3戦全敗とまさかの絶不調に陥ったザックが、初勝利を懸けて1勝2敗のファレと対決する『G1』Aブロック公式戦。

　ゴングと同時にザックが両脚でファレのボディに絡みつき、フロントネックロックを極める。そして、そこから背中にしがみついてスリーパーホールドを極めるが、ファレが前方へ投げ捨てる。
　それでもザックはビクトル膝十字固めを狙うが、ファレが倒れずにロープへ手を伸ばす。するとザックは腕にオーバーヘッドキックを食らわせるが、ファレが赤コーナーへ叩きつけ、串刺しボディアタックをお見舞い。
　その直後、ファレはエルボードロップを放つが、ザックが腕をキャッチして腕ひしぎ逆十字固めに行く。だが、ファレが上体を起こして強引に脱出し、ラリアットで吹き飛ばす。
　次にファレはバッドラックフォールを狙うが、ザックが体勢を入れ替えて変型卍固めを極める。すると、ファレがザックを背負ったまま後ろへ歩き、邪道が場外から竹刀攻撃を浴びせる。
　ここから場外乱闘となり、オーエンズがザックを暴行。さらに、ファレが鉄柵攻撃で追い討ちをかける。
　続いて2人は南側観客席の通路へ移動し、ファレがバッドラックフォールの体勢に入る。そこからザックが逃げると、オーエンズが背後から羽交い絞めにする。そして、ファレがランニングショルダータックルを繰り出すが、ザックが回避してオーエンズに誤爆させる。
　それでもファレはグラネードを放つが、ザックが腕を取って三角絞めを極める。そして、そのまま絞り上げてファレの動きを止めると、走ってリングへ帰還。ファレも後を追いかけるが間に合わず、ザックのリングアウト勝ちとなった。

　試合後、場内が「ザック」コールに包まれ、ザックのリーグ戦初勝利を祝った。

ザック「ジェネラル・ファレ！　あの坊主頭を倒してやったぞ！　あのやり方は奇想天外だったが、まるでマジックがかかったかのようだっただろ？　リングの中で勝ったわけじゃないが、２ポイント！ これで２ポイント、ようやく取れたよ！　これは俺が機転を利かせて、トリックを仕掛けた結果なんだ。この『G1 CLIMAX』優勝への道が、やっと始まったよ！　タップアウトして２ポイントといきたかったところだが、この奇想天外なやり方で勝ったんだから、俺にボーナスポイントをくれてもいいぐらいじゃないか？　新日本プロレスさん、どう思う？　テクニシャンのザックにとっての『G1 CLIMAX』が、ついに始まったってことだ！
これを気候変動にたとえるのは不適切なのかもしれないけど、ようやく風車が回り始めて、地球の天候が変わり始めるってことだ。その変化は、地球が真っ平らじゃないのと同じぐらい当然のことで、これからさらに起きる変化が楽しみだな！　（背後のインタビューバックを指差して）ちょっと前にはイラついてこれをぶっ壊したこともあったけど、今日はやらないよ。今日はハッピーだからな！」

ファレ「あの野郎！」
チェーズ「あのエイリアンめ！　エリア51から出てきたあの宇宙人め！ よくもやってくれたな！ 最低だ！」
ファレ「あの宇宙人みたいな身体をした野郎、やってくれたな！ あのクソ野郎！」