第4試合終了後、欠場中の飯伏幸太が入場曲と共に花道に登場。リングに上がると、マイクを持ち、少し涙ぐんだ顔で「今日はみんなに話したいことがあってここに来ました。首のこと頭のこといろいろとご心配をおかけしました。すいません。でも、こうやってまたみんなの前で話すことができて本当に嬉しいです。僕は……新日本プロレスに残ります!」と、残留を宣言した。
会場は歓声に包まれ、大飯伏コールが鳴り響く。最後は「そして来月、『NEW JAPAN CUP』で復帰します。僕はどこにも行きません。ここで、新日本プロレスで全力を尽くしていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします!」と力強く復帰宣言を行い、再び会場からの大声援を浴びたのだった。
■バックステージでのコメント
――復帰が決まりました。
飯伏「自分の中で、考えてた部分があるんですけど、まあ、ブレなかったかなと、自分の中で。変わらず。ま、これからも、新日本プロレスで頑張っていきたいなと、思います」
――この決断に立ったのは、何が一番の決め手になりました?
飯伏「ンー……そうですねえ、さっきも言ったんですけど、ブレなかったところですかね。決め手というか、決め手もないというか。僕は残りたいなと、ずっと思っていたので。2019年も、2020年も、2021年も、それ以降も、ここでやっていきたいなと思ったから、そのままですね」
――それは、ここでやり残したことがまだあるから?
飯伏「やり残したから残るわけじゃないですね。そこは、やり残した部分って言われれば、あるかもしれないですね。それはでも、離れる側の人の考え方で、僕はずっと残ると思ってたんで、その“やり残した”ってことはない。かなえてないっていうか」
――逆にここに魅力があるから?
飯伏「そうですね、はい。たくさんの人にプロレスを広めていきたいっていうのが自分の根本的な考え方なんで。やっぱり新日本プロレス、すごい影響力があると思うんで。ここで、たくさんの人にもっとプロレスを広めていきたいなと」
――『NEA JAPAN CUP』での復帰を発表されました。もちろん目標は優勝になると思いますが……。
飯伏「そうです」
――その先に見据えているものってありますか?
飯伏「もちろん。僕が獲ってないもの。ベルトであったり、もっと先の『G1(CLIMAX)』であったり、そういうのに挑戦していきたいですね」
――発表された時にファンから大歓声がありましたけど、久々にみんなの前に出てきての感想は?
飯伏「正直、緊張しましたね。それが一番ですね。1月4日以降、ホントに人の前に出てなかったので、凄く気持ちも上がったし、緊張しましたね。でも、自分の気持ちは全部、伝えられたかなと」
――この決断を下して、ケニー・オメガとの関係は変わりませんか?
飯伏「ンー……それについては、なにも考えてないですね」
――なるようになる?
飯伏「なるようになる……ですね。今は自分のことで精いっぱいかなと」
――ケガの状況は?
飯伏「そうですね、首も頭も、検査した結果は、まったく異常はなかったんで、大丈夫だと思います。このまま順調にいけば、ま、確実に、3月には復帰できると思います」
――練習している段階では、どの程度まで戻ってきてますか?
飯伏「もうリハビリっていうのは超えてるぐらい練習はできてるんで、体自体は順調ではあります」
――『NEW JAPAN CUP』から復帰ということで?
飯伏「そうですね。僕の会社に対して(伝えたこと)は、『NEW JAPAN CUP』から復帰できればいいかなと」
――いつごろから体を動かし始めたんですか?
飯伏「2週間ぐらい前からですかね。リハビリ的な動きを」
――実際、ケガした直後はどんな症状がでていたんですか?
飯伏「いわゆる脳震とうです」
――めまいがするとか、少し動いただけで気分が悪くなるとか……。
飯伏「一瞬、記憶が飛んだっていうのもあるし。ま、でもホントに、全部が飛んでるっていうわけじゃなくて、最後の部分だけしか記憶は飛んでないんで。『動くな』って言われたから動かなかっただけなんで。担架で運ばれてるときは、全然、記憶はありました」