第5試合はブリティッシュクルーザー級王者のエル・ファンタズモにロッキー・ロメロが挑戦。
両者は5.24後楽園での『SUPER Jr.』公式戦で激突。その時点でファンタズモは無傷の5連勝を飾っていたが、ロッキーが狙いすました腕ひしぎ逆十字で快進撃をストップ。
その後、ファンタズモは6.25仙台で、同じく『SUPER Jr.』公式戦で敗退を喫していた田口隆祐を相手にブリティッシュクルーザーのベルトを守りぬくと共にリベンジを果たすと、次期挑戦者にロッキーを逆指名。両者による王座戦がメルボルンの地で実現することに。
ファンタズモはブリティッシュクルーザーと、IWGPジュニアタッグのベルトと共に入場。
ファンタズモはゴング前にロッキーを奇襲。ロッキーに串刺し攻撃を狙うが、ロッキーは切り抜けてティヘラ。これでファンタズモが場外に落ちると、ロッキーはトペ・スイシーダを敢行。
さらにロッキーはエプロンからジャンピングニーをヒット。ロッキーはファンタズモに逆水平チョップ、アッパーをお見舞いし、リングに戻す。
ファンタズモはタイムを要求。しかし、ロッキーはファンタズモの左腕にキック。さらにコーナーに固定し、頭部にナックルを落とす。そしてダブルスレッジハンマーをお見舞い。
ファンタズモは顔面かきむしりでロッキーをコーナーに追い詰め、逆に頭部にナックルを落とそうとする。しかし、ロッキーはファンタズモの足をすくい、顔面をコーナーに激突させる。
ここから両者は打撃の応酬。ロッキーは腕をグルグルとまわし、サミングのフェイント。もう一度、ロッキーはサミングを決め、フィンガーロックからセカンドロープに上り、ファンタズモの左腕にニードロップ。その後もロッキーはファンタズモの左腕に集中攻撃。
ここからロッキーは串刺しラリアット。だが、ファンタズモは二発目をかわしてロッキーを宙吊りに固定。そして、串刺し攻撃と見せかけ、ロッキーの急所に踏みつけ攻撃。さらにファンタズモは顔面を蹴飛ばす。場内はブーイングが発生。
ファンタズモはチンロックに固め、ロッキーの頭部エルボースタンプ。それを交互に繰り返し、背中と頭にダメージを与える。
ロッキーは切り抜けるとエルボーを連発。続くドロップキックを読んだファンタズモは、セカンドロープからムーンサルトプレス。
ファンタズモはロッキーを場外戦に連れ出しトラースキック。そして、すばやくロッキーをリングに戻し、ブレーンバスターを狙う。だが、ロッキーが逆に持ち上げ、ロープに叩きつける。さらにファンタズモの左腕を蹴り上げる。
続いてロッキーはトップロープからフットスタンプを繰り出すが、これはファンタズモがかわす。そしてファンタズモは場外へのブレーンバスターを狙うが、ロッキーはこらえる。するとファンタズモはキックでロッキーを場外に落とし、トップロープからラ・ケブラーダ。
ファンタズモはロッキーをリングに戻してスリーパー。さらに首筋にエルボーを叩き込んでから逆水平チョップ。そしてロッキーの顔面を踏みつけていく。
ファンタズモはフィンガーロックからロープ歩きへ。だが、ロッキーはファンタズモのバランスを崩し、急所をロープに激突させる。そしてロッキーは反対側のコーナーから、反対側のコーナーのファンタズモにミサイルキックを炸裂。
ロッキーはエルボーと逆水平チョップを連発。さらにティヘラを決め、フォーエバーラリアットをヒット。だが、三発目はファンタズモがかわし、変形アルゼンチンバックブリーカーからスピニングバックブリーカー。
そしてファンタズモはCRⅡを狙うが、ロッキーはウラカンラナで切り返す。ファンタズモはトラースキックを決めるも、ロッキーはトルネードDDTからブレーンバスターを前方に落として腕ひしぎ逆十字へ。しかし、ファンタズモもアンクルホールドで切り返す。ロッキーはカサドーラで返すが、ファンタズモはカウント2でキックアウト。
ここから両者はエルボー合戦に突入。ファンタズモはキックのコンビネーションでロッキーの動きを止める。だが、ロッキーは意地で立ち上がり、強烈な張り手。するとファンタズモはロッキーの乳首をねじ上げる。
しかし、ロッキーはノミスギニーからラリアット。さらにラリアットでファンタズモを一回転させ、スライスロッキーを炸裂。しかし、ファンタズモはカウント2でキックアウト。
ロッキーは雄叫びを上げ、もう一度スライスロッキーにいくが、ファンタズモはツームストンパイルドライバーで捕らえる。だが、ロッキーはカナディアンデストロイヤーで切り返す。
ここでロッキーはまたもやスライスロッキーに行くが、ファンタズモが抵抗し、浅見レフェリーが巻き込まれてダウンしてしまう。
その直後、ロッキーが飛びつき腕ひしぎ逆十字固めでファンタズモをギブアップさせるも、レフェリー不在で幻となる。その混乱の中、ファンタズモはブリティッシュクルーザーベルトで攻撃しようとするが、ロッキーが回避して丸め込む。
これをファンタズモが跳ね返すと、吹き飛ばされたロッキーに浅見レフェリーが接触し、再びダウンしてしまう。その直後、ファンタズモが今度こそベルトでロッキーを殴り、最後はCR IIで勝利。王座防衛に成功した。
NJPW SOUTHERN SHOWDOWN in MELBOURNE
- 日時
- 2019年6月29日(土) 17:00開場 19:00開始
- 会場
- オーストラリア・メルボルン・フェスティバルホール
- 観衆
- 1,798人
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第5試合 60分1本勝負
ブリティッシュクルーザー級選手権試合<チャレンジャー>
<チャンピオン>
※王者ファンタズモが防衛に成功レフェリー|マーティー浅見
MATCH REPORT
COMMENT
ファンタズモ「この美しい2人の女性(ベルトのこと)を両手に持つことができて光栄だ。宣言通りアイツから『SUPER Jr.』の仇を取ってやったぞ。YOHからはジュニアタッグをベルトを奪って、田口にはアイツの地元・仙台で恨みを晴らした。これで分かっただろ、アイツら3人がリーグ戦で俺に勝ったのは、あくまでもまぐれだったと言うことだ。俺は新日本だろうとRevPro(Revolution Pro Wrestling)だろうと、どこのリングで闘おうが、常に一番最強のジュニアだ。 新日本は田口やロッキーと、オッサンばかりと闘わせてくるが……。いま俺のターゲットはその中でも一番の年寄り…獣神サンダー・ライガーだ。ここでハッキリ言ってやろう。おまえにこのベルト(ブリティッシュヘビー級王座)に挑戦させてやる。いつでもどこでもいいぞ。だが俺は5分でおまえを終わらせてやる。そしておまえのマスクを引き剥がしてやろう。東京ドームの前に俺がおまえを引退させてやる!」
ロッキー「ここ何年かで一番キツかった『SUPER Jr.』をなんとか生き延び、しかもこの俺が新日本のリングでファンタズモの快進撃を止めた。今日あいつに勝てなくて悔しいし、この美しいオーストラリアのファンに申し訳ない。だが俺たちの戦いはまだ決着が付いてない」