『BEST OF THE SUPER Jr.』公式戦でファンタズモを下している田口は、6.5両国で王座挑戦をアピール。その交換条件として、6.17後楽園では自身が真壁刀義&矢野通と保持するNEVER6人タッグを賭けて、ファンタズモ&高橋裕二郎&チェーズ・オーエンズを迎撃。そのときは矢野がオーエンズを丸め込んで防衛に成功しているだけに、田口としては王座戦でファンタズモに連勝を収めたいところ。
ファンタズモは6.16後楽園で石森とのタッグでROPPONGI 3K(SHO&YOH)からIWGPジュニアタッグを奪取。NEVER6人タッグ挑戦こそ失敗に終わったものの、ブリティッシュクルーザーを死守すべく、気合充分なのは間違いない。
ラグビー仕様で入場した田口は、リングに上がると海野レフェリーとラグビーボールのパスワーク。蛍光ジャケットをまとったファンタズモはベルトに何度もキスし、トップコーナーからバク転してリングイン。
ゴング前、ファンタズモのジャケットを持ち運ぼうと、上村がロープをまたぐ。すると、ファンタズモはそのロープを蹴り上げ、上村は股間を押さえて場外に転落。だが、ファンタズモは何事もなかったように涼しい顔を浮かべる。
田口はレフェリーとグータッチ。そしてファンタズモにも両手の拳を突き出すが、ファンタズモは両手の中指を突き立てる。
するとファンタズモはレフェリーにアピールするよう促す。場内は「海野」コールに包まれ、レフェリーはなぜかコマネチポーズ。イラ立つファンタズモはファンが手にするTシャツを手に取ると、花道にブン投げてしまう。
ファンタズモはリングに戻ると、グラウンドに持ち込み田口の上で円運動。そして場内にアピールするが、やはりブーイング。田口は「仙台のみなさん、ありがとう!」とバックアップに対して感謝を伝える。
続くリストの取り合いから、グラウンドに移り、今度は田口がファンタズモの上で円運動をして場内にアピール。
ファンタズモは手四つの体勢を求めるが、田口は相手を幻惑するような動きを見せる。ここで田口は「まじめにやるか!」と気合を入れる。
ロックアップからグラウンドの展開になると、ファンタズモはクルックヘッドシザース。すると田口は三点倒立するが、ファンタズモは押し倒す。しかし、田口はスキをついてリバースインディアンデスロック。これはファンタズモがロープに逃げる。
ファンタズモは握手を求める。田口が応えないとみると、ファンタズモは場内を煽り、レフェリーと握手。そして、もう一度田口に手を差し出し、田口が応えようとしたところに不意打ちのキック。
田口はお返しとばかりにロープワークでファンタズモを走らせる。逆にファンタズモも田口を走らせ、低空ドロップキックを放つも、田口は見事にかわす。
田口はファンタズモのリストを取ると、相手のお株を奪うロープ歩きを披露。しかし、ファンタズモが手を離すと、股間をロープに打ち付けてしまう。ここからファンタズモはロープを揺らし、田口はダメージを受ける。
ファンタズモは田口の指を折り曲げ、さらには指にストンピング。そして今度は見事なロープ渡りを披露。そしてティヘラをお見舞い。
ファンタズモはニーを叩き込み、前方回転エビ固め。田口は耐えるも、ファンタズモはタイツを引っ張り、田口は真っ赤なアンダータイツがあらわになってしまう。
田口はタイツを上げず、串刺しヒップアタック。さらにスワンダイブのヒップアタックを繰り出すが、ファンタズモは切り抜けると、田口をコーナーに設置。そしてアンダータイツを尻に食い込ませ、その上にストンピング。続いて尻をピシャリとスパンキング。
ファンタズモはチンロック。切り抜けた田口はドロップキックを放つが、かわしたファンタズモはスワンダイブのムーンサルトプレス。ここでレフェリーが田口にタイツを履かせる。
ファンタズモはチンロックの体勢から、田口の口を指で引っ張る反則攻撃。すると、田口は噛み付きでお返し。そしてヒップアタックを放つが、ファンタズモはアトミックドロップで迎撃。
だが、田口は続くアトミックドロップを読んで、延髄斬りをヒット。そしてランニングのヒップバット連発から、場内に下りて、エプロンのファンタズモの頭部にヒップアタック。
田口はヘッドシザースホイップ、そしてラリアットで場外にファンタズモを落とすと、スワンダイブのヒップアタックを炸裂。
田口はファンタズモをリングに戻し、トップコーナーからダイビングヒップドロップ。そしてヒップバットの連発。ここからロープワークの展開になり、ラリアットの相打ちでダブルダウン。
両者はヒザ立ち状態でエルボー合戦へ。そして立ち上がると、ファンタズモが田口の乳首を引っ張る予想外の攻撃。レフェリーが阻止しようとファンタズモの手に、自身の両腕を振り下ろすと、余計に田口は乳首にダメージを負ってしまう。
ここからファンタズモはキックを連発するが、田口は身体を浴びせかけるようなショートレンジラリアット。そして、どどんを狙うも、ファンタズモは丸め込みで切り返す。
ファンタズモはアルゼンチンバックブリーカーで抱え上げるが、田口はコーナーに立ち、ヒップアタック。だが、ファンタズモはトラースキックで撃墜。
そしてスピニングネックブリーカーを決めてフォールに入るも、田口はカウント2でキックアウト。ファンタズモはCRⅡを狙うが、切り抜けた田口はヒサシ・ヤマダ。そしてスリーアミーゴスを繰り出すも、三発目はファンタズモがこらえる。すると田口はブレーンバスターの体勢から前に落とし、ギタってからオヤィポーズ。
そしてケツイェを決めてフォールに入るも、ファンタズモもカウント2ではねかえす。ならばと田口はトップコーナーに上るが、ファンタズモはロープを揺らして阻止。そして雪崩式フランケンシュタイナーを決め、ファイビングボディプレス。だが、田口はヒザで迎撃。そしてミラノ式どどんスズスロウンを決め、オーマイアンドガーアンクルへ。しかし、ファンタズモは必死にロープエスケープ。
田口はもう一度オーマイアンドガーアンクに捕らえるが、ファンタズモは丸め込みで切り返す。しかし、田口はさらに返し、もう一度オーマイアンドガーアンクル。だが、ファンタズモはレフェリーをつかんだ勢いでロープまで逃げる。
ファンタズモはセカンドロープからカナディアンデストロイヤーを炸裂。だが、田口はカウント3寸前でキックアウト。ならばとファンタズモはCRⅡを狙うが、田口はこらえる。するとファンタズモはキックで動きを止め、ついにCRⅡを炸裂。ファンタズモが田口を退け、王座防衛に成功した。