■棚橋弘至のマイクアピール
「棚橋です! 左のヒジを手術しました。先日ギブスも取れて、抜糸もしました。ですが、試合したかったです。去年の5月4日、ここ福岡でみんなにもらった大声援が凄くて、8月『G1 CLIMAX』優勝して、さらにその勢いで東京ドームでIWGPのチャンピオンになりました。が、2月ベルトを獲られて、負けが続いて今俺はここです」
(※と言いながらマットに這いつくばると、場内からはどよめきが)
「俺は今、ここですが……(※立ち上がって)6月5日、両国で復帰します!(※場内は大歓声。ここからコーナーに上がって)そして、IWGPのベルトを狙います!」
すると花道からジェイが外道と共に登場。棚橋のいるリングに上がる。
■ジェイ・ホワイトのマイクアピール
「タナハシ! おまえはここに来て、IWGPヘビー級のベルトを狙っているのか? おまえは挑戦者として、自分が値するレスラーだと思っているのか? おまえなんか、いまとなっては挑戦者の列の最後尾だ! ゴトーよりも後ろだ! ベルトは持っていないが、俺こそがチャンピオンなんだ。俺こそがチャンピオンなんだ。おまえは列のうしろに並んでおけ!」
※ジェイは棚橋を怒鳴りつけると、拳を振るって襲いかかる。さらにジェイは棚橋の左ヒジにストンピング。その間に場外に降りていた外道がイスを持ち出してリングに上げる。そしてジェイはそのイスで棚橋の左ヒジを挟んで、もう一つのイスでぶっ叩こうと振りかざした。
しかし、ヤングライオンたちがリングに上がってこれを阻止。棚橋を救出し、リング下に下げる。
その棚橋にジェイは「タナハシ、次は俺だ!」と英語で叫んで退場。棚橋もヒジをアイシングしながら苦痛に耐えつつ引き上げていった。
■棚橋弘至のバックステージコメント
※棚橋は来ていたジャケットを苦しそうな表情で脱いで、ゆっくりしゃべり始める。
棚橋「ケガで……、欠場するたびに……、試合へのモチベーション、ベルトへの気持ちっていうのが高まってきて。(やや間をおき、自分の左ヒジの手術後を報道陣に見せて)……だいぶ、左腕が細くなってしまったけど、約1カ月ありますんで。リング上で言ったことに、ウソいつわりはないので。復帰するからには! ベルトを狙いに行きます!」
――ジェイ選手から、襲われましたが?
棚橋「まあ、ジェイからしたら、気に食わないんでしょうね。ただ、ボクの気持ちが燃え続ける限り、俺はまたリングに戻りますんで。もうリングに戻ると決めたので、みなさん、心配しないでください」