メイン(第7試合)でオカダ・カズチカ&石井智宏&ロッキー・ロメロ&YOH&SHOvsSANADA&EVIL&内藤哲也&BUSHI&鷹木信悟組。5.4福岡のIWGPヘビー級王座戦(王者オカダvs挑戦者SANADA)、スペシャルシングル(石井vsEVIL)、4.26広島のIWGPジュニアタッグ王座戦(王者RPG 3Kvs挑戦者BUSHI&鷹木)のトリプル前哨戦となる。
先発はオカダとSANADA。手四つの体勢から両者は牽制しあい、一度離れる。続いてバック、そしてリストの取り合いへ。両者はジックリとしたレスリングを繰り広げ、場内は拍手に包まれる。
次は石井とEVILのマッチアップ。激しいショルダータックル合戦は互いに譲らず、続くエルボー合戦で場内はヒートアップ。石井が競り勝つも、EVILはショルダータックルで反撃。そしてサソリ固めを仕掛けるが、石井はロープへ。
続いて鷹木とEVILがダブル攻撃を狙うも、切り抜けた石井はEVILをショルダータックルでダウンさせる。
スイッチしたYOHはドロップキックを決めるが、鷹木はショルダータックル。ならばとYOHは技の読み合いからはフライングフォアアームを決め、続いてRPG 3Kが連携の低空ドロップキック。さらにBUSHIがリングインすると、ダブルのドロップキックを決める。
YOHの串刺し攻撃を切り抜けた鷹木は、YOHをエルボーで場外に落とす。これを合図にL・I・JはCHAOSに場外戦を仕掛ける。鷹木はYOHの腰をエプロン、BUSHIはSHOの頭部を鉄柱に叩きつける。
鷹木YOHをリングに戻し、トップロープ越しのニードロップ。さらに鷹木はキチンシンクからブレーンバスター。スイッチした内藤はYOHにコーナーミサイルを発射。続いてEVILがYOHをサーフボードストレッチで捕らえる。そして石井に「見とけよ、オラ」と挑発してから、YOHの背中に強烈なキック。石井がリングインすると、EVILは逆水平チョップでダウンを奪う。
次はSANADAがYOHを捕獲し、BUSHIがミサイルキックからウインドミル。BUSHIはYOHのドロップキックを読むとライトニングスパイラルを狙うが、YOHは切り抜けてドラゴンスクリューで反撃。
スイッチしたSHOはBUSHIにフライングエルボー。さらに鷹木とラリアットの相打ちから、スピアーでダウンを奪う。SHOはBUSHIにキックを連発し、顔面にトラースキック。そしてジャーマンを狙うが、BUSHIが切り抜け延髄斬り。さらにスピンキックを決めるも、SHOもラリアットを返す。
次はオカダとSANADAのマッチアップ。オカダはエルボーでダウンを奪い、リバースネックブリーカーを狙う。ここから技の読み合いとなり、SANADAがパラダイスロックを仕掛けるも、オカダは脱出。そして、今度こそリバースネックブリーカーを炸裂。
オカダはツームストンパイルドライバーを狙うが、SANADAは切り返してドラゴンスリーパー。切り抜けたオカダに対し、SANADAはリープフロッグ二連発からドロップキックをヒット。
続いて内藤がオカダにバックエルボーから延髄斬り。しかし、オカダもフラップジャックで反撃。次はロッキーがEVIL、鷹木にティヘラ。さらにロッキーは内藤に「フォーエバー!」と叫びながら串刺しラリアットを連発。
勢いに乗るロッキーは内藤にスピンキックを決めるが、内藤はツバを吐きかける。ロッキーが突進してくると内藤はトルネードDDTを仕掛けるも、ロッキーはこらえる。そして、内藤に対してSHO&YOHと共にトリプルニーアタック。
ここからロッキーは内藤にランニング式のスライス・ブレッド#2。さらに正調式を仕掛けるも、内藤が切り抜けると間髪入れずにL・I・Jがロッキーにトレイン攻撃。
続いて内藤がロッキーにマンハッタンドロップを決め、EVILがラリアット。EVILは石井にもラリアットを炸裂。そして石井にサソリ固めを決め、最後は内藤がロッキーをデスティーノで仕留め、L・I・Jが勝利を収めた。
オカダ「やっぱりね、マディソン・スクエア・ガーデンで巻いたベルトは腰にしっくり来るね。ただ、タイトルマッチのことを考えたら今回の開幕戦っていうのは本当におしぼりで手を拭いたような感じ。まだまだオカダvsSANADAっていうのはこれからドンドンドンドン闘いが濃くなっていくと思います。本当にこうやってチャンピオンとして次SANADAさんとの一戦が決まって約束守ったでしょ? まだまだ始まったばっかりだけど楽しい闘い、俺らで盛り上げようぜ、SANADAさん」
──観客席から「おめでとう!」という声がたくさん飛んでいたのが聞こえたと思うんですけど、改めて昨日ああいう発表もあって今日試合をしてみて何か変化はありますか?
オカダ「ダブルでパワーになりますね。ベルトもそうですし、結婚することによってあれだけの声援を送ってもらえたら、いったいこれどっちの歓声なんだろうって。そういう意味では倍の歓声だったんじゃないかと思いますし、本当にその勢いっていうのはこうやって『NEW JAPAN CUP』からできてきた勢い、お客さんの後押しを切らさずにSANADA戦に向けて初防衛を狙っていきたいと思います」
──ますますリング上の本業も充実させなければいけないという思いも高まったということですか?
オカダ「そうですね。本当に『ベルト獲りました。はい、おしまいです』、『結婚しました。はい、おしまいです』っていうわけではなく、結婚もしましたしベルトも獲りましたし、それで本当に新日本プロレス、オカダ・カズチカもあそこで変わったよなって言ってもらえるようなプロレスラーになりたいと思います」
YOH「開幕戦、どんたく、このベルトにはさ、いろんな歴史が詰まっているから。その上に何を重ねるか? たくさん詰めていくから、(※肩にかけたベルトを叩いて)ここに。3Kの時代を、ジュニアタッグをもっと高い位置にまで俺らが持っていくから。広島はメインじゃん? ということは何が起きるか? 広島にいい風が吹くよ」
SHO「IWGPジュニアタッグのベルトがここにあるということがまぐれなんかじゃなくて、実力だっていうことを証明するためにももう1度あいつらを倒す必要がある。それが広島だ。しっかり防衛して、『(BEST OF THE)SUPER Jr.』の決勝の両国でこのベルト同士が闘うのもいいんじゃねぇの?」
※石井&ロメロはノーコメント
鷹木「オイ、SHO! YOH! 3K! やっと火がついたか? だがな、お前ら、今さら遅ぇんだ! タイトルマッチが決まってから火がついてんのか? 俺たちは大田区が終わってからずっと火ついてんだよ。このフラストレーションは4.26広島で全て……全てだ! 全て爆発させるからな!」
BUSHI「おい、田中、小松! 正式に決まったようだな。広島でのIWGPジュニアタッグ選手権。このあいだの『旗揚げ記念日』でのタイトルマッチの雪辱を晴らすには相応しいシチュエーションじゃないか? メインだぞ、お前ら。楽しみにしてるよ。エンセリオ! マ・ジ・で!」
EVIL「新潟でぇ、石井との闘いに火がついた。これは偶然なのか? 必然なのか? はたまた運命なのか? 宿命なのか? 全部だろうな。ただひとつ、この状況で石井じゃなきゃケンカを売ることも買うこともなかったよ。この闘いに俺が勝って、全てをダークネスに染め上げて……世界を俺の世界で覆い尽くしてやるからな。よく覚えておけ。This is EVIL! Everything is EVIL! すべては……EVILだ!」
SANADA「イメージしてくれよ。SANADAがIWGPのベルトを巻いている姿を。全員、全員を、いままで見ることができなかったワクワクな世界に俺が連れてってやるよ」
内藤「連日同じメンバーによる10人タッグマッチ。テーマがないのは俺とロッキー・ロメロ……ということは俺はロッキー・ロメロと……なんてことはないかな? まあこの状況を作ってしまったのはニューヨーク大会で飯伏に敗れた俺自身なんでね。テーマがないことを新日本プロレスに文句を言うつもりはないけど、むしろこのテーマのない状況を楽しみたいね。これはもしかしたらいましかないことかもしれないから。まあリングでも言ったけど、そうは言いつつももう目星はついてるんだよね。俺がいったいどのような行動を起こすか? 皆様の予想通りの行動を起こすのか? それとも皆様が想像し得ない行動を起こすのか? どっちだろうね。楽しみに待っていてください。じゃあ、明日は高崎大会でまたお会いしましょう。アディオス!」