1月21日（月・祝）後楽園で行われるシングル対決を目前にして、ボラドールとカリスティコが最終前哨戦で激突。

　アウダス対ナマハゲで試合が始まり、アウダスがアクロバティックな動きで翻弄。そして、回転式ヘッドシザースホイップでナマハゲを場外へ落とした。
　ここでカリスティコが登場し、トラースキックでアウダスを場外へ追いやる。すると、ソベラーノがニュートラルコーナー最上段からトルニージョを見舞うが、カリスティコはセカンドロープからのフライングボディアタックで挽回。
　さらにカリスティコはヘッドシザースホイップを繰り出すが、ソベラーノが人工衛星ヘッドシザースホイップで報復。その直後、カベルナリオが三角飛びミサイルキックをソベラーノに見舞う。
　ボラドール対カベルナリオとなり、ボラドールがハンドスプリング＆バク宙でフェイント。そして、カウンターフロントハイキックから旋回式ヘッドシザースホイップで場外へ落とす。そして、ボラドール＆ソベラーノ＆アウダスが、3人同時にノータッチトペコンヒーロを敢行し、カリスティコ＆カベルナリオ＆ナマハゲを押し潰した。
　リングへ戻ったボラドールは再びハンドスプリング＆バク宙のフェイントを試みるが、カリスティコが背中へドロップキックを浴びせて撃ち落とす。そして、カベルナリオがミサイルキックでボラドールに報復。
　ここからカリスティコ組が試合の主導権を握り、カリスティコがボラドールにヌカドーラ。さらに、カベルナリオがロープを利用したボディプレスを見舞う。
　続いてナマハゲがボディスラムでソベラーノを投げ、カリスティコがスワントーンボムを投下。さらに、カベルナリオ＆ナマハゲがダブルレッグスプリットでアウダスを苦しめ、カリスティコが低空ドロップキックを食らわせる。
　次にカベルナリオが変型フィッシャーマンバスターでボラドールに追撃。そこからカリスティコ＆ナマハゲがボラドールを押さえつけ、その背中へカベルナリオが乗る。ところが、アウダスがスワンダイブフランケンシュタイナーでカベルナリオを投げて逆転。
　その直後、ボラドールがナマハゲにハンドスプリングエルボーを見舞うが、カリスティコがボラドールのパサーダを利用し、ソベラーノにヘッドシザースホイップ。
　さらにカリスティコは（正調）ヘッドシザースホイップでボラドールを投げ、コーナーを利用したアームホイップでアウダスも投げる。
　そこからカベルナリオがボラドールに三角飛びプランチャ、ナマハゲがアウダスにノータッチトペコンヒーロ、カリスティコがソベラーノにトルニージョをお見舞い。
しかし、ボラドール対ナマハゲとなり、ボラドールがコーナー最上段へのぼる。すると、ソベラーノ＆アウダスが合体雪崩式ブレーンバスターを仕掛けるが、カリスティコ＆カベルナリオがダブルパワーボムホイップで2人を投げ捨てる。これでナマハゲも一緒に叩きつけられると、ボラドールがダイビングボディプレスで追撃する。
　続いてボラドール＆ソベラーノがダブルインパクト式フライングボディアタックをナマハゲへ敢行するが、カベルナリオがカナディアンデストロイヤーでソベラーノに報復。だが、即座にボラドールがカベルナリオにカナディアンデストロイヤーを食らわせる。
　するとカリスティコもカナディアンデストロイヤーに行くが、ボラドールが回転をこらえる。それでもカリスティコは強引に丸め込むが、ボラドールがその瞬間にマスクを剥ぎ取る。
　その後、ソベラーノ＆アウダスがカリスティコ＆ナマハゲの股を裂いてエストレージャを作り、その中心でボラドールがカベルナリオにウラカン・ラナ。
　そこからアウダスがソベラーノのパサーダを利用し、開脚式ミサイルキックでカベルナリオ＆ナマハゲを場外へ落とす。そして、アウダスがナマハゲにノータッチムーンサルトアタック、ソベラーノがカベルナリオにノータッチトルニージョを敢行。
　その直後、リング上ではカリスティコがボラドールをラ・ミスティカで捕獲し、一気に勝負を決めた。

　試合後、ボラドールとカリスティコは至近距離で睨み合うが、最後は握手をかわした。

ナマハゲ「待て待て待て、ボラドール、待て待て待て！　分かる分かる、明日シングルマッチやる相手から直接フォールを取られてイライライライラするのは分かる！　アンタはよぉ、昔からよぉ、ちょっとでも自分の気に入らないことがあると、すぐブチ切れてたなぁ！　それは覚えてるよ！　でもなぁ、敵だけど言うよ、アンタはCMLLのトップなんだ。それが、そんな簡単に切れてちゃダメだぞ。明日シングルマッチするのは、今日俺たちのボスだったカリスティコ。どっちがよりスゲぇ男なのか、スゲぇ試合楽しみにしてるぜ」
バルバロ・カベルナリオ「今日は俺たち、ナマハゲとカリスティコとのチームで勝つことができた。メキシコでいつも対戦している選手たちとこの日本でまた戦うというのは、俺たちにとってもいい経験になった。でも最後に分かるのは、やはり俺たちのほうが強いということだ」
ナマハゲ「足音が聞こえるじゃねぇか、来るんじゃねぇか、来るんじゃねぇか？　メキシコで一番偉大な男がよぉ！　どっちが偉大なのか、見せてほしいもんだが……（※カリスティコがなかなか現れず）帰ってこねぇなぁ！　まぁ、スーパースターは遅れて現れるもんだぜ！（※と、控室へ）」
カリスティコ「（※少しして現れ）自分がテクニコだろうがルードだろうが、関係ない。明日、ボラドールに勝つことしか興味はない。そして明日、試合中にオマエに勝つチャンスを与える瞬間もあるかもしれないが、最後に勝つのはこの俺だ！」

ボラドール「負けたことは問題ない。なぜなら、この“新しい血”（ソベラーノを叩きながら）を後楽園ホールで披露できたことのほうが大事だ。なぜなら、これは世界レベルのルチャリブレだからだ。それとカリスティコよ、明日は俺たちが終わらせなければならないことがある。俺とおまえの闘いだ」
ソベラーノ「カリスティコよ、今日おまえは勝利を奪った。おめでとう。今日、おまえはベストを尽くしていた。だが、明日はこのリングの王・ボラドールJr.がおまえと闘う。その闘いは誰が本当の勝者なのかを見せる大事な試合になるだろう」
アウダス「この立派な二人と闘えてうれしい。結果は関係ない。俺は本当に満足している。大事なのは観客が楽しんだことだ。明日はカリスティコ、このカリスマ・ボラドールと対決だな。俺たち、3人の偉大なルチャドールは悔しくない」