第8試合のAブロック公式戦は飯伏幸太と、注目の『G1』初参戦を果たすKENTAの対決。昨年度のファイナリストである飯伏は、今年こそ悲願の優勝を成し遂げるべく、幸先のいいスタートを切りたいところ。
KENTAは6.9大阪城で柴田勝頼に呼び出されるかたちで姿を現すと、『G1』への電撃出場を宣言。10数年前のジュニアヘビー時代、タッグで激闘を繰り広げたこともある飯伏を相手に、どんなインパクトを残すか?
KENTAは「Takeover」と書かれた柴田のTシャツを身につけて入場。場内は大きな「KENTA」コールに包まれる。続いて飯伏が気合十分の表情で花道を進むと、こちらも場内は大歓声に包まれる。
場内の片隅では柴田がリングを見つめる。
開始のゴング、両者はゆっくりとリング中央に進んでロックアップ。飯伏が押し込むも、KENTAは体勢を入れ替えてエルボー。これをかわした飯伏はキックを繰り出すが、KENTAも寸前でよける。
ここから両者は打撃戦を展開、共に鋭いキックを繰り出していく。KENTAはグラウンドに持ち込むが、飯伏はロープエスケープ。するとKENTAは離れ際に強烈な張り手。
だが、飯伏も掌底気味の張り手でダウンを奪い、ストンピングを連発。そしてKENTAを立たせ、ヒザ蹴りからハイキック。
続いて飯伏は串刺し攻撃を狙うが、KENTAは切り抜けキックを連発し、飯伏をロープに固定してセカンドロープからニードロップ。
KENTAはヒザ立ち状態の飯伏の胸板にキックを連発。そしてグラウンドでサイドヘッドロック。飯伏は切り抜けてロープに走るが、KENTAはキチンシンク。そしてPKをお見舞い。
KENTAは飯伏を立ち上がらせようとするも、飯伏は身体に力が入らない。するとKENTAはニードロップ。さらにサポーターを外し、追撃のニードロップをたたみこむと見せかけ、挑発するように飯伏の頭部をコツンと足蹴にし、場内に手を広げてアピール。
ここからエルボー合戦になるが、競り勝ったKENTAはキックを叩き込んでフォールへ。しかし、飯伏はカウント1で跳ね返し「来いよ、オラ!」と気合を見せる。
続いてエルボーの応酬となるが、またもKENTAが競り勝ち、フライングメイヤーから飯伏の背中にサッカーボールキック。そしてスリーパーで捕らえる。
だが、飯伏はカウンターのドロップキックで反撃。さらにパワースラム、ムーンサルトプレスとたたみかける。
飯伏はバックを取るが、KENTAは脱出。そしてゼロ戦キックを決め、ラリアットの連発からフロントスープレックスのように投げ飛ばす。
KENTAはトップロープからフライングラリアットを見舞いフォールに入るも、カウントは2。KENTAはバックに回るが、飯伏ははねのける。
しかし、KENTAは飯伏をコーナーで捕らえ、トルネードDDTの体勢へ。これをしのいだ飯伏は雪崩式攻撃を狙う。KENTAがディフェンスすると、飯伏はエルボーでKENTAをエプロンに落とす。そしてスワンダイブジャーマンを狙うが、KENTAがこらえると、飯伏はオーバーヘッドキックで場外に撃墜。
飯伏は三角飛びプランチャを放つが、KENTAはヒザで迎撃。着地の際にひねったのか、飯伏は左足首を痛めてしまう。
KENTAは飯伏を場外の鉄柵に腹ばいで固定し、エプロンから後頭部に向けダイビングフットスタンプを敢行。
KENTAはリングに戻って気合を入れる。そして、飯伏がリングに戻るとスワンダイブのミサイルキック。続いて串刺しの低空ドロップキックを決め、トップロープからダイビングフットスタンプをお見舞い。
ここを勝機と見たKENTAは首切りポーズからgo 2 sleepを狙うが、飯伏はロープへ。KENTAは強引にリングに戻すも、飯伏は脱出してショートレンジラリアット。
続いて飯伏はシットダウン式パワーボムで叩きつけるが、KENTAはカウント2でキックアウト。ならばと飯伏はヒザのサポーターを外し、カミゴェの体勢へ。
これをKENTAはgo 2 sleepのかたちに切り返すも、飯伏は切り抜けて丸め込む。ここからラリアットの相打ちをはさみ、突進してきた飯伏を、KENTAはカウンターのニーで撃ち抜く。
ここから両者は額を突き合わせ、ヒザ立ち状態でエルボー合戦。飯伏は笑みを浮かべると、鬼気迫る表情でヒジを打ち込む。
両者は立ち上がり、さらに力のこもったエルボーの応酬。続いてキック合戦となり、掌底を繰り出してきた飯伏に対し、KENTAはカウンターのハイキックでダウンを奪う。
KENTAは飯伏の即頭部に蹴りを三連発。さらに気合の雄叫びから4発目を叩き込んでフォールに入るが、飯伏はなんとかカウント2で跳ね返す。
ならばとKENTAは、ついにgo 2 sleepを成功させ、飯伏から3カウントを奪取。KENTAが価値ある一勝目を収めた。
飯伏はリングを下りると、ヤングライオンの肩を借りて退場。KENTAは場内の歓声に応えてリングをあとに。