モクスリーはWWEで数々のベルト戴冠を成し遂げた猛者。5.3福岡以降、連日ジュースに対して「おまえは終わりだ」という謎のメッセージVTRが流され、その正体がモクスリーと判明すると、US王者は「本当の闘いになる」と宣言。世界が注目する大一番が、ついに幕を開ける。
モクスリーが花道ではなく、観客席後方に姿を現すと場内は大きな歓声に包まれる。
ジュースはUSヘビーのベルトを腰に、力強く花道を進む。そして、コーナーから見下ろすモクスリーをにらみつけ、堂々のリングイン。ジュースが頭巾を取ると、自慢のドレッドヘアではなく短髪が現れ、場内はどよめく。モクスリーはジュースの眼前で中指を突き立てて挑発。そして両者は顔面を付き合わせる。
ゴングが鳴ると、両者はパンチの応酬。モクスリーはヒザ蹴りを叩き込んで逆水平チョップ。するとジュースも逆水平チョップからパンチ。さらにエルボーを決めるが、モクスリーはキチンシンク。さらにラリアットでジュースを場外に落とし、豪快なトペ・スイシーダを敢行。
モクスリーは実況席に立って客席を煽ると、ジュースにパンチ、そしてヘッドバット。さらに顔面に噛み付き攻撃を見舞う。
さらにモクスリーはジュースの顔面にパンチを執拗に落としていく。モクスリーはジュースを捕らえ、場外でのパイルドライバーを狙うが、これはジュースがリバース。
ジュースは場内モニター付近までかけ上げると、そこから決死のトペ・コンヒーロを敢行。場内は大きな歓声に包まれる。
ジュースはヘッドロックでモクスリーを捕らえ、リングサイドまで戻ると、モクスリーを持ち上げて鉄柵にそのノド元を叩きつける。
さらにジュースはモクスリーを鉄柵にハンマースルー。そして、場外でのキャノンボールを敢行するが、これはモクスリーが寸前でかわし、ジュースは大ダメージを負ってしまう。ジュースは左目尻のあたりから出血が見える。
モクスリーはジュースをリングに戻し、膝裏にエルボー。さらにジュースの左ヒザを鉄柱に叩きつける。続いてモクスリーはスウィンギングネックブリーカー。そして馬乗りになってパンチを落としてから噛み付き攻撃。場内から歓声とブーイングを起こると、モクスリーは手を合わせて日本式のお辞儀を見せる。
続いてモクスリーは逆片エビ固め。そこからSTに移行するが、ジュースは指に噛み付いて脱出。
モクスリーはジュースのお株を奪うようなナックルを連発。さらにロープに飛ぶが、ジュースはカウンターのスパインバスターを炸裂。そして馬乗りになってナックルを振り落としていく。
ジュースは立ち上がると、モクスリーの頭部にナックルを連発。そしてキャノンボールを放つが、モクスリーは場外にエスケープ。するとジュースがプランチャを敢行。
さらにジュースはモクスリーをバックドロップのように抱え上げ、鉄柵に股間を打ち付ける。そしてショートレンジのラリアットをお見舞い。
ジュースはモクスリーをリングに戻すとラリアット。さらにモクスリーを抱え上げ、プリンスズスロウンを炸裂。しかし、ジュースもヒザを押さえる。
ジュースはヒザの具合を確認してからトップコーナーへ。だが、モクスリーは強引に場外へと突き飛ばす。続いてリング下からテーブルを持ち出し、レフェリーが注意すると、手を合わせて「ソーリー」とお辞儀。そして、すぐさまリング下からパイプイスを取り出し、ジュースの背中に振り下ろす。
モクスリーはジュースをテーブルに固定し、もう一度イスを手にするとエプロンからジャンプして叩きつける。さらにブレーンバスターでジュースを叩きつけ、テーブルは真っ二つに。ジュースはカウント19でリングにギリギリ生還。
モクスリーは続いてブレーンバスターの体勢で持ち上げ、そのまま前方に投げ捨てる荒技を敢行。そしてモクスリーはジュースの左ヒザを鉄柱に叩きつけ、続いて鉄柱を利した足4の字固めを敢行。ここで試合は15分経過。
モクスリーはイスを持ち出し、ジュースの左ヒザを固定すると、セカンドロープからダイブを狙う。これをレフェリーが注意すると、そのスキをついて起き上がったジュースが、モクスリーにイスを投げつける。モクスリーはリングに落下。
ジュースはフラフラになりながらもリングに生還。場内は「ジュース」コールが発生。ジュースは串刺しラリアットを決め、もう一度キャノンボールを狙うが、モクスリーはカウンターのラリアットでジュースを一回転させる。
ここから両者は力のこもったエルボー合戦に突入。モクスリーがヘッドバットを繰り出すと、ジュースもヘッドバット。そしてモクスリーのエルボーをこらえたジュースは、ナックルを連発。だが、最後のストレートを切り抜けたモクスリーは、一気に必殺のダブルアームDDTを狙う。だが、ジュースはそのまま突進して、両者は場外に落下。
モクスリーはリング下から新たなテーブルを取り出し、鉄柵に立てかける。そしてジュースをアバランシュホールドのように肩に担ぎ上げるが、ジュースは脱出。そして、モクスリーに左ストレートをヒット。
モクスリーがテーブルにもたれかかると、ジュースがついにキャノンボールに成功。ジュースはそのテーブルを、もう一度場外に設置。そして、モクスリーに噛み付いてから、パワーボムで叩きつける。テーブルは真っ二つに。場内は大きな「ジュース」コールに包まれる。
ジュースはモクスリーをリングに戻し、抱え込み式逆エビ固めへ。だが、モクスリーは脱出し、ジュースにドラゴンスクリュー。そしてテキサスクローバーを敢行。
ジュースは必死にロープに逃げるが、モクスリーはリング中央に引き戻して腰を落とす。ジュースがギブアップしないと見ると、モクスリーは体勢を変えるが、ジュースは下から噛み付き攻撃。
モクスリーはジュースの左足を捕獲するが、ジュースは左ストレート。そしてパルプフリクションを狙うも、モクスリーは切り抜けてダブルアームDDTの体勢へ。だが、ジュースは横入り式エビ固めで返す。
続いて両者はラリアットの相打ち。ジュースは雄叫びを上げると、左ストレートを狙うが、モクスリーは左ヒザにキック。そして一気にダブルアームDDTを決めるが、ジュースはカウント2でキックアウト。モクスリーは驚きの表情。
ならばとクスリーは今度は高角度のダブルアームDDTを敢行。この一撃で3カウントを奪い、モクスリーがUSヘビー級王座を初挑戦で奪取した。
試合後、モクスリーはベルトを肩に勝ち名乗り。そして、リングを練り歩いてからコーナーに上って場内に勝利をアピール。そして手を合わせてお辞儀をすると、リングを下り、周囲を威嚇しながら花道を退場。
ジュースはモクスリーが退場したあとも、なかなか起き上がれず。だが、自力で立ち上がると、場内が大きな拍手を送る中、フラフラした足取りながら、誰の手を借りることばく一人で退場。