第6試合の『NJC』一回戦は中西学とYOSHI-HASHIの組み合わせ。今年の1.5後楽園で左肩と頭部の負傷欠場から約4カ月ぶりに復帰を果たしたYOSHI-HASHIが、この『NJC』を飛躍の足がかりにすべく、日本人離れしたパワーを持つ歴戦の猛者、中西の攻略に臨む。中西は6年ぶりの『NJC』出場となる。

 

　開始のゴング、ガッチリとロックアップで組み合うと、中西がロープに押し込む。そしてクリーンブレイク。今度はYOSHI-HASHIがヘッドロックで捕らえ、そこからショルダータックル合戦へ。これは中西が力でねじ伏せ、ジャンピングボディプレス。
　YOSHI-HASHIは場外にエスケープし、すかさず中西も追いかけるが、YOSHI-HASHIはリングへ。そして中西がリングに戻ろうとロープをまたがったところで、左足を捕らえて攻撃。さらにグラウンドでヒザをレッグロックで締め上げる。中西がロープに逃げても、しつこくYOSHI-HASHIは左ヒザを執拗に攻め立てる。
　続いて逆水平チョップ合戦となるが、中西が豪快なダブルチョップでダウンを奪う。そしてニードロップを繰り出すも、これはかわされてしまう。だが、中西は突進してきたYOSHI-HASHIを抱え上げ、水車落としを敢行。そして重い逆水平チョップの連発から、串刺しラリアットを二連発。
　中西はボディスラムで叩きつけると、「ホーッ！」の雄叫びと共に野人ダンス。だが、YOSHI-HASHIは中西のラリアットをかわしてバックを取る。すると、中西はそのままうしろに下がり、コーナーを用いてYOSHI-HASHIをサンドイッチ。しかし、YOSHI-HASHIも逆水平チョップ、そして低空ドロップキックで中西の動きを止め、ヘッドハンターをお見舞い。
　YOSHI-HASHIはボディスラムから雄叫びを上げ、スワントーンを狙うべくトップコーナーへ。しかし、中西は立ち上がって阻止すると、一気に雪崩式ブレーンバスター。
　YOSHI-HASHIが場外に避難すると、中西はやや体勢が崩れながらも強引にプランチャ。逆にこれが功を奏したのか、YOSHI-HASHIは頭を押さえて苦悶の表情。
　中西はYOSHI-HASHIをリングに戻し、トップコーナーに立って「ホーッ！」という雄叫びと共に豪快なフライングクロスボディ。カウントは2で返されるも、場内は「中西」コール。ここを勝機と見た中西はアルゼンチンバックブリーカー。YOSHI-HASHIは苦し紛れに海野レフェリーをつかむと、レフェリーはノドがしまったのか、コーナーの方を向いて膝まづいてしまう。中西はそのままヘラクレスカッターで叩きつけてフォールへ。だが、レフェリーはカウンチが取れない。場内はブーイングが起き、中西もレフェリーに抗議。
　中西はYOSHI-HASHIのノドもとを掴むが、YOSHI-HASHIは払いのけて張り手。すると、中西も強烈な張り手。そして天を指差し、YOSHI-HASHIのバックを奪うも、YOSHI-HASHIはロープをつかんでこらえる。
　ならばと中西は逆水平チョップを食らわせ、ロープへ。これに対し、YOSHI-HASHIはカウンターのカチ上げ式ラリアット。だが、フォールは中西がカウント1でキックアウト。
　YOSHI-HASHIはもう一度ラリアットを食らわせるが、中西は仁王立ち。しかし、二発目でヒザまづくと、YOSHI-HASHIは三発目を狙う。しかし、中西はカウンターのスピアー。
　そして中西はアルゼンチンバックブリーカーを仕掛けるも、こらえたYOSHI-HASHIは強引にバタフライロックへ。中西は苦しみながらも立ち上がって、強引に振りほどく。するとYOSHI-HASHIはトラースキック。そしてランニングダブルニーを決め、もう一度バタフライロック。これで中西が力尽き、YOSHI-HASHIがギブアップ勝利を収めた。

 

　試合後、中西はヤングライオン二人の肩を借りて退場。中西はその背中を見つめると、花道をあとにした。