり、天山がモンゴリアンチョップ連射。だが、中西がカウンタースピアーで逆襲し、青コーナーへ戻る。
天山対永田となり、エルボー合戦から天山が顔面かきむしり。そして、マウンテンボム、串刺しラリアット、ブレーンバスター、アナコンダバイスと得意技を連発して行く。
さらに天山&小島は、テンコジカッターで永田に追い討ち。そこから天山はコーナー最上段へのぼるが、中西が転落させる。
その直後、永田がタイナーで天山に追撃するが、次のバックドロップは小島がカット。そして、ラリアットを放つが、永田がかわしてバックドロップを見舞う。
続いて永田&中西が天山にイーストゴールドを敢行し、永田がエクスプロイダーナで追撃。そして、天山にガタロックIIを極めると、中西がアルゼンチンバックブリーカーで小島を分断。これで天山が力尽き、永田&中西組の勝利となった。
試合後、両チームが握手をかわし、互いの健闘を称え合った。
永田「敗者2人の話が長いからもう帰ろうかと思ったけど、今日はせっかく2勝目というか、数少ない(勝ち)星を挙げたんで、話さないわけにはいかないなと。向こうで待ってましたけど、(話が)長い。それはさておき、見ての通りです。永田、中西の戦績がこういう形で、まあ見ての通り。それに対しての言い訳はありません。ただ、いままでタッグリーグ出て一番勝率悪いのかなあと思ったけど、過去の1度だけもっと下回る成績を持って終わった試合があったんで。0勝1引き分け何敗(0勝4敗1分、パートナーは平澤光秀=2008年)って、そういうこともあったなということをちょっと思い出して。それに比べたら、ま、2つ勝ってたんでよかったかなというのもあります。まあ、長いシリーズ、中西学選手と組んで、このタッグリーグ回ったのが、なんか大きな財産なのかなと。今まで、いろんな形で組んだり、いがみ合ってきたりした2人ですけど、中西選手とやっぱり最後組んで、この長いシリーズを終えたって、なんかわれわれをホント象徴してるような結果だったかなと。永田&中西チーム、名コンビではあったけど、名タッグではなかったなと。でも、何かあると永田の相方は中西、中西の相方は永田。道行く人にも、『すいません、中西さんですか?』って声かえられることも多いし、それだけ僕と中西学の絆というか、そういうものは深かったんだなと。それがなんか、今日のタッグリーグっていうか、それを今、終えたところで改めて感じたというところですかね。でも、苦しい中でも最後まで前を向いて立ち上がって闘い抜いたことはほんとに大きな財産だと。僕も中西選手も。これからまた、いろんなテーマを持って、僕自身、生きていければなと、中西さんも含めてね、思いますし。今までにない、いろいろな意味でキツイシリーズだったけど、それを最後まで闘い抜いたってことは大きな財産として残していきましょう。以上です」
※中西はノーコメント
天山「いやあ、なんかね、泣いても笑っても今日が最後。広島大会を迎えて、もう白星も黒星も俺らにしたら関係ないかもしれないけども、最後まで、この広島まで、最後まで、闘い抜こうと思ってやりましたけど。最後、追い込んで追い込んでいいとこまでいったんですけど、首ちょっとひねられてヤバかったです。クソッ。負けたですけど、負けても、また勝てばええ。今日が(シリーズ)終わりかもしれないけど、また明日から、上向いていきますよ。休みに入るけども、今年これが最後(の試合)かもしれんけど、俺にとって。でもね、(試合に)出る以上は、どんなことがあろうと挫けないで、こっから先、また上を向いていきたいと思いますよ。まあ、あきらめたら最後、それで終わりやからね。最後まで、最後の最後まで。あとレスラー人生、どんだけあるかわからないけど、どこまでも、どこまでも突っ走って、最後の最後までいきたいと思います。コジと今年組んで、やっぱり俺のパートナーで、コジっていうのは一番ベストなパートナーですよ。そのコジをね、なんていうのかな、お互い見殺しにしたり、ちょっとやられてばっかりで、タッチできなかったですけど、最後まで闘い抜いて、こうして広島まで来れたっていうのは、またいけるんちゃうかなって。まあそれは、タッグのベルトもあるだろうし、またテンコジとしてもう1回、俺として何かしらひと花咲かせないと。このまま終わりじゃ寂しいしね。まあ、自分自身も体調どうこういうより、やっぱりこのシリーズ闘ってみて、やっぱりリングで闘うことが一番居心地がいいと思ってるし、やっぱり闘うてのは本能やと思ってるし。テンコジとしていい結果は出ませんでしたけど……。まあ、それは、終わったことはしょうがない。いつまでも後ろ向いてられないしね。もっともっと、また次の目標なり、それに向かって突っ走りたいと思います。コジ(※と小島を呼び込んで)、ありがとうな。今年、成績あんまりよくないけど」
小島「すいません」
天山「また……」
小島「(※握手を交わしながら)よろしくお願いします」
天山「また組んでいこうぜ。コジはイヤなことないやろね?」
小島「大丈夫です」
天山「俺じゃ悪いってことないやろね?」
小島「いえ、とんでもないです」
天山「俺はコジ、ちょっとあかんなと思う……」
小島「ああっ!」
天山「ことないけど。頑張りましょう」
小島「ありがとうございます」
天山「ありがとう(※と言って先に控室へ)」
小島「(※1人残って)永田と中西はとても強かった。ただ、勝ち負けとかそういう強さじゃなくてさ。25年以上、それぞれがプロレスやってきて、タッグを組んでも20年以上たっている。20年前のメインイベントでよくやっていたよ、今日のカード。それが20年たって、こうやってそれぞれがムキになって試合する、こんなすごいことないじゃないか。ちょっと手前ミソだけどさ、そう思ってる。20年たって、あの時と同じように、確かに体とかやれる技とか、そういうスタミナとか全部変わってしまったかもしれない。だけど、ここはずっといっしょだから。このハートはずーっと、永田、中西、天山、小島、ずーっといっしょだと思う。だから今日、ムキになってそれぞれが試合して、こうやって熱いもの生み出していけると思います。これからこういう試合がいくつやれるかわからないし、そんなかでね、必死になって、これからも意地になって、プロレスラーとして生きていければと思います。本当に永田、中西は本当に強い。今日、試合してみて改めて思いました。あの2人は、とんでもなく強い2人だと思いました。ありがとうございました」