メインイベント終了後、場外でうずくまった棚橋が、成田と辻の肩を借りて立ち上がる。すると、KENTAがリングを降りて握手を求めるが、棚橋が拒否した。
これでKENTAは小さく何度もうなずき、リングへ戻る。そして、『KENTA』コールとブーイングが入り混じる中、マイクアピールを敢行した。
■KENTAのマイクアピール
「改めまして、新日本プロレスのファンの皆さん、KENTAです(※大歓声&大拍手)。おそらくたぶん、ここにいるほとんどの人が、もしかしたら初めて俺のことを見るかもしれない。まあ、実際、帰ってる人もチラホラ(※場内笑)。まあ、それはいい…。それからもしくは、昔から、俺を見てくれている人も…(※大歓声&大拍手を受けて場内を見渡し)覚えてる、覚えてる、見覚えある…(※場内笑)。あ~、覚えてる、覚えてる…。いや、お前は覚えてねぇよ(※場内笑)。覚えてる…。まあ今日、棚橋さんと試合して、新日本のファンの皆さんと、棚橋さんが作り上げた信頼関係みたいなものを、まざまざと感じて、それは長年、時間を割いて、ここまでの形にして来たんだろうなと、勝手に推測しました(※大拍手)。…でも、俺も、遊びにここに来たんじゃなくて(※大歓声&大拍手)、久しぶりにみんなに会いに来たわけでもなくて…それもあるよ。それもあるけど、俺は! 『G1 CLIMAX』を優勝するためにここに来たんだよ(※大歓声&大拍手)。みんなが俺を知っていようが、知っていまいが、そんなことはまあどっちでもよくて、『G1 CLIMAX 29』…(※『オカダ・カズチカとやるんだろ!』という野次が飛び)いぃ~声してるな、通るな、声。誰だ、オイ!?(※場内笑) いい声してるな、野球部か、オイ!? (※さらなる野次が飛ぶと)いや、しつこい、しつこい(※場内笑)。まあ、そんな感じで俺は必ず、初出場・初優勝をして(※大歓声)、またここに帰って来ようと思います。せっかくだから覚えて帰って下さい。KENTAでした(※大歓声)」