HEIWA Presents G1 CLIMAX 29

日時: 2019年8月8日(木) 17:00開場　18:30開始
会場: 神奈川・横浜文化体育館
放送
観衆: 4,983人（札止め）

第9試合 30分1本勝負
「G1 CLIMAX 29」Bブロック公式戦

（4勝4敗＝8点）
（3勝5敗＝6点）

境界線

22分41秒　ラスト・オブ・ザ・ドラゴン→片エビ固め

レフェリー｜レッドシューズ海野

MATCH REPORT

　4勝3敗で勝ち点8の石井と、2勝5敗ですでに決勝戦進出の可能性はなくなった鷹木によるBブロック公式戦が横浜大会のメインイベント。肉弾戦必至の好カードだ。

　まずはロックアップで組み合った両者。ここは鷹木が押し込み、離れ際に逆水平チョップ。再び組み合うと今度は石井が鷹木をロープに振る。返ってきた鷹木はショルダータックル。石井も倒れずやり返しショルダータックルを放つが、鷹木も倒れない。
　今度は両者リング中央でぶつかり合い、鷹木がエルボーで石井の動きを止めてラリアット。これをかわした石井は延髄斬りを放つが、鷹木はこれを避けるとスライディングのパンピングボンバーだ。
　しかし、石井もこれをかわしてスライディングラリアット。鷹木もこれを決めさせずに両者仁王立ちだ。一旦間を置いてから、再び石井と鷹木はエルボー合戦。続いて鷹木がタックルを放つと石井もやり返すが、鷹木はロープから跳ね返ってきてお返し。石井を倒すとエルボードロップ、セントーンを連続で投下。続けてボディシザーズだ。
　石井がロープに逃れるとニーリフトを連発。だが、石井もショルダータックルでやり返し、背中に蹴りを一撃だ。さらに逆水平チョップで攻め込む石井。鷹木もエルボーで反撃するが、それをエルボーで黙らせた石井は倒れた鷹木の背中に蹴りを連発。後頭部も蹴り飛ばす。
　さらに石井は後頭部を踏みつけ、挑発するように顔面蹴り。ならばと立ち上がった鷹木は逆水平チョップで反撃。石井もこれに応じると、鷹木のノド元目がけて逆水平チョップを炸裂させていく。
　さらに頭突きを連発し、鷹木の頭をコーナーに叩きつけた石井。だが、鷹木も引かずに石井をコーナーに叩きつける。そして頭突きを放った鷹木。だが、石井はこめかみに頭突きを放って黙らせる。それでも引かない鷹木は石井と逆水平チョップ合戦を展開。ダブルチョップで石井をふっ飛ばし、バックエルボー、ナックルを叩き込む。石井が引かないとブレーンバスターで追撃だ。
　そして串刺し式のパンピングボンバー、龍魂エルボーを叩き込んだ鷹木。熨斗紙を狙うも石井が防御すると、DDTに切り替える。さらにエルボーを連発してからニードロップを投下だ。そしてパワーボムの体勢に入った鷹木。だが、石井はこれをリバースすると、パワースラムで反撃。コーナーでチョップとエルボーのコンビネーションだ。
　だが、鷹木も同じ技でやり返し、ナックルを連発。さらに頭突きをぶち込んで石井を追い込んでいく。だが、立ち上がった石井は仁王立ち。打ってくる鷹木に対して前へ前へと出ていく。それを鷹木はナックルと龍魂ラリアットで鎮圧だ。
　それでも石井はブレーンバスターで反撃。そして鷹木を挑発して、またもエルボー合戦だ。ここは石井が打ち勝つが、鷹木は追走してパンピングボンバー。石井も追走式のラリアットでやり返すが、再び両者ラリアットでリング中央で激突。だが、鷹木が間髪入れずにバックドロップを放つ。ならばと石井も立ち上がりバックドロップでお返しだ。
　それでも立ち上がってくる鷹木にさらに石井はバックドロップ。串刺し式のラリアットから雪崩式ブレーンバスターで叩きつけ、パワーボムの体勢に。鷹木が踏ん張ると顔面を蹴飛ばして挑発だ。鷹木が立ち上がってエルボーを放ってくると、石井はエルボーでダウンさせて黙らせる。そしてパワーボムで叩きつけた石井。
　トドメの垂直落下式ブレーンバスターへ。だが、鷹木はMADE IN JAPANに切り返す。石井が踏ん張るとバックエルボーから龍魂ラリアット。続けて、熨斗紙、スライディング式のパンピングボンバーで追撃だ。
　そして吠えてからMADE IN JAPANへ。またも石井が踏ん張るとショートレンジのパンピングボンバーをぶち込んでいく。だが、引かない石井は立ち上がって頭突きを放つと、スライディング式ラリアット。これをかわした鷹木は今度こそMADE IN JAPANで石井を叩きつける。
　そしてパンピングボンバーでなぎ倒し、無理やり石井を引きずり起こすとラスト・オブ・ザ・ドラゴンの体勢に入る。石井もこれを踏ん張って頭突き。鷹木はこれをかわしてエルボーで黙らせる。ならばと石井は延髄斬り。鷹木にブロックされるが、続く鷹木のラリアットを自ら腕をぶつけて防御。続けて投げっぱなしのジャーマンだ。　
　だが、鷹木も立ち上がり石井が放ってきたラリアットを同じく自らのラリアットをぶつけて防御。ならばと石井はローリングラリアット、続けざまにもう一発ラリアットを放って鷹木をなぎ倒す。そしてスライディング式のラリアットをぶち込んでから、垂直落下式の体勢に。
　だが、鷹木はこれも防いで変形のエメラルドフロージョンのような形で石井をマットに叩きつける。そしてパンピングボンバーで石井をなぎ倒した鷹木。だが、立ち上がった石井は延髄斬りをぶち込み、続けてラリアット。鷹木はカウント1で返してお返しのパンピングボンバー。石井もカウント1でキックアウト。そして両者リング中央でラリアットの相打ちだ。
　だが、続けざまに鷹木のパンピングボンバーが炸裂。さらにもう一撃パンピングボンバーをぶち込んだ鷹木。石井はこれもキックアウト。ならばとトドメのラスト・オブ・ザ・ドラゴンで叩きつけた鷹木が3カウント。鷹木の勝利で死闘は幕を閉じた。石井は4敗目となり、決勝戦進出の可能性が絶たれた。

COMMENT

鷹木「（※コメントスペースにたどり着くなり両手両ヒザを着き、顔を上げずに話し始める。だが、その言葉はハッキリしたもの）毎試合毎試合、負け試合だよ。なめてたわけじゃねぇけど、石井、ホント半端ない。全部、強烈だよ。一発一発、重いし、スタミナもあるしな。ヤバイと思った。ホントにヤバイと思った。だが、俺もずっと、連敗するわけにはいかない。『SUPER Jr.』終わってデカイ口叩いて、『G1』に殴り込んだんだ。悔しいのはよ、もうすでに、負け越しが決まってるから。それはホントに悔やむところだ。だが、俺はすでに大阪の内藤戦で、負けながらも、こんなこと言ったら怒られるかもしれないけど、負けながらも、自信をつけた。そして、今日、苦しかったが、勝って、自信をつけた。残り１つ、（対戦相手は）後藤洋央紀か。ちょっと試合直後で（自分で）なに言ってるのかわかんないけど、後藤に対して俺は言いたいこと、たくさんあるからよ。それは改めて、そうだな、武道館の初日にでも言うわ。とにかく、まぁ、新日本としては横浜文化体育館、おそらく最後の開催かもしれない。同じドラゴンの先輩、ましてや大先輩、藤波辰爾さんがここでな昭和か、昭和何年だ、60……まぁ、昭和の時に、アントニオ猪木さんと60分フルタイムで伝説を作ったが、俺は今日の試合は、伝説とまでは言わないが、（※ゆっくり立ち上がりながら）同じドラゴンを名乗る者として、有終の美を、飾れたと思った。令和のザ・ドラゴン、こんなもんじゃ、終わらせねぇからな」
　
※石井はノーコメント