今年の2月にインターコンチのベルトをかけて今日と同じ北海きたえーるで闘った内藤とタイチが、舞台を『G1』のBブロック公式戦に移して因縁の再激突。共に1敗スタートで、早い段階での巻き返しを狙う。

　後から入場してきた内藤は花道を歩きながら後ろを振り返り気にする素振りを見せる。だが、2月の時と違い飯塚が現れないと見るやニヤリとしてリングへ。結局何事もなくゴングが鳴り、試合はスタートだ。

　大歓声が飛ぶ中、両者距離を取ってリング内を回る。ロックアップすると見せかけて、スカし合う両者。なかなか組み合わない中、内藤は寝転がって挑発。そこに近づいたタイチを内藤はスモールパッケージの奇襲。タイチがキックアウトすると互いに攻撃をかわし合い、内藤はトランキーロポーズだ。
　その後、内藤は場外に出て間を取って、なかなかリングに戻らない。エプロンに上がったところでタイチが近づいてくると足払い。ロープを飛び越えてのドロップキックを炸裂させる。そして場外でタイチを鉄柵に叩きつけストンピングで追撃。
　タイチはたまらずディーバのあべみほを盾にして内藤の攻撃を食い止めると、自身はリングへ。内藤はあべみほの髪の毛を掴んで脅してからリングに戻る。だが、レフェリーがあべみほとセコンドの金丸に気を取られている間にタイチは急所蹴り。今度は内藤を場外に叩き出すと、鉄柵にぶつけてからイス攻撃だ。
　内藤をたっぷりといためつけたタイチは内藤をリングに戻し、背中にサッカーボールキック。そして内藤の首を踏みつけて挑発だ。さらにタイチはサミングでいたぶり、背中にストンピングを落としていく。そして「来てみろ」と内藤を挑発だ。
　内藤がチョップで反撃してくるとサミングで遮断。ステップキックで顔面を蹴り飛ばして追撃だ。そのタイチに対して内藤はツバを吐きかける。その内藤にミドルキックを食らわせたタイチ。そしてコーナーに逃れた内藤にアックスボンバーを発射。
　しかし、内藤はコーナーで足を伸ばして迎撃すると、カウンターのドロップキックで追撃。エルボーからヒップトスで投げ飛ばし、後頭部に低空のドロップキック。さらにコーナーに投げ飛ばす。自身が突っ込んだところでタイチが足を伸ばして迎撃しようとすると、その足をキャッチ。ロープに足を引っかけるとハングマン式の変形バックブリーカーだ。
　続けてショルダーネックブリーカー、さらに変形バックブリーカーからクルスフィックスでタイチの首にダメージを与えていく内藤。タイチがロープエスケープするとストンピング、エルボーを放っていためつけていく。そしてグロリアの体勢に入った内藤。タイチが阻止するとバックを奪ってジャーマンの体勢だ。
　だが、タイチはバックエルボーで振り払うと、内藤をコーナーに振って背後からジャンピングハイキックで反撃。そしてミドルキックを放ったタイチ。内藤も蹴り足を獲ってエルボーで反撃していくが、タイチはジャンピングハイキックを顔面に叩き込んで遮断。そしてパンタロンを脱いでショートタイツになると天翔十字鳳の構えに入る。
　しかし、これをかわした内藤はマンハッタンドロップ。タイチはすぐさまソバットで反撃して内藤の追撃を許さず、パワーボムの体勢に。内藤もフランケンシュタイナーで切り返すが、タイチはコーナーに内藤が突っ込んできたところですぐさまハイキック。さらにデンジャラスバックドロップで追撃だ。
　そしてサコッシュバッグを手に取り、入場口に向かって「来い！」と呼びかけるタイチ。レフェリーとヤングライオンの注意が入場口に向かった隙きにアイアンフィンガーを取り出して内藤に向かって放つ。
　だが、内藤は低空のドロップキックで阻止。スイング式DDTでマットに串刺しにすると、コーナートップからの雪崩式フランケンシュタイナー。さらにグロリアで追撃し、トドメのデスティーノの体勢に。
　だが、タイチはこれを阻止すると内藤が着地した瞬間にハイキック。そしてパワーボムで持ち上げる。これを内藤がフランケンシュタイナーで切り返そうとすると、それを許さず宙吊りにした状態から垂直に落とす三冠パワーボムだ。
　これで3カウントを奪えないとタイチは内藤の後頭部にアックスボンバー。内藤がロープから返ってきた瞬間にジャンピングハイキックで顔面を打ち抜く。さらにブラックメフィストの体勢に入ったタイチ。
　だが、これを阻止した内藤はレフェリーを突き飛ばして注意をそらすと急所蹴り。リバースフランケンシュタイナーからコリエンド式のデスティーノ。タイチがキックアウトすると正調のデスティーノだ。
　しかし、タイチは体勢を入れ替えてブラックメフィスト。そして立ち上がると天翔十字鳳を発射。だが、内藤はこの蹴り足をキャッチして投げっぱなしジャーマンだ。それでもタイチは立ち上がると、内藤はロープに振る。内藤はそれを利用してジャンピングエルボーアタックを放つが、タイチはすかさずレフェリーを盾にして防御だ。
　この一撃でレフェリーが倒れている隙きにすかさず金丸がエプロンに上がってくる。そしてウィスキーを口に含んで酒飛沫の体勢だ。内藤は金丸の口を手で封じて阻止。だが、その隙きにタイチはアイアンフィンガーを再び装着する。
　しかし、内藤はこれをも阻止して延髄斬り。バレンティアでマットに串刺しにする。だが、レフェリーは先程のダメージでまだ立ち上がれずにカウントを数えられない。ならばと無理やりレフェリーを起こすとデスティーノの体勢に。
　しかし、タイチはこれを阻止して着地するとカウンターのトラースキック。そして金丸がレフェリーを引きつけている間にまたもアイアンフィンガーを装着。三度目の正直でついにアイアンフィンガーフロムヘルで内藤に一撃を食らわせる。
　そして決定的なダメージを負った内藤にトドメのタイチ式のラストライド。全身をかぶせてのエビ固めで押さえ込むとついに3カウント。タイチが2月のリベンジを果たし、内藤を破って『G1』初白星をあげたのだった。