メイン(第9試合)のAブロック公式戦は現IWGPヘビー級王者のオカダ・カズチカ(6勝0敗)が、SANADA(2勝4敗)と対決。両者は今年、3.24長岡での『NEW JAPAN CUP』優勝決定戦、そして5.4福岡でのIWGPヘビー級王座戦と二度にわたって激闘を展開。どちらもオカダが勝利を収めるも、SANADAの善戦が光った。
ここまでの公式戦、SANADAは苦しい結果となっているが、ここはリベンジを果たすと共に番狂わせを見せたいところ。一方のオカダは現在、出場者唯一の無敗ロードを爆進中。無双状態のまま、Aブロック通過を見据える。
オカダはIWGPヘビーのベルトを腰に堂々と花道を進む。
開始のゴング、会場は両者への大きなコールが交錯する。両者、耳を傾け、どちらへのコールが大きいか伺う。
続いてリストの取り合いから、オカダがグラウンドに持ち込む。そしてスタンドに戻ると、オカダは声を上げながら力のこもったヘッドロックで締め上げる。
そこからロープワークの展開になり、オカダがショルダータックル。そしてフォールの奪い合いから、両者が一旦距離を取ると場内を拍手が包む。
次はオカダがロックアップでロープまで押し込み、離れ際に張り手と見せかけてクリーンブレイク。そこから技の読み合いとなり、SANADAが低空ドロップキックをヒット。
続いてSANADAパラダイスロックを仕掛けるも、オカダは回避。ならばとSANADAはスリーパーで捕らえるが、切り抜けたオカダはランニングエルボーでダウンを奪う。
さらにオカダは串刺しエルボーからDDT。そしてボディスラムで叩きつけるとトップコーナーからダイブするが、SANADAが立ち上がると着地。そして、SANADAをトップコーナーに設置し、ドロップキックで場外に墜落させる。
オカダは場外に下りると、オカダを鉄柵に叩きつけ、さらにフロントキックを炸裂。そして鉄柵を用いて、オカダはSANADAに急角度のDDT。SANADAは苦痛に顔をゆがめ、一方のオカダはリングに戻り涼しい表情。
SANADAがカウント15でリングに生還すると、オカダは低空ドロップキック。ここでSANADAを踏みつけレインメーカーポーズを見せ、会場に拍手を煽るが、一部からブーイングが起こる。そして、「SANADA」コールが発生。
SANADAは腹部へのエルボーを連発するが、オカダは鋭いアッパーカット。そしてドロップキックを狙うが、これを読んだSANADAは低空ドロップキックをヒット。
さらにリープフロッグの二連発からドロップキックを食らわせ、オカダが場外に落ちるとプランチャを炸裂。場内は「SANADA」コールで後押し。
SANADAはオカダをリングに戻すと、バックドロップの体勢へ。これはオカダが切り抜けるも、SANADAはスキをついてパラダイスロックを完成。そして場内を煽り、オカダに低空ドロップキックをお見舞い。
SANADAは串刺しエルボーを放つ。これはかわされるも、コーナーからモルタルを切って突進。だが、オカダはフラップジャックで切ってとる。
オカダは鋭い眼光からフロントキック。SANADAもエルボーで応戦し、その場飛びムーンサルトプレスはかわされるも、後頭部に低空ドロップキック。そして角度のあるバックドロップを炸裂。
SANADAはTKOを狙うが、オカダが回避。そして、SANADAのスワンダイブ攻撃を読むと、リバースネックブリーカーを決める。オカダはボディスラムで叩きつけ、トップロープからダイビングエルボーをヒット。
ここでオカダはレインメーカーポーズを披露し、レインメーカーを仕掛けるが、SANADAはかわすとスタンディングのドラゴンスリーパー。しかし、オカダはロープを蹴り上げて体勢を切り返すとツームストンパイルドライバー。
オカダは雄叫びを上げ、レインメーカーへ。かわしたSANADAは機転を利かせ、ロープを使ったマジックキラー。
両者はフラフラになりながら、エルボー合戦に突入。オカダが「どうしたSANADA!? テメー、来いコノヤロー!」と感情をあらわにすると、SANADAは鋭いエルボー。だが、オカダも真っ向から応戦。
SANADAが優勢となるも、オカダは背中にドロップキックを炸裂。さらに正調のドロップキックを決め、レインメーカーのモーションに入るが、切り抜けたSANADAはSkull Endを狙う。だが、オカダは空中で捕獲。しかし、SANADAは意地でスタンディングのドラゴンスリーパーに持ち込む。
そこからSANADAはタイガースープレックスを決めるが、カウントは2。ならばとSANADAはTKOを食らわせ再びフォール。しかし、これも2カウント。
ここからSANADAは一気にラウンディング・ボディプレスを繰り出すが、オカダは回避。SANADAは着地し、突進するが、オカダはフロントキック。
しかし、SANADAはモルタルを切って背後に回ってSkull End。だが、オカダはすぐに立ち上がってリストをつかんだまま変形のラリアット。
そしてもう一発変形ラリアットを叩き込み、サポーターを取ると高らかに雄叫び。そして、レインメーカーを放つが、SANADAはカウンターのラリアットを炸裂。
SANADAはドラゴンスリーパーでオカダを捕らえるとそのままブン回し、リング中央でSkull Endを完成。オカダは腕のクラッチから脱出し、ロープに手を伸ばすが、SANADAも必死に捕獲。
SANADAはもう一度スタンディングのドラゴンスリーパーで捕らえるとSkull Endへ。オカダは必死に切り抜け、そのままフォールに入るが、SANADAは返すと、しつこくSkull End。ここで残り時間3分のアナウンス。
SANADAはジリジリと締め上げ、オカダの動きが落ちる。場内は両者へのコールが発生。SANADAは技をほどき、ムーンサルトプレスを敢行。だが、オカダはヒザで迎撃。
「オカダ」コールと「SANADA」コールが交錯する中、残り時間1分のアナウンス。SANADAはドラゴンスリーパーで捕らえるが、オカダは脱出するとドロップキックをヒット。
そして雄叫びを上げたオカダはレインメーカーを仕掛けるが、SANADAはポップアップ式のTKOで切り返す。そして、ムーンサルトプレス二連発でついにピンフォール勝ち。SANADAが29分47秒、残り13秒でオカダから価値ある一勝をゲット。オカダはついに連勝がストップした。