2017年デビューの海野&成田と、2018年デビューの辻&上村がそれぞれ同期でタッグを結成。ヤングライオン同士のタッグマッチで横浜大会の幕を開ける。
後輩の上村が「来い、成田!」と先輩・成田を挑発。これに応じて先発は成田と上村だ。まずはレスリングの攻防を展開する2人。グラウンドから立ち上がった上村は成田のリストをキャッチして捻っていく。
そして、アームロックを仕掛ける上村。だが、成田も防御して立ち上がるとロープに押し込んで離れ際にチョップで一撃。続けてストンピングを打ち込み、上村をコーナーに追い込んでエルボーを連打する。
タッチを受けた海野も出てきて成田とダブルのバックエルボー。続けて海野はストンピング、エルボーで攻め込んでいく。さらにショルダーネックブリーカーを放った海野。上村をネッククランクで締め上げて成田にタッチ。
成田はストンピングで上村をいたぶり、エルボーにハンマーパンチで追撃。そしてロープに振ってショルダースルーだ。さらにチョップを叩き込んでいく成田。しかし、上村もドロップキックをカウンターで放って反撃。辻にタッチだ。
辻は入ってくるなり、やはりタッチを受けた海野にショルダータックル。海野も対抗してタックルを放つが、打ち勝ったのは辻。海野を倒すと上村も入ってきてトレイン攻撃。さらにダブルドロップキックを決めると、カットに入ってきた成田にもダブルドロップキックをお見舞いだ。
そして、ボディスラムを仕掛ける辻。だが、踏ん張った海野もエルボーで反撃。それに対して辻もチョップとエルボーで対抗する。しかし、海野はうるさい辻をカウンターのスパインバスターで黙らせ、最後はフィッシャーマンズスープレックスホールド。辻からガッチリと3カウントを奪い、1年先輩の威厳を示したのだった。
試合後、成田は勝ち名乗りを受けずに海野を置いて、一人でさっさと退場していった。
海野「一つだけ。辻が、『モクスリーを追いかけたいんだったら、“LA DOJO”にでも行けば。そしたら、興味もわくだろう』って、彼が言ってたけど、ちょっとなめすぎじゃないかな。LA DOJOも、こんなことライバルとして悔しくて言いたくないけど、すっごい強い眼差しをしてるよ。俺らになんか負けたくない、LA DOJOの意地を見せたいって。そんな目が、ビシビシ俺に伝わってきてる。だから、俺もうかうかしてられない。そこで一つ。辻は新日本プロレスの闘いを目の前で見てるって言ったけど、俺も新日本プロレスが好きで新日本プロレスに入って、新日本プロレスの闘いをナマで見てるけど、その中でズバ抜けて飛び出る何か一つ、プラスアルファが欲しい。だからこそ、ジョン・モクスリーの目を見て、ジョン・モクスリーのプロレスを、プロレスに対する姿を見て、俺はついていく決心をしたんだ。LA DOJOなんて関係ない。一人のレスラーとして、彼のプロレスに対する姿勢をすべて吸収して、必ずもっと上にいってやる。辻も上村も、もっともっと先に俺がいってやる」
成田「こうやって、いま『G1』やってるなかで、第1試合組まれて、勝ったり負けたり。ほかのヤングライオンもいろいろ思うところあるけど、俺は1人、次の目標をしっかりと考えてるから。ただ、あんまりコメントしないだけだから。ちゃんと自分の考えをしっかり持ってるから」
上村「こうやってヤングライオン同士のタッグマッチが組まれて、俺と辻が組んで、俺たちが負けるって大勢が思ってるだろう。でも、俺たちは、そんなこと1ミリも思ってねぇよ。俺たちの方が上だ。絶対に追い上げてやる。ありがとうございました」
辻「なあ、海野。前回、俺にあんだけ言われて、悔しくないのか? それに対してコメント出してないってことは、そういうことだよな。お前にとって、俺はその程度の人間かもしれない。でも、上ばっかり見てると、足元すくわれるぞ」