G1 SUPERCARD

日時: 2019年4月6日(土) 開場　19:30開始
会場: アメリカ・Madison Square Garden（ニューヨーク州・ニューヨーク）
放送
観衆: 16,534人（札止め）

第3試合 60分1本勝負
WOH世界選手権試合

＜チャンピオン＞
＜チャレンジャー＞

岩谷麻優
ケリー・クレイン

境界線

Kパワー→10分38秒　片エビ固め

※岩谷が防衛に失敗。ケリーが新チャンピオンとなる

レフェリー｜トッド・シンクレア

MATCH REPORT

　第3試合はWOH世界王者の岩谷麻優（スターダム）がベルトを賭けてケリー・クレインを迎撃。WOH世界王座はROHが管理・認定する女子プロレスのタイトルで、岩谷は2019年2月10日にフロリダでクレインを下して王座奪取。今回は大舞台で前王者とのリマッチを迎える。
　岩谷はMSG仕様のオーバーマスクを被って入場。セコンドにはWOH初代王者の坂井澄江がつく。

　試合前、ケリーが握手を求めると、岩谷は警戒しながら手を触れる。そして、少し時間を置いてから両者は、あらためて両手でガッチリと握手。

　リストの取り合いからグラウンドに流れると、両者は立ち上がって一旦距離を取る。岩谷はソバットからケリーにハンマースルー。だが、ケリーは立ち止まって岩谷のウィークポイントである左ヒザにキック。
　さらにケリーは岩谷の両足を決め、喉元も締め上げていく。続いてケリーはバックフリップを決め、左ヒザを固めるとそこにパンチを見舞う。
　岩谷はスリーパーで切り返し、スタミナを奪いに出る。だが、ケリーはそのまま立ち上がり、コーナーに叩きつける。
　だが、岩谷はセカンドロープからフライングクロスボディ。これを受け止めたケリーはブロックバスターをお見舞い。
　続く串刺し攻撃をかわした岩谷は右ミドル。ケリーが場外に落ちると、岩谷はトップロープからおもいきりのいいプランチャを炸裂。
　リングに戻った岩谷は、場外のケリーの頭部をつかんで鉄柱に叩きつけようとするが、ケリーは頭を抜いて、岩谷の手を逆に打ちつける。
　ケリーがリングに戻ると、ここから両者はエルボー合戦へ。パワーで勝るケリーがダウンを奪うも、岩谷も必死にエルボー連射。しかし、またもケリーが豪快な一発でダウンさせる。
　岩谷はウラカン・ラナを仕掛け、これをケリーがこらえるとフブキ・ラナへ。しかし、ケリーはカウント2でキックアウト。
　すると岩谷はトラースキックを顔面に叩き込む。そして気合を入れ、ドラゴンスープレックスの体勢に入るが、逆にケリーが投げっぱなしジャーマン。岩谷は雄叫びと共に立ち上がるが、ケリーはラリアットを炸裂。
　負けじと岩谷は右ハイからトラースキック。そしてドラゴンスープレックスを決めるが、ケリーの足はロープに。ならばと岩谷はムーンサルトプレスを繰り出すが、ケリーは間一髪でかわす。そしてラリアットを決め、フォールへ。岩谷はなんとかカウント2で跳ね返す。
　岩谷はスキをついたチンクラッシャーからセカンドロープへ。だが、ケリーが捕獲し、そのままパワーボム。しかし、これも岩谷はフォールを跳ね返す。
　だが、岩谷の奮闘もここまで。最後はケリーがKパワーの二連発で3カウントを奪取。ケリーがベルトを奪還した。

　試合後、両者は互いの健闘をたたえあった。岩谷が退場すると、今度はROHの女子レスラーたちがリングイン。ケリーを蹂躙し、次期王座挑戦を表明した。

COMMENT

クレイン「これ以上ないほどに自分自身、誇りに思える瞬間だった。しかし試合が終わったあとに、あんなふうに騙されたのはスゴく残念。ROH、WOHの歴史のなかでも最高の時を迎えるはずだったのに、あんなことになるのは残念だったわ。もしチャンスが欲しいなら、素直にわたしに聞きにきなさいよ」

岩谷「いまは全然、言葉が出て来ないです。初めて海外に一人で来て、初めて海外のベルトを巻けて、大事にしていきたかったし、ずっと守って絶対王者でいたかったんですけど、本当に悔しいです。でも、MSGに出られたことは本当に嬉しいですし、これからまだまだ自分は世界に羽ばたいていくために、ここであきらめずに頑張っていきます。今日は負けてしまいましたけど、取り返すのみ！　必ず取り返します。ありがとうございました」