3.16後楽園大会で『NEW JAPAN CUP 2019』の2回戦を闘う飯伏とザックがそれぞれ本間とTAKAをパートナーにタッグマッチで対戦する。先にリングに上ったTAKAはおなじみのマイク。「『NEW JAPAN CUP 2019』優勝するのは誰ですか〜? 去年に引き続き優勝するのはブリティッシュヘビー級チャンピオン! ザック・セイバーJr.!」と紹介し、飯伏と本間を呼び込んだのだった。
先発は飯伏とザック。まずはグラウンドの攻防を繰り広げる両者。ザックが手首を固めにいくが、飯伏もトンボを切ってこれから逃れ、威嚇の蹴りを放ってみせる。続いては本間とTAKAが対峙。本間がエルボーで攻め込むが、TAKAはサミング。続いてショルダータックルの攻防となるが、ここは本間がふっ飛ばしてお返しだ。
本間はストンピングでTAKAを蹴りつけ、小こけしを発射。しかし、TAKAは避けて自爆させることに成功。本間を自軍のコーナーに連行してザックにタッチだ。ザックはクロスアーム式のスリーパーホールド。続いてTAKAがヒザで本間に攻め込み、串刺し式のニーアタック。さらにTAKAは自軍のコーナーでザックに捕まえさせて足で踏みつけていく。
しかし、本間もエルボーで代わったザックに反撃。ザックのフロントネックロックに捕まりかけるが、強引にブレーンバスターで切り返してみせた。これでタッチを受けた飯伏がザックを蹴り倒す。さらにフランケンシュタイナーをお見舞いしてから掌底とキックのコンビネーション。続けてその場飛びのムーンサルトプレスだ。
そしてジャーマンの体勢に入った飯伏。だが、ザックは体勢を入れかえて前方に回ると飯伏を倒してネックツイスト。さらにエルボースマッシュで攻め込んでいく。飯伏もエルボーで反撃。一発でダウンさせるとハイキックで追撃だ。
しかし、ザックはその蹴り足を掴んでグラウンドに引きずり込み、そのまま自軍のコーナーへ。そしてTAKAにタッチ。飯伏はTAKAのフェイントからのサミングを食らい視界を封じられる。そしてコーナーに投げられるが、続くTAKAのヒザは避けたものの、ロープに振ろうとしたところをジャストフェイスロックに捕まってしまう。そして技を解いたところにザックがPK。続けてTAKAがスーパーKだ。
これを返した飯伏はTAKAのみちのくドライバーを回避。TAKAのジャンピングキックを食らうものの、すぐさまハイキックでお返しだ。そしてカミゴェの体勢に入った飯伏。しかし、ザックが入ってきて飯伏を腕十字に捕獲する。ところが本間がリングに戻ってきて、小こけしをザックに投下。
続けて本間はハイキックのダメージが残っているTAKAに低空のこけしロケットを発射。そのTAKAを最後は飯伏がカミゴェの餌食に。3カウントを奪い、勝利を上げたのだった。
敗れたザックはブリティッシュヘビー級王座のベルトを肩にかけ、リング上の飯伏をにらみながら退場。一方の飯伏は本間とガッチリ握手をかわし、花道で応援するファンの声援に応えながら退場したのだった。
本間「俺の『NEW JAPAN CUP 2019』は、タイチに負けて終わったかもしんないけど、俺の心の中では、『NEW JAPAN CUP』、いや、闘いは、終わりはないから。闘って闘って、勝てなくても、人よりも闘わなかったら、俺は上にいけないと思ってます。ただひとつ、俺はあの日から止まってる。今日、飯伏と初めてタッグを組ましてもらったスけど、凄いッスね。やっぱ、この……同じリングに立ったことがありましたけど、2人だけは初めてだったんで。これはね、凄い安心感がありますね。今年、飯伏、ヤバいような気がする。その前に俺は、まだまだ頑張りますから。諦めねえっつうの、こんなところで……」
飯伏「はあ……昨日の、ちょっと、内藤戦の疲れとかダメージもあったんですけど、本間さんと組むのは今日、2人(だけ)で組むのは初めてなんで。まあ、楽しかったですね。ザック、次の対戦相手は、ザック。僕、2回負けてます。絶対に負けたくないというか、どんどん差が離れていく気がするんで。楽しみにしてます。ザックがその、スペック的に、僕の(考える)値(で)はパーフェクト。技術とかもパーフェクトだし、自分に持ってないものもたくさん持ってるし。あの体も絶対に、自分のテクニックのためだと思うし。絶対考えられている何かがザックにはあるはずなんで。それを解消しにいきます。そして優勝します、必ず。これはもう、(『NEW JAPAN CUP』に)出ると決まってからは優勝は、必ず優勝……。マディソン・スクウェア・ガーデンに……」
――改めて組み合わせを見ていると、一番厳しいブロックに入ってますね。
飯伏「そうですね。でも、どこでも一緒ですよね。みんな今回、32人、本気で、死ぬ気で(コンディションを)作ってきただろうし、ホントに本気で挑んでると思うんで。まあ、あとは、気持ちとか、その瞬間のコンディションだったり、だと思うんで。まあ、そこさえうまくいけば別に関係ないかなと。みんな平等です、条件は。気にしてないですね。ただ、僕の中でやっぱり、1回目、初戦の内藤戦に全力を尽くそうと思ってたんで。そのダメージがちょっとあるかなと。でも、大丈夫です。切り替えたんで。今日で。(※自分に言い聞かせるように)大丈夫です」
ザック「コケシよ、よく聞け。(※左肩口をなでながら)こんなところで、力を出してきやがって。なに勘違いしてるんだ? 俺が完全な菜食主義者だからって、動物ほどパワーがないってわけじゃないからな。お前にはそう見えるかもしれないけど、オレにはさらに人間の英知が加わってるんだ。お前には到底、かなわないんだ。イブシよ、お前がどれだけ優れていようと、俺を相手にすれば、『G1』と同じ結果が待ってるだけだ。それを頭に入れておくことだな、イブシ。痛みでのたうち回るがいい。俺からの罰を受けるがいい。俺は何も問題ない。お前の身はお前が守るんだぞ。簡単にはいかないからな。俺の体に触れるや、罠にハマるだけさ。足が折れる前にタップした方が身のためだぞ。次、2回戦で終わりだけどな。(※泣きそうな声で)『ザック、それ以上は勘弁してくれ』『組まれたから仕方ないんだよ』とでも言えば許してやるよ」
※TAKAはノーコメント