『G1 CLIMAX 29』第17戦にして日本武道館3連戦の初日。Aブロック公式戦の最終試合と、翌日(8月11日)に行われるBブロック公式戦の前哨対決が繰り広げられる。
第1試合は、ジュースとモクスリーのBブロック前哨戦として行なわれるタッグマッチ。
両者の先発で試合開始となり、モクスリーが出合い頭のタックルでテイクダウンを奪う。そこから逆水平チョップの打ち合いを挟み、ジュースの串刺しラリアットが決まる。
さらにジュースは、カウンタースパインバスターでモクスリーを叩きつけ、頭部へパンチを連射して行く。続いてラリアットが相打ちになったあと、ジュースが顔面パンチを連発。さらに、バックスピンキックでモクスリーをなぎ倒した。
成田対海野となり、エルボー合戦で海野が競り勝つ。それでも成田が追走式エルボーを見舞うと、海野もすぐに同じ攻撃をお返しする。
だが、成田がカウンターフロントスープレックスで海野を投げ捨て、串刺しバックエルボー、ブレーンバスターで追撃。そして、ローリングからサソリ固めを極めると、ジュースがプランチャでモクスリーを分断して行く。
一方、成田はフロントスープレックスの体勢に入るが、海野が抵抗。そして、成田のハンマースルーを切り返し、カウンタードロップキックを食らわせる。
ここで海野が成田を持ち上げ、モクスリーと共に合体ラリアットを敢行。その直後、フィッシャーマンズスープレックスホールドで成田から3カウントを奪った。
モクスリー「今何が起こったのか、俺の口から説明してほしいのか? オマエらは説明が必要なのか? そんなことはどうでもいいんだ! ジュース・ロビンソン、オマエがこのIWGP USヘビー級王座をものすごく、ものすごく欲しがっていることはよく分かっている。だが、俺からこのベルトを奪うのは無理だ。明日はオマエに、後味の悪い試合を味わわせてやろう。俺はこの『G1 CLIMAX』で優勝する必要があるんだ。他の参加選手の中には、俺みたいな勝ち方ができるヤツはいないだろう? 何があろうと、どんなことが起きようと、明日は勝ってみせる。そして、オマエをこのリーグ戦から引きずり下ろすだけじゃなく、オマエのキャリアを終わらせてやる!」
海野「よし! よし! 一番負けたくない成田から取れたぞ。でもそれ以上に、もっと負けたくない自分自身にも勝てた。これはデカいことだ。成田自身、『BEST OF THE SUPER Jr』に出て急成長してるし、試合しててもすごく気迫が伝わるし、アイツの姿にはずっと負けたくないと思ってたから。でも、これで終わりじゃないから。もっともっと成田とは戦っていくよ。どんどんぶつかっていく。でも次、戦う時、勝つのは俺だ。それまで俺も必死に練習してアイツに食らいついてやるよ。決してこれで勝ち逃げなんてしないよ。もっと、10年20年、戦っていこうぜ」
成田「(※肩を借りてフラつきながら現れ、壁に寄りかかるようにしながら)クソーッ! クソーッ! オイ、翔太と、海野翔太と、シングルマッチやらせろ! アイツには、負けてしかねぇけど!」
ジュース「(※立ち止まらず)また明日な!」