6月25日(火)仙台で行われるブリティッシュヘビー級選手権試合&「G1 CLIMAX 29」出場枠争奪戦を翌日に控え、王者ザックと挑戦者YOSHI-HASHIが最終前哨戦で激突。なお、オカダ、ザックは『G1』のAブロック、石井、矢野通、タイチはBブロックにそれぞれエントリーしている。
石井対タイチで試合が始まるが、タイチが自ら場外へ降りてしまう。そして、一旦リングへ戻ってから再び場外へ降りるが、オカダ&YOSHI-HASHI&矢野が捕まえ、太鼓の乱れ打ちをお見舞い。その後、タイチがローキック、石井が逆水平チョップを交互に打ち合い、タイチが競り勝った。
ここでDOUKIが登場するが、石井がエルボー連打を受け流す。そして、ショルダータックルを受け止め、カウンタータックルで反対に吹き飛ばす。
ところが、鈴木がトップロープ越しの腕ひしぎ逆十字固めで矢野を捕まえ、鈴木軍が場外乱闘で一気に挽回。そのまま矢野を逃がさず、集中攻撃をくわえて行く。
しかし矢野は、タイチのロングタイツを剥ぎ取って動きを止め、鈴木にマンハッタンドロップを見舞って脱出に成功。スイッチしたオカダが、エルボー連打、カウンターランニングバックエルボーで鈴木に追撃し、控えのザックにバックエルボー、DOUKIにフラップジャックを食らわせる。
これでオカダはペースを掴むが、鈴木がエルボー連打で動きを止め、串刺しフロントハイキックで追撃。それでもオカダはランニングローキックをキャッチするが、鈴木が脇固めで巻き返す。
その後、エルボー合戦から鈴木がスリーパーホールドを繰り出し、張り手からゴッチ式パイルドライバーの体勢に入る。だが、オカダがリバースネックブリーカーに切り返した。
YOSHI-HASHI対ザックとなり、YOSHI-HASHIがヘッドハンター、串刺し逆水平チョップ。すると、ザックがグラウンドへ引き込んで腕ひしぎ逆十字固めの体勢に入るが、石井がカット。
その後、ザックのエルボースマッシュに対し、YOSHI-HASHIがフェイント式バックキックでお返し。だが、ザックがオーバーヘッドキックを腕に見舞って脱出した。
YOSHI-HASHI対DOUKIとなり、DOUKIが串刺しバックエルボー、タイチが串刺しアックスボンバー、ザックが串刺しエルボースマッシュ、鈴木が串刺しフロントハイキック、タイチがローリングソバット、鈴木&ザックがサンドイッチランニングローキック、DOUKIがダブルフットスタンプ。
しかし、YOSHI-HASHI&石井がザックとDOUKIを正面衝突させ、石井がジャーマンスープレックスホイップでDOUKIを投げ捨てる。
その後、オカダがタイチにフロントハイキック、鈴木にドロップキックをお見舞い。すると、DOUKIは地獄突きからロープへ走るが、YOSHI-HASHIがカウンターラリアットで迎撃。そして最後は、カルマで轟沈した。
YOSHI-HASHI「今日、最後の前哨戦、勝って明日につなげることができたけど、まあ、オレが挑戦するっていうのは、今、世の中でも、何かやりたくても行動に移せない人がいると思うし、そういう人たちに見てもらって、糧になってもらえたらなあっていうのも思ってるし、俺は挑戦する以上、絶対勝ちたいし、最初に言った『G1』の(出場権は)、あいつが懸けるって言ったから。俺のこと(相手にしても)余裕だっていうんだったら、『じゃあ、懸けろよ』って。それなりのあいつも覚悟はあると思うし、俺も覚悟持って挑むから。明日、仙台、必ず勝ちたいと思います」
――ザックは「負けたら俺の付け人になれ」と言っていますが……。
YOSHI-HASHI「付け人? ふざけんなよ。俺は負ける気ないんで。負けるときのことを考えてたら終わりです。付け人にさせられるものなら、してみろと」
――付け人になるか引退するかの二者択一だって言ってました。どっちか選べって……。
YOSHI-HASHI「プロレスラーになったからには、遠慮してたら終わりだろ。獲れるものはすべて獲りにいく。それがプロレスラーだろ」
※オカダ&石井&矢野はノーコメント
鈴木「オイ、新日本よ、明確な答えが一つも返ってこない。どういうことだ? お前のところにな、お前が飼ってる、首輪つけてるYOSHI-HASHIの、なんでもない、なんの実績も、なんの力も持ってないYOSHI-HASHIの言葉には耳を傾けるけれども、仮にも昨年、なんのタイトル持ってた? 昨年の『G1』の成績どうだった? フフフフ。なぜ、俺を(『G1』に)出さない? そう、お前たちの目的はただ一つ。俺の記録潰しだ。俺にとってはよ、記録なんてどうでもいいんだ。でも、お前らにとったら、大切な大切なメモリーなんだもんな。壊したくないよな? こんなヤツには渡したくないよな、何ひとつとして。明日まで待ってやる。明日が期限だ。俺を『G1』に出せ。明日が期限だ。返答次第で、俺にも考えがある……」
ザック「(※リング上のYOSHI-HASHIのマイクがバックステージにまで聞こえてくる)また、つまらないアピールしてるね」
――YOSHI-HASHI選手がタイトルマッチでの自身の勝利を「ミラクル」と言ってますが……。
ザック「ハハハハ。愚かなヤツだ。言葉でも終わってるな。自分で首を絞めてるようなものだ。YOSHI-HASHIが勝利するってことは大事件だと、自分で言ってるようなものだ。事件になるようなことは起こらない。引導を渡されるだけさ。あいつに残された道は、俺のツケビトになることだけ。それを考えただけで楽しみだよ。俺のカバン持ち、俺の身の回りの世話をするってことは、難しいことなんだよ。食事を配膳することだけとっても、今のあいつには無理だ。だって、俺は英国紳士だからね。それに見合うだけのマナーを身につけてるかな? そうじゃないと、ツケビトすら満足に務まらないぞ。1から練習してきてね。まずは身だしなみからだね。黒のタイツに黒のシューズだ。あ、髪は俺が剃ってやるよ。で、俺と一緒にトレーニングだ。バタフライロック? あんなの技のうちに入らない。ツケビトとして俺の一挙手一投足をしっかり見て学んでくれよ。それと、食事は野菜だけ。プロテインも植物性のものだけしか採ってはいけない。それがイヤなら引退しろ。引退するか、厳しい環境の中でツケビトとしてやっていくか、お前に許された選択肢はその二つだ。まあ、みんなからすれば引退することが賢明な選択かな。俺からすれば、ツケビトとして頑張ってほしいけどね。いやあ、明日が楽しみだ」
※タイチ&DOUKIはノーコメント