勝ち点6と波に乗れない名タッグチーム・テンコジが、現在勝ち点12でリーグ戦トップタイを走る矢野&石井との公式戦に挑む。
先発は天山と矢野。矢野は天山をからかうようにコーナーの小島にモンゴリアンチョップ。そして、石井を呼び込む。だが、テンコジは逆に矢野と石井を激突させ、矢野をダブルのショルダータックルでふっ飛ばし、石井にはダブルのブレーンバスターだ。
勢いに乗るテンコジはモンゴリアンとエルボーのコンビネーションなど得意のムーブで矢野を追い込んでいく。しかし、矢野はロープ際で突っ込んできた天山を蟹挟みで倒して、そこに石井がエルボーで一撃。場外に出すと鉄柵に叩きつけ、さらにコーナーポストを外してしまう。
そのむき出しの金具に天山をぶつけた矢野。タッチを受けた石井はチョップで天山をコーナーに追い込んでいく。だが、天山も反撃。頭突きで石井を悶絶させることに成功する。しかし、矢野と石井は流れを譲らない。
矢野は天山の頭をコーナーの金具にぶつけ、何度も叩きつける。しかし、天山はロープで矢野に捕まったところで突っ込んできた石井を誤爆させて、ようやく小島にタッチ。小島は石井に対してコーナーでマシンガンチョップを連発。カットに入ってきた矢野にもまとめてマシンガンチョップを食らわせる。
だが、石井も続くいっちゃうぞエルボーを阻止。小島と石井はリング中央でエルボー合戦で両者一歩も引かない。その攻防の中で小島はDDTで石井をマットに串刺しだ。そしてブレーンバスターの体勢に入った小島。だが、石井も踏ん張り、逆にブレーンバスターを仕掛ける。
ここを競り勝ったのは石井。小島を持ち上げて叩きつけると、矢野が出てきてすぐさまトレイン攻撃。だが、小島もすぐに石井、矢野にコジコジカッターを放ってお返しだ。そして、天山にタッチ。怒りの天山はショルダータックルで矢野、石井を蹴散らし、矢野をお返しとばかりに金具がむき出しになったコーナーにぶつけると、石井にはフライングニールキックだ。
さらに矢野には串刺し式ラリアットからブレーンバスター。矢野もエルボーで反撃を開始するが、サミング攻撃からロープに飛んだところを天山にマウンテンボムで切り返される。そして、天山は矢野をアナコンダバイスに捕獲だ。
しかし、このピンチを石井がカット。ならばと小島が入ってきて、天山とのテンコジカッターだ。そして矢野にはオレごとアナコンダを炸裂させる。ここは矢野がなんとかキックアウト。ならばと天山はトドメのムーンサルトを発射! だが、矢野はこれを自爆させると、石井がすかさずスライディングラリアットで天山をなぎ倒す。さらにカットに入ってきた小島を頭突きで排除。
リング上に孤立した天山は石井と矢野に2人がかりで攻められる。しかし、必死に頭突きを放って応戦。この天山を矢野は背中から突き飛ばして、レフェリーにぶつける。戸惑った天山の背後から、矢野が急所に一撃! そして悶絶する天山に石井がラリアットを食らわせると、矢野がその勢いでスクールボーイ! これで3カウントが入り、矢野&石井が頭脳的な勝利を収めたのだった。
これで矢野と石井はこの日勝ったEVILとSANADAに並んで勝ち点14と首位タイ。一方の天山と小島は痛い6敗目を喫してしまった。
※石井&矢野はノーコメント
天山「マジか……。いやあ、まあ、絶対負けない、勝つ気満々で、最後、これ勝機やと思って飛びました。でも、そのあとあんまり記憶にないんですよ。ワン、ツー、スリーっていうのは聞こえたけど。それで終わりやと思ったけど、そっから返されるとは思わなかったです。チキショー……。もうこのまま、ズルズル負けて、“やっぱりテンコジは終わった”“もう終わりやあいつら”と思ってるヤツらもいるかもしれんけど、そんなもん、白星か黒星か(の違いだけで)、こうなったらやる、リングでやるしかないですよ。トコトンやりますよ、勝とうが負けようが。こっちも優勝狙ってたけども、まあ、なんかまた……。このまま終わるわけにはいかないです。テンコジで出場した以上は、まだまだ最後までやり通します」
小島「テンコジに向けられている厳しい現実。2018年12月2日、とても厳しい現実を見せつけられて、こうやって力が有り余ってる状態でも負けてしまうことがある。それがプロレスだと思ってるし、こういうこともたくさん消化してきた。だけど、いま現在、俺も天山もこうやって生きてるから。呼吸してるから。体、動いてっから。今日この日を、プロレスラーとして生きてること。そして、また明日からもプロレスラーとして生き続ける。それがいまの俺たちの一番の価値観だと思ってっから。もちろん優勝だって、まだ絶対にあきらめてない。ここで優勝したら、ホントに凄いことになるぞ。それを必ずや、見てる人たち、あきらめずに応援してください。必ず私もあきらめずに、天山もあきらめずに、このまま走りたいと思います。ありがとうございました」