飯伏は今年の『G1 CLIMAX』で悲願の初優勝を果たし挑戦権利証を獲得。その争奪戦の相手として、自身が『G1』公式戦で敗退を喫したKENTAとEVILとの名を上げた。そして、故郷凱旋となった9.16鹿児島では、KENTAの無法ファイトを振り切って権利証を死守。すると、試合後にEVILが姿を現し宣戦布告を果たした。
その後、EVILは9.28ニューヨーク、10.7後楽園と前哨戦で飯伏に直接ピンフォール勝ち。10.7後楽園の試合後には「俺は権利証を獲って歴史を動かしてやる。SANADA、東京ドームで勝負だ!」と咆哮。野望に燃えるEVILを、飯伏はどう迎え撃つのか?
ようやく離れたEVILはショルダータックル。すぐに飯伏は立ち上がるも、すかさずEVILはヘッドロックで捕え、そのままグラウンドに持ち込む。
飯伏は立ち上がってEVILをロープに飛ばし、ドロップキックをヒット。そしてキックを胸板に叩き込み、EVILをダウンさせる。
だが、EVILは4発目の蹴り足を捕え、レフェリーに預けると飯伏の土手っ腹にトラースキック。さらにラリアットで場外に落とす。
EVILは場外で飯伏を鉄柵に二度にわたり叩きつける。そして、リングに投げ入れてからスウィンギングネックブリーカー。続いてサーフボードストレッチでスタミナを奪いに出る。飯伏は力で切り返そうとするが、EVILは相手の身体をコントロール。
なんとか飯伏は切り抜けると、EVILにレッグラリアットをお見舞い。さらに打撃のコンビネーション、そしてカウンターのパワースラム、セカンドロープからのムーンサルトとたたみかける。
勢いに乗る飯伏は、スワンダイブ攻撃を狙うが、これはEVILが切り抜ける。そして、飯伏をセカンドロープに固定すると、右足でフットスタンプ。
EVILは両手でマットを叩いて場内を煽ってからブロンコバスター。だが、飯伏はジャンプでかわして、そのままフットスタンプ。
続いてエプロンに出たEVILを捕獲した飯伏は、スワンダイブジャーマンを狙う。しかし、EVILは切り抜け、ガンスタンの要領で飯伏のノドをロープに打ちつける。
ここでEVILはイスを持ち出し、飯伏の首にかけると、もう一つのイスで振り向き、大きなダメージを与える。
EVILは飯伏をリングに戻し、串刺しラリアットをヒット。そして雪崩式ブレーンバスターで豪快に飯伏を叩きつける。しかし、フォールは飯伏がカウント2でキックアウト。
EVILは飯伏を起き上がらせてダークネスフォールズの体勢に入る。こらえた飯伏はドロップキックを繰り出すが、EVILはかわし、変則的な角度からラリアット。しかし、これを読んだ飯伏はフランケンシュタイナーを決める。
飯伏はEVILをコーナートップに設置し、雪崩式パイルドライバーを狙うが、EVILはヘッドバットでエプロンに撃墜。しかし、飯伏はトップロープに飛び乗り、雪崩式フランケンシュタイナーを敢行。
一気に飯伏はカミゴェのモーションに入るが、EVILは切り抜ける。ここから大技の読みあいとなり、飯伏が強烈なラリアット。だが、EVILはローリングエルボーからラリアットで飯伏をなぎ倒す。
EVILは今度こそダークネスフォールズに成功。しかし、飯伏はカウント2でキックアウト。EVILは雄叫びを上げ、EVILを狙う。しかし、飯伏は丸め込みで切り返す。さらに突っ込んできたEVILを抱え上げ、人でなしドライバーをお見舞い。
飯伏は咆哮すると、EVILをシットダウン式パワーボムで叩きつける。だが、カウントは2。たぎった飯伏はボマイェを狙うも、EVILはラリアットで迎撃。
続いてEVILは正調のラリアットで一回転させてフォールするが、これもカウントは2。ならばとEVILはEVILへ。しかし、こらえた飯伏はクロスアーム式ジャーマン。そのままカミゴェを放つも、かわしたEVILはジャーマン。さらにテキーラサンライズを決め、右腕を突き上げる。
しかし、突進してきたEVILに対し、飯伏はカウンターのラリアット 。そして、カミゴェを狙うが、かわしたEVILはEVILへ。だが、飯伏もこらえる。するとEVILはヘッドバットを繰り出すも、飯伏も負けじとヘッドバット。
さらに飯伏はキックを放つが、それをEVILは両腕で叩き落とす。だが、飯伏はカウンターのジャンピングニー。そして追撃のカミゴェを決めるが、EVILはカウント3寸前で跳ね返す。だが、最後は飯伏が追い打ちのカミゴェで試合に終止符。EVILを退け、権利証を死守した。
飯伏はセコンドの肩を借りて退場するEVILの背中に向けて拍手を送ると、ファンの歓声に応えながら花道をフラフラした足取りで引き上げた。