第6試合のAブロック公式戦では棚橋弘至（1勝2敗）とランス・アーチャー（2勝1敗）が対峙。過去に両者は『G1』で2011年と13年の二度にわたって対戦し、どちらも棚橋が勝利。だが、アーチャーはこの『G1』でシングルプレイヤーとして覚醒した感が見られるだけに、対戦相手にとっては脅威。前日の前哨戦の試合後も、アーチャーはEBDクローで棚橋を苦しめている。

 

　ゴング前に棚橋はヒザへの低空ドロップキック二連発で奇襲攻撃。アーチャーが場外に落ちると、棚橋はプランチャを炸裂。さらにアーチャーを鉄柵に叩きつけ、機先を制す。
　だが、怒りのアーチャーは棚橋をチョークスラムで高々と抱え上げ、エプロンに叩きつける。さらにアーチャーはエプロンからトペ・コンヒーロを浴びせ、場内をどよめかす。
　続いてアーチャーはエプロンの角に棚橋の腰を打ち付け、リングに放り投げる。リングに戻ったアーチャーは棚橋のノド元にヒザを押し当てる拷問攻撃。
　棚橋は気合いの張り手を放つが、アーチャーは逆に胸板への張り手でダウンを奪う。棚橋はそれでも立ち上がり向かっていくが、アーチャーはカウンターのスクラップバスター。そして指を一本突きたて、挑発するように棚橋のポーズを披露。
　勢いの止まらないアーチャーは豪快なショートレンジラリアット。そして踏みつけてフォールするが、棚橋はカウント2でキックアウト。続いてアーチャーは棚橋の左腕とアゴをつかんで締め上げると、うしろ髪を引っ張り強引になぎ倒す。そしてダウン状態の棚橋の両手で顔をつかんで罵声を浴びせ、相手のお株を奪うテキサスクローバーを仕掛ける。
　だが、棚橋はキックで突き放し、ジャーマンを狙う。これを切り抜けたアーチャーは串刺しエルボーを三連発。だが、4発目は棚橋がカウンターのスリングブレイド。
　棚橋はダウンしているアーチャーの左足にグラウンドでのドラゴンスクリュー。そしてテキサスクローバーの体勢に入るが、アーチャーはこらえる。すると、棚橋はもう一度グラウンドでのドラゴンスクリュー。
　続いて棚橋はスリングブレイドを狙うも、アーチャーは喉輪で捕獲。棚橋は張り手で切り抜け、ロープに走るが、アーチャーは交通事故級のショルダータックルで吹っ飛ばす。
　アーチャーは気合を入れると、棚橋をトップロープに設置。だが、棚橋はアーチャーの手をつかみ、掟破りのロープ歩きを狙う。しかし、これはアーチャーが棚橋をリングに墜落させる。
　そして、アーチャーがお返しとばかりに棚橋の手をつかんでロープ歩き。そこからハンマーパンチを落とすが、棚橋はかわすと間髪入れずにツイスト&シャウト。さらにスリングブレイドを決めてフォールへ。だが、アーチャーはカウント2でキックアウト。
　すると棚橋はハイフライフローを放つが、アーチャーは喉輪で捕らえ、ハイアングルのチョークスラム。だが、フォールは棚橋が必死に返す。
　ならばとアーチャーはトップロープから変則的なボディプレス。しかし、棚橋はカウント2でキックアウト。ここでアーチャーは右手を広げ、EBDクローへ。しかし、棚橋は両手でアーチャーの右腕をつかんで阻止。
　アーチャーは力づくで棚橋の頭部を捕獲するも、これはロープエスケープ。ならばとアーチャーは棚橋をトップロープに据え、ブラックアウトを狙う。だが、棚橋は両足でアーチャーの首を捕らえる。
　するとアーチャーは肩車して歩を進めるが、棚橋は機転を利かせてフォーリン・ラブ。これで3カウントを奪い、技アリの勝利を収めた。

 

　フォールを奪ったと同時に、棚橋は場外にエスケープして倒れこむ。リングではアーチャーが頭を両手で掲げ、さらにターンバックルを叩いて悔しさをあらわに。
　怒りの収まらないアーチャーは浅見レフェリーをつかむと放り投げて八つ当たり。そしてリングをあとに。
　棚橋はリングに戻ると、天を指さし会心の勝利をアピール