第8試合の『NJC』一回戦はIWGPUSヘビー級王者のジュース・ロビンソンがチェーズ・オーエンズと対峙。1.4ドームでUSヘビー奪還に成功したジュースは、母国の檜舞台MSGのメイン登場に向けて気合充分。だが、『NJC』初参戦となるBULLET CLUBのクセ者オーエンズも、一回戦突破を虎視眈々と狙う。
入場時、腰にUSヘビーのベルトを巻いたジュースは、陽気に場内にアピール。そして自分のサングラスをTVカメラマンにかけてからリングイン。
開始のゴング、オーエンズはしゃがんだままジュースをにらみつける。そしてゆっくり立ち上がると、両者は手四つの体勢へ。だが、オーエンズは間を外すように、リング下にエスケープ。
そしてオーエンズはリングに戻ると、ジュースをすかし、頭を小突く。イラついたジュースが近づくと、オーエンズはロープに身体を預け、「落ち着け」とばかりに不敵な笑みでアピール。
ジュースはオーエンズの蹴り足をつかむと、ヘッドロックで捕獲。オーエンズもヘッドロックで返すが、ジュースはグラウンドに持ち込んでヘッドシザース。ここからグラウンドの攻防を経て、リストの取り合いへ。すると、ジュースは側転からドロップキックを炸裂。オーエンズはリング下にエスケープ。
すると、ジュースはプランチャを繰り出すが、オーエンズはかわしてリングへ。ジュースもリングに上がろうとするが、オーエンズはエルボードロップ。だが、それをかわしたジュースは、ショルダータックルでダウンを奪う。オーエンズはすぐに立ち上がってジュースの胸板を両手で押し込む。だが、ジュースも同じように突き返し、ダウンを奪う。すると、オーエンズはツバを吐きかけて挑発。
怒ったジュースはタックルでダウンさせ、馬乗りになってパンチを連発。しかし、オーエンズもスキをついてヒザを蹴り、ジュースを場外へ。そしてスライディングキックを繰り出すが、ジュースはかわす。
場外でジュースはスピンキックを放つも、オーエンズもよけ、ブレーンバスターの体勢へ。これはジュースが切り返すも、オーエンズは着地し、鉄柵に向けて河津落とし。ジュースは後頭部を打ち付けてしまう。さらにオーエンズはジュースをハンマースルーで二度にわたってたたきつける。
戦場がリングに戻ると、オーエンズがヒザをジュースのノド元にめりこませる拷問攻撃。そしてブレーンバスターで叩きつけ、後頭部にエルボーを落としていく。
オーエンズはもの凄い勢いでジュースをコーナーにハンマースルー。そして、ジュースを挑発するように腕を上下させ「ジュース」コールを煽る。オーエンズはレフェリーに見えない角度から、ジュースの顔面にパンチ。オーエンズは随所で試合巧者ぶりを見せつける。
劣勢のジュースだったが、オーエンズに強烈な逆水平チョップ。さらにロープで加速するが、オーエンズはスリーパーで捕獲。ジュースが逃れようとするも、髪をつかんでグラウンドに持ち込み執拗にスリーパー。
なんとか切り抜けたジュースは、オーエンズのバックドロップを着地し、逆にバックドロップをお見舞い。ここから両者はエルボー合戦へ。ジュースの強烈な一撃でオーエンズは膝まづくも、立ち上がって打撃のコンビネーション。そしてロープに飛ぶが、ジュースはトラースキック。そしてフェイスクラッシャーからセントーンをお見舞い。
オーエンズはエプロンに避難。ジュースが近づくと、オーエンズはトップロープにジュースのノドもとを打ち付ける。だが、ジュースもフラップジャックを食らわせ、さらに勢いをつけたラリアット
ジュースは串刺しラリアットからキャノンボールを狙うが、オーエンズはショルダースルーでジュースを場外に落とす。オーエンズはジュースに場外でのパッケージドライバーを狙うも、こらえたジュースは鉄柵に押し込む。さらにもう一度ハンマースルーで鉄柵に叩きつけ、場外でキャノンボールを狙うが、オーエンズはトラースキック。そして鉄柵にブレーンバスターで打ち付ける。
オーエンズはジュースをリングに戻すとランニングニー。そしてフォールに入るが、ジュースはカウント2でなんとかキックアウト。オーエンズはジュースを担ぎ上げようとするが、腰の痛みで持ち上がらず。だが、意地で担ぎ上げ、プリンスズスロウン。
しかし、ジュースはディフェンスすると、「チェーズ!」という雄叫びと共に斬れ味鋭いスピンキック。そして「ジュース」コールを煽り、ナックルパートを連発。しかし、最後の一発はオーエンズがヘッドロックで捕らえる。そしてジュースにキックを食らわせ、追走のエルボーから変形バックブリーカー。さらにブレーンバスターの体勢から前方に落とし、間髪入れずトラースキックをヒット。
ここを勝機と見たオーエンズはパッケージドライバーを狙うが、ジュースはこらえてリバースし、オーエンズをエプロンへ。そして左ナックルを振り抜くと、オーエンズは場外に崩れ落ちる。ここでジュースはプランチャを炸裂。
続いてジュースはエプロンを走り抜け、今度こそキャノンボールをヒット。そしてオーエンズを起き上がらせようとすると、オーエンズはジュースのタイツをつかんで鉄柵に叩きつける。
ここでオーエンズは場外のマットを剥がす。そしてムキ出しのフロアでパッケージドライバーを仕掛けるが、ジュースはリバースのショルダースルー。オーエンズは固いフロアに腰を打ち付けてしまう。
両者、カウント18でリングに戻ると、ジュースは正調のキャノンボールを炸裂。そしてトップコーナーからフライングクロスボディを繰り出すが、オーエンズはかわす。そしてすばやい動きでプリンスズスロウンをお見舞い。しかし、フォールはジュースがカウント2で必死にキックアウト。
ならばとオーエンズはパッケージドライバーを仕掛けるも、ジュースはリバース。その勢いを使ってオーエンズは丸めこようとするが、逆にジュースはその両足をつかんでフォールへ。
これを返したオーエンズは首固め、対するジュースは逆さ押さえ込みとフォール合戦。そこからジュースは強烈な逆水平チョップを叩き込み、串刺しラリアットへ。だが、かわしたオーエンズは横入り式エビ固め。だが、自身の両足をセカンドロープに固定していたため、レフェリーが注意。
オーエンズはレフェリーに激しく抗議。するとジュースが背後からパルプフリクションを仕掛けるも、オーエンズは切り抜ける。だが、ジュースは丸め込みへ。すると、オーエンズはまたもロープをつかんで逆にジュースをフォール。
しかし、オーエンズの手をレフェリーが蹴り上げて阻止すると、今度はジュースが丸め込み。これはオーエンズがキックアウトするも、ジュースはパルプフリクションへ。
だが、オーエンズは自爆を誘い、ジュースの顔面にニー。そして、変形ネックブリーカーを決めてフォールに入るがカウンとは2。すると、オーエンズは今度こそパッケージドライバーを完璧に決め、なんとカウント3を奪取。オーエンズがUSヘビー級王者から殊勲のフォール勝ちを奪った。