天山広吉&吉田綾斗組と中西学&タイガーマスク組が激突。
ゴング前、天山と吉田が仕掛けていくと、合体のショルダー・タックルをタイガーへ見舞っていく。
吉田はタイガーの胸板へミドルキックの連打、ボディスラムを決めると、エプロンサイドの中西へもエルボーを当てていく。
タイガーも足払いで吉田をリングに寝かせると、中西とタッチ。
中西は吉田へ逆水平チョップ、脳天へチョップを叩き込むと、タイガーとタッチ。
タイガーは吉田の胸板に張り手の連打、ローキック叩き込むと、強烈な張り手3連発を見舞う。
タッチした中西は「このボケ!」と吉田に背中にストンピングを浴びせると、逆水平チョップの連打。
吉田も張り手、延髄斬りからボディスラムで中西をリングに叩きつけると、天山とタッチ。
天山は串刺しラリアット2連発から、ブレーンバスターで中西を放っていく。
だが、中西はショートレンジのラリアットから野人ラリアットを決めると、「上げるで!」とアルゼンチン・バックブリーカーを極めるが、これは天山が顔面へのナックルパートで逃れる。
吉田とタイガーの場面、吉田はランニングエルボーからフロントハイキック、天山とのトレイン攻撃、合体のブレーンバスターと畳みかける。
さらに、吉田はタイガーのハイキックをかわすと、スリーパーで締め上げるが、これは中西がカットに入る。
タイガーもフロントネックロック、ローリング・ソバット、ハイキックで反撃に出ると、腕ひしぎ十字固めを極める。
これは吉田がすぐさまロープへ逃れるも、タイガーは雪崩式ダブルアームスープレックスから最後はタイガースープレックスホールドを炸裂させ、吉田から3カウントを奪った。
タイガー「このシリーズはね、中西さんとほぼ組んで、久々に中西さんを体感したというかね。でもね、俺は何度も中西さんにハッパをかけるけど、それは自分への意味でもあるから。中西さん、あんなもんじゃないから。俺、前にも言ったけど、あの人、オリンピックの選手(92年バルセロナ五輪レスリング日本代表)なんだから。あんなもんじゃないんだよ。もっとね、中西さん自身も弾けなきゃダメだね、昔のように。なんか今、ケガをした部分があるのかもしれないけど、縮こまってる部分があるから。それを引き出すのは、このハチャメチャな俺しかいないんじゃないかなと。冗談抜きでね。やっぱり、天山さんとか小島さんとか、第三世代の人たちが言っても、“ンー、でも……”っていう部分があるのかもしれない。でも、こんな若造の俺にね、こうやって言われて、“なにが!”っていう部分があればいいことだから。ただ俺が一つ言えんのは、中西さんはオリンピック選手なんだから、こんなんじゃねえと……。まだまだ中西学を甘く見るなという部分があるんですけど。まあ今度、逆に中西さんが相手にいったら、俺はコテンパにやりますけどね」
--蹴りがいはありそうですね。
タイガー「蹴って蹴って蹴りまくりますよ。もう、足が痛くなるまでね。それぐらい蹴っても大丈夫な体だと思ってるんで。でもほんとに、僕も天山さん、小島さん(と同じ)第三世代じゃないけど。全然、僕の方が後輩だけど、やはり同じ今の立場、歯がゆいっていうかね。いくら若手相手だとしても、もっともっと俺はできるよっていうのがあるし。今年の(僕の)テーマはなんでしたっけ?」
--“元気”……。
タイガー「そう。俺は元気を出していきます」
--それが若手とはいえ、ヘビー級の吉田選手にタイガースープレックスを決めたことに表れてると?
タイガー「吉田君はヘビー級になるのかもしれないけど、関係ないね。もう、あそこまで追い込んだら、いけるっていうのはあるし。ただ、そこまでいく部分には、彼の蹴りも重いし、“この野郎!”っていう部分も今日は見えてるし。やはりこれは、成田、翔太、辻、上村とか、競っていってほしいと思うし。僕自身は僕自身で、この元気というものをね、どこにぶつけられるのか。それはあと、会社が判断してくれればいいなと思います。僕は(今シリーズの参戦は)今日までなんですけどね、また次のシリーズ、元気なのに(試合に)出れないっていうのは癪に触るからね」
--そのためにも元気をアピールしてると?
タイガー「そう!」
※中西はノーコメント
天山「俺たちの世代の闘いっていうのは、まだまだ若いヤツに負けたくないっていうのもあるし、今回は中西と俺で、そしてタイガーっていう……タイガーもひっくるめて同世代やと思うし、そのなかで若いヤツが日替わりで入ってきてましたけども、それぞれ個性もあるし、元気もあるし、若いっていうものもあるから。まあ、結果は出なかったけど、ガンガンいってたんで、ガムシャラさっていうか、あいつら、みんなが弾けないと。中途半端にくすぶるんじゃなくて、リング上では上も下も関係ないって。先輩・後輩、関係ないんやから。とにかく、とことん自分を出せっていう。それはハッパかけてやってますけど。まあ中西も、ちょっと元気ないかもしれないけど、敵に回ったら手強いっていうか、やっててもデカイ壁っていうか。タイガーがハッパかける気持ちはわかりますし、自分も“俺は違うんや。別や”っていうたら大間違いやし。とにかく、まだまだ現役でいる限りは、しっかりと若いヤツの壁でもあり、そしてまた、タイトル戦線に絡めるようにね、やりたいと思ってるし。ま、このシリーズ、ずっと続いてね、自分たち的にはあと、大阪2連戦ありますけど、この大阪でね、最終的には飯塚高史ですよね。しっかりと更生……まあ、更生っていうか、引退前のあいつに向けて、いい花道を作るっていうか、そんなの余計なお世話かもしれんけど、俺にとってはちょっとほっとけれへん存在ですからね。引退する飯塚に向けて、何かしらインパクトを残したろと思ってるんで。まあ、最終戦が楽しみっていうかね、しっかりと引導を渡して、目にものを見せてやりたいなと思います」
--天山選手がヒールになって、“悪の友情”をアピールした方がタッグを組む可能性は高いんじゃないですか?
天山「ンー、そういうのもね(苦笑)。それは逆に、なんだろな? でも、札幌2連戦で当たってみて、何を言ってもあいつの意思っていうのはメッチャ固いなっていうのは(感じましたね)。どこまで行っても、ああいうスタイルを貫き通す形なのか。果たして、なにかやっぱり、1個でもチャンスがあればね、突いていきたいなと思ってるんですけど。なかなか難しいけどね。まあ大阪で、できたらいいなって思ってます」
--ワンチャン(ワンチャンス)ですね?
天山「ほんま、ワンチャンをどう生かせるかっていう……。ワンチャンで確変を取って、そっから爆発するような(笑)。単発じゃダメです。そっから連荘するようなんでないと」
※吉田はノーコメント