第6試合のBブロック公式戦では後藤洋央紀(1勝2敗)とタイチ(1勝2敗)が対峙。昨年、NEVER王座を巡って抗争した両者が、『G1』の舞台で激突。現状、両者ともに黒星が先行しているだけに、ここは星を五分に戻したいところ。
タイチは専属ディーヴァのあべみほを伴って入場。ゴング前、後藤の入場曲が鳴ると、タイチはカール・フレドリックスを暴行。LA DOJOのTシャツを奪い取り、フレドリックスをリング下に排除。
LA DOJOのTシャツを着て歩を進める後藤は、タイチを鬼の形相でにらみつける。するとタイチはLA DOJOのTシャツを踏みつけ、怒りの後藤が襲いかかったところで開始のゴング。
後藤はタイチにエルボー、キックを乱打し、止めに入る浅見レフェリーも吹き飛ばす。タイチは顔面かきむしりで応戦するも、後藤はロープ際のタイチを村正で場外に排除。
後藤はタイチを鉄柵に二度にわたって叩きつけ、さらにキックで追撃。ここでタイチがあべみほを盾にすると、後藤は動きを止める。
このスキにタイチはフレドリックスを捕らえ、後藤に投げつける。さらに後藤の頭部を鉄柱、そして放送席に叩きつける。続いてタイチはマイクの入ったケースで後藤に殴りかかる。
先にリングに戻ったタイチは両手を広げて涼しい顔。後藤はカウント18でリングに生還。タイチは後藤にチョーク攻撃、さらにノド元を踏みつけていく。
ペースを握ったタイチは顔面かきむしり。そして「オイ、なんだ、コイツは? 終わりか、オイ?」と挑発しながら足蹴にする。
後藤はタイチの胸板へ張り手を連発するが、タイチは顔面にステップキック。後藤は牛殺しを狙うも、切り抜けたタイチはソバット。そしてロープに走るが、後藤はカウンターのラリアットで応戦。
後藤は串刺しラリアットから、もう一度牛殺しへ。タイチが脱出すると、後藤は村正からバックドロップ。そして、またも牛殺しを仕掛けるも、タイチは切り抜けてパワーボムの体勢へ。これを後藤がリバースすると、タイチはジャンピングキックでダウンを奪う。
さらにタイチは後藤の串刺し攻撃をかわして後頭部にジャンピングキック。タイチはパンタロンを脱ぐと天翔十字鳳のモーション。後藤はその蹴り足を掴んで抱え上げ、ついに牛殺しを炸裂。
続いて二度にわたるラリアットの相打ちから、後藤がローリングラリアット。そして左ミドルを連発。だが、タイチもステップキックで反撃。後藤はヘッドバットを放つが、タイチはジャンピングキック。
しかし、仁王立ちの後藤は裏GTRを炸裂。しかし、フォールはタイチがカウント2でキックアウト。ならばと後藤はGTRを狙うも、タイチは髪をつかんで脱出。さらに後藤の昇天・改を切り抜け、浅見レフェリーを後藤に投げつける。
スキをついてタイチは後藤に急角度のバックドロップ。無法状態のリング上、タイチはマイクスタンド攻撃。しかし、後藤はかわすとヘッドバット一閃。そしてマイクスタンドを手に取り、場外に投げ捨てる。
後藤は「立て~!」と気合いを入れると左ミドル。そしてGTRを狙うが、タイチはレフェリーに抱きついて逃れる。タイチはスキをついて後藤に急所蹴りを見舞い、すかさずタイチ式外道クラッチ。これで3カウントを奪い、まんまと公式戦二勝目をゲットした。
試合後、タイチはすぐに場外にエスケープし、リング上の後藤にニヤリと不敵な笑みで見やり、あべみほと共に退場。リングでは後藤が無念の表情。