Road to THE NEW BEGINNING

日時
2019年1月29日(火)   17:30開場 18:30開始
会場
東京・後楽園ホール
放送
バナー
観衆
1,732人(札止め)

第7試合 60分1本勝負
スペシャルシングルマッチ

レフェリー|レッドシューズ海野

MATCH REPORT

 メインの第7試合ではスペシャルシングルマッチとして、KUSHIDAと棚橋弘至の初シングルが実現。この試合が新日本所属のラストマッチとなるKUSHIDAは、自身が多大な影響を受けたという逸材を相手に、どんなファイトを見せるのか?
 KUSHIDAの入場時、観客は「KUSHIDA」のボードを手に「KUSHIDA」コールを送る。気合の入った表情のKUSHIDAは、トップロープを前方回転してリングイン。棚橋の入場時、KUSHIDAはリング中央で目をつぶって大の字に。そして起き上がり、IWGPヘビーを巻いた棚橋を迎え入れる。
 
 ゴング前、場内は「KUSHIDA」コール。開始のゴング、緊張した雰囲気の中、両者は牽制しあう。KUSHIDAは低空タックル、アリキックを繰り出すが、棚橋は距離を取る。
 KUSHIDAは転がりながらグラウンドに誘う。棚橋はグラウンドのネックロックで捕獲するも、すかさずKUSHIDAは離れて間合いをはかる。
 続いて両者は手四つで力比べの体勢へ。棚橋が競り勝つが、KUSHIDAはブリッジ。棚橋がその上に乗っかるが、KUSHIDAのブリッジは崩れず。そこからKUSHIDAはグラウンドに持ち込み、バックを取る。続いて足首を取りにいくが、棚橋はフェイスロック。ここでKUSHIDAは一旦場外にエスケープ。
 KUSHIDAがリングに戻ると、今度は力のこもったロックアップで組み合う。棚橋がマットにねじ伏せるも、KUSHIDAは雄叫びをあげながらロープに押し込む。
 そこからグラウンドの攻防へ。棚橋が切り返そうとするが、KUSHIDAは相手の動きを読み、腕ひしぎ逆十字を狙う。だが、機転を利かせてキーロックに切り替える。しかし、棚橋がレッグロックに切り返すと、KUSHIDAは苦悶の表情。
 棚橋がリバースインディアンデスロックを決めると、KUSHIDAは悲痛な声を上げ、必死にロープエスケープ。
 棚橋はKUSHIDAの左足にストンピング。さらにエルボーを落とし、グラウンドでトーホールドを決める。KUSHIDAはロープに逃げる。
 棚橋はKUSHIDAの左足をロープに絡めながらトーホールド。さらに土手っ腹にストンピングを放つ。怒りのKUSHIDAは張り手を返して前に出るが、棚橋も張り手をお返し。
 KUSHIDAはアリキックを放つが、棚橋は起き上がらせ、コーナーを背負わせる。そしてKUSHIDAの足を捕らえて場外に降りると、その足をコーナーポストに叩きつける。場内の一部からはブーイングも。
 棚橋はKUSHIDAの足を捕らえるが、KUSHIDAはエルボー。負けじと棚橋が太陽ブローを放つと、KUSHIDAはオーバーヘッドキック。
 KUSHIDAは右ミドル、右ハイとキックを連発。さらにハンドスプリングエルボーを決め、バズソーキックへ。これをかわした棚橋はバックを取るが、KUSHIDAも取り返す。しかし、棚橋はディフェンス。そしてロープに走るが、KUSHIDAはヒップトスから低空ドロップキックをヒット。
 さらにKUSHIDAは飛びつきDDTを狙うが、はねのけた棚橋はテキサスクローバーホールドへ。しかし、KUSHIDAは首固めで切り返す。そしてセカンドロープからトンボを切って棚橋のバックに回ると、間髪入れずに投げっぱなしジャーマン。
 KUSHIDAは今度こそバズソーキックを決めるが、フォールは棚橋がカウント2でキックアウト。KUSHIDAは体勢が崩れながらも棚橋をボディスラムで投げ、トップコーナーに登ろうとする。
 しかし、棚橋は足を捕らえて阻止、そして四つん這い状態のKUSHIDAの左ヒザにドラゴンスクリューを二連発。
 ここから両者はヒザ立ち状態でエルボー合戦。競り勝った棚橋は先に立ち上がり、KUSHIDAを起き上がらせる。両者は再びエルボー合戦を繰り広げ、スキをついて棚橋は左足にキック。するとKUSHIDAはマサヒロ・タナカを繰り出すが、棚橋はカウンターの張り手。しかし、KUSHIDAも棚橋の左ヒザにアリキック。さらにKUSHIDAは追撃のアリキックを連発。
 棚橋が左腕をトップロープに乗せて身体を持ち直すと、KUSHIDAはその左腕にドロップキック。さらに左腕にアームロックを仕掛けるが、棚橋はKUSHIDAの左足を捕らえる。そして力づくでドラゴンスクリューを敢行。場内は「KUSHIDA」コールでKUSHIDAを後押し。
 棚橋は串刺し攻撃を狙うが、かわしたKUSHIDAは延髄斬り。そしてバックトゥザフューチャーの入りから、ホバーボードロックへ。さらに腕ひしぎ逆十字を決めるが、棚橋は両手をクラッチ。そのままテキサスクローバーを狙うが、KUSHIDAは腕ひしぎ逆十字に切り返す。
 KUSHIDAはここからホバーボードロックを仕掛け、棚橋がロープに逃げようとすると、回転しながらバックトゥザフューチャーの体勢へ。しかし、こらえた棚橋はツイスト&シャウト。
 棚橋はスリングブレイドを決めてフォールへ。だが、KUSHIDAはカウント2でキックアウト。ならばと棚橋はトップコーナーからハイフライアタック。そしてとどめとばかりにハイフライフローを繰り出すが、KUSHIDAはヒザで迎撃。そしてついにバックトゥザフューチャーを決めるも、フォールは棚橋がカウント2で跳ね返す。
 先に立ち上がったKUSHIDAは、棚橋の左腕を蹴り上げる。そしてホバーボードロックを仕掛けるが、棚橋は切り抜けてスリングブレイド。だが、KUSHIDAもこの動きを読み、ホバーボードロックへ。
 棚橋がこらえると、KUSHIDAは飛びついてグラウンドに引き込む。棚橋は立ち上がろうとするも、KUSHIDAはもう一度組み付いてグラウンドへ。
 棚橋は力尽くで切り抜けるとドラゴンスープレックスの体勢へ。KUSHIDAはディフェンスするも、すかさず棚橋はダルマ式ジャーマン。だが、KUSHIDAはカウント2で必死にキックアウト。
 ここで棚橋はテキサスクローバーを完璧に決める。KUSHIDAはなんとか逃げようとするが、棚橋が腰を落として締め上げると、ついにKUSHIDAはギブアップ。棚橋がKUSHIDAのすべてを受け止めた上で、勝利を収めた。

COMMENT

棚橋「(※肩を担がれてインタビュースペースに辿り着くと、つらそうな様子で仰向けに寝て)今日は俺が悪いな。KUSHIDAが区切りをつけて行くとしても、この(※腹に巻いたIWGPヘビー級ベルトを触りながら)ベルトの戦いは、続いてる。(※起き上がる)それが当たり前。それが、残った者の、戦い」
 
ジェイ「今夜はとても感動的な夜だったな。KUSHIDAにとってニュージャパンのラストマッチ。まあ、みんなそっちに集中してたんだろうけども、注意する方向が違うんだよ。新日本サイドとしてはそっちのほうが大きなことだったんだろうけど、本筋はコッチだろ? スイッチ・ブレイドのほうだよ。俺はどこからでも出て来るぞ? KUSHIDAよ、棚橋にダメージを与えてくれてありがとうな。もう大阪が待ちきれない。大阪が待ちきれないよ。俺はもうオカダを倒している。次は棚橋、おまえを倒してベルトを獲ってやる。このジェイ・ホワイトがIWGPヘビー級王座の最年少チャンピオンになってやる。それで俺の時代が始まる。もう棚橋の時代じゃないんだ。スイッチブレイドの時代なんだよ」
 
KUSHIDA「本来でしたら、棚橋弘至から、IWGPヘビー級チャンピオンから3カウント、ギブアップを奪って、追ってくる大人たちを振り切って、全速力で海外に逃げようと思っていましたんでこの場でコメントするつもりはなかったんですけど。棚橋さんは強かったです。今まで闘ったレスラーで一番強かったです。何も通用しなかったっす。空っぽです」
――ファンの方々がボードを用意してくれたりとか暖かい見送りでした。
KUSHIDA「最初に入団する時に言いました。お客さんとも勝負していきたい、と。そういうレスラーでありたいと最初に言ったので、今日の光景を見てこの8年間、大変なことも嬉しいこともなんか全てチャラになった。いやあ、もう凄えプラスになったと、本当に贅沢な時間、時を見させていただきました。本当にありがとうございました。本当にお客さんも最高。闘うレスラーも最高。リング作るスタッフ、会社にいる大勢のプロレスを支える人たち、そしてオーナー。これがないと僕らは四角いリングで闘えませんので、何一つ不満がないですね。何一つ辞めたいと思う理由がないのになんでこの決断をするんだろうって、自分が一番呆れてるんですけど。だけど、この命を授かったからにはジュニアヘビー級を作った先人たちがいなければ僕なんかはプロレスラーになれてない。リング上でこうやってKUSHIDAを表現できてないから。新しいことを作ることも大事だけど、道場の技術、僕はそういうのに救われてプロレスラーになったから、それを忘れずに新日本プロレスで培った8年間を最強のお守りにして、そしてデビューの時から応援してくれるファンの人、支えてくれる人たち、怖いものなしですね。全て終わったという感じよりは、明日からやべえぞと。明日からまた走り出さないとこれはやばいことになるぞと。期待感、不安も数%ありますけど、ワクワク早く走り出さなきゃとそういう気持ちでいっぱいです。振り返ると新日本に入った時はジュニアヘビー級の選手が少なくて、ヤングライオンも少なくて、新弟子も少なくて、だから新日本プロレスにこうしてチャンスをいただいたんだなという俯瞰で見ながらも、自分が何か事を成さなきゃいけない。それはジュニアヘビー級の舞台を一つでも二つでもヘビー級に負けないステージに上げること。ジュニアヘビー級の可能性を俺はこれからも勝手に背負って闘っていきます」
――後楽園ホールという会場には思い入れが凄くあったと思いますが。
KUSHIDA「やっぱり小さい会場、大きな会場、一試合一試合どれも同じ会場なんですけど、見ている絶対数は東京ドームとか後楽園ホールは多いわけで。そこでの評価っていうのは結構レスラーも上がったり下がったりすると思いますけど、そうじゃないと思います。巡業一つ一つ大事だし、それを僕は新日本プロレスで学んだ。その一つ一つがあるから後楽園ホールも大事だし。でも、終わりと始まりが後楽園ホールっていうのはきっと何かあるんでしょうね。それはやっぱりプロレスの聖地だからだと思います。こうして囲んで僕なんかのコメントを映していただけるなんて僭越ながら本当に嬉しいです。これを裏切っちゃいけない。明日から、肝に銘じてプロレスラーとしてしっかり生きてきます。本当に皆さん、ありがとうございました」

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