昨日の大田区大会で公式戦を闘ったばかりの棚橋とKENTAがタッグを結成。LA道場ボーイズのコナーズ&フレドリックスを引き連れ、それぞれが7.18後楽園大会でAブロック公式戦を闘う鈴木軍のザック、アーチャー、そしてそのパートナーとなる鈴木&金丸との前哨戦に挑む8人タッグマッチだ。
最後に入場してきた棚橋がコーナーに上がってポーズを決めようとすると鈴木軍が襲撃。場外に棚橋を連れ出すとザックが腕を狙って襲いかかる。リング上ではランスがKENTAを襲撃。ランスのチョークスラムをかわしたKENTAはキックのコンビネーションからロープ間を走ってフロントキックを連続で叩き込んでいく。
そして棚橋が手を差し出すが、KENTAはフレドリックスにタッチ。そのフレドリックスは巨体のランスにエルボーとチョップで攻め込むが、ランスはスピニングスクラップバスターで迎撃。そしてタッチを受けた鈴木がミドルキックで攻め立てる。
さらに鈴木は頭を蹴り飛ばしていたぶっていく。フレドリックスはタックルで反撃。チョップで鈴木をロープに追い込んでいく。だが、鈴木はロープ越しに腕十字。これを合図に鈴木軍が総出で棚橋たちに襲いかかり再び場外へ。鈴木は柵をフレドリックスに叩きつけ、さらにイスまでぶつける。
ランスはKENTA、ザックは棚橋を襲撃し、試合を優位な流れにするとリングに戻ったフレドリックスに鈴木が強烈なエルボーを見舞ってダウンさせてしまう。続いて代わった金丸がストンピングを連打。その間に鈴木は解説席に赴くと解説のミラノさんを背後から睨みつけ、なんとイスを投げつける暴挙を働く。
その間にリング上では代わったザックがフレドリックスにネックロック。さらにフロントネックロックを仕掛ける。これを強引にブレーンバスターで切り返そうとしたフレドリックス。ザックがこれを阻止してロープに走るとスパインバスターでお返しだ。
すると棚橋とKENTAが同時に手を差し出しタッチを要求。フレドリックスがタッチをしたのは棚橋だ。その棚橋はザックにフライングフォアアームで攻め込み、セカンドロープからサマーソルトドロップ。そしてスリングブレイドを放つためにロープに走る。だが、金丸が背後から蹴りでカット。するとロープに走ったザックを今度はKENTAが背後から蹴りでお返し。
このチャンスに棚橋はスリングブレイド。だが、ザックはこれをかわしてコブラツイストだ。ならばと棚橋もコブラツイストで切り返す。これをザックは再びコブラツイストに切り返し、卍固めに移行。だがザックが次の技に移行しようとした隙きを狙ってドラゴンスクリュー。
そしてテキサスクローバーホールドを仕掛けた棚橋。だが、ザックは棚橋がステップオーバーする前に三角絞めに切り返す。そこに鈴木軍が総出でリングイン。KENTAらを場外に排除すると、その間にザックは棚橋に腕ひしぎだ。
ここはなんとかロープエスケープした棚橋はキックを食らいながらもエルボーで反撃。そしてザックがエルボースマッシュで反撃してきたタイミングを見計らって逆さ押さえ込みへ。これをザックが踏ん張ると棚橋はツイスト&シャウト。そして両軍コナーズと金丸にタッチだ。
まずコナーズが金丸にスピアー。そこにKENTAとフレドリックスが入ってきてトレイン攻撃。コナーズは俵返しで投げ飛ばし、逆エビ固めに金丸を捕獲する。しかし、鈴木が入ってきてフロントキック。コナーズが放さないとエルボーと一本足頭突きでお仕置きだ。
場外ではKENTAがランスとやり合っている間に鈴木はカットに入ってきたフレドリックスをスリーパーに捕獲。さらにザックが棚橋にドラゴンスクリューからヒールホールドだ。ランスもリングに戻ってくるとKENTAにEBDクロー。その間に金丸はコナーズにカウンターのドロップキックを食らわせるとブリティッシュフォール。最後はディープインパクトでトドメを刺した。
試合後、意気揚々と引き上げる鈴木軍に対して、場外でヒザを押さえて悶絶する棚橋。その棚橋に手を貸したKENTAだが、棚橋は振り払うようにしてヤングライオンの肩を借りながら引き上げていった。
アーチャー「KENTAよ、お前は自分こそが最強最悪のレスラーだと思っているかもしれないが、俺もお前に負けず劣らず、しかもお前よりもはるかにイカれた大男だぞ。お前を倒してやる。お前はニュージャパン・プロレスリングでも同じように活躍できると思って来たのかもしれないが、日本に戻って来たことを俺の手で後悔させてやる。俺がお前をブッ殺してな。お前もほかのヤツらと同じように屍にしてやる」
鈴木「(※ビデオカメラ、コメントスペースに集まっていた記者1人ひとりに睨みを利かせ)…………(※無言のまま控室へ)」
ザック「タナハシ、いかがだったかな? 疑う余地がないぐらいに、お前は美しいよ。それに魔法の力も持っていて、誰よりもカッコイイよな。ヘアスタイルもいつも決まってるし、否のつけようがないレスラーだった。俺は2年前に『G1』デビューを飾った。それから長い時間が経ったわけだけど、お前はそのあいだにどうなった? もう壊れてしまって、ヘアスプレーだけ使えばいいってわけじゃなく、体中にテーピングをしないとリングに上がれなくなってしまったんじゃないのか? お前はもう、味がしなくなるまで噛み干されて床に吐き捨てられたチューイングガムみたいになってしまったな。すべてがボロボロになってしまってるじゃないか。俺は、お前を倒すことにとても大きな喜びを感じてるんだ。お前は史上最高のプロレスラーかもしれない。だけど、それはもう過去のこと。今ではもう、“史上最高の1人”“史上最高だった”になってしまってるんだけどな。お前は過去の産物、お前の時代はもう過ぎ去ってしまった。この『G1』も厳しいよな。次も得点を稼げずに、コーラクエンホールでお前の『G1』は終わる。代わって、俺の『G1』が始まる。マディソン・スクエア・ガーデンでタップアウトしたように、(MSGと同じく)歴史に残る会場であるコーラクエンホールでどうなるか楽しみだ。その試合後、お前は何個のアイスパックが必要になるのかな? 今日はひとつだけでよかったね。でも、こんな公式戦じゃない試合で体を痛めてるようじゃ終わりだよな。もう一方のヒザはあるけど、そっちはどうなのかな? ヒジも痛めてるよな。タナ、サンキュー。これまでの功績を称えてあげるよ。そのポジションは俺がしっかりと引き継いであげるから、安心しな」
※金丸はノーコメント
棚橋「俺の、日々の、たゆまぬ努力で、膝(の調子)ムッチャクチャ良かったんです。ダラス、そして大田区……また振り出しだよ。ああ……もう、迷子が、迷子をこじらしてる。ただ、わかってんのは、優勝旗目指して、まっすぐ行けばいいんでしょ」
KENTA「(※英語で)ヘイ、ランス、お前、俺のこと知らないようだから、言っといてやる。俺はな……いいか忘れずに覚えとけ、俺はF〇〇KING KENTAだ」
※コナーズ&フレドリックスはノーコメント