第5試合は、『WORLD TAG LEAGUE 2018』公式戦。なんと開幕戦から早くも天山広吉＆小島聡vs永田裕志＆中西学の“第三世代”対決が実現する。
まず、永田の入場テーマ曲『MISSION BLOW』に乗って入場してきた永田＆中西。今日もリング上でアマレス流のウォーミングアップを見せていく。一方のテンコジは、入場ゲート前でガッチリと握手して、堂々のリングイン。

先発は、小島と永田の組み合わせ。腕の取り合いから、エルボーとチョップの張り合いで会場を沸かせる二人。小島は強烈なショルダータックルから、胸をピクピクさせて好調アピールも、永田は小島へのイラつきを隠さない。
続いて、中西と天山の組み合わせ。ショルダータックルのかまし合いは、中西がリード。さらに高さのあるジャンピングボディプレスを爆発。天山もモンゴリアンチョップで反撃を見せる。
　
ここから小島と天山がモンゴリアンチョップの二重奏。しかし、中西もハンマー攻撃。永田と中西は小島にWのショルダータックルをかましていく。
さらに永田は小島に厳しいストンピング、串刺し式のフロントハイキック、サッカーボールキックと元気一杯なところを見せる。

代わった中西は、小島へ激しい逆水平チョップ攻撃。永田も腕殺しから、早いタッチワークで、今度は中西がロープ最上段からチョップを落としていく。中西の二―ドロップは間一髪逃げた小島は、DDTを放って天山にタッチ。
天山は「いくぞオラア！」と吠えてからモンゴリアンチョップ連射。串刺しラリアットから「ブレーンバスター！」と“予告付き”のブレーンバスターを成功させると、ヘッドバッドとモンゴリアンチョップ連射。しかし、踏ん張った中西はラリアットで逆襲する。

ここで中西は「ホオオオオオ！」と叫んで、足踏みをしながらの野人ラリアット。続いてアルゼンチンバックブリーカーを狙ったものの、これは不発。
続いてトップへ上った中西だったが、これは小島がカットし、天山とデッドリードライブをお見舞い。天山は倒れこみながら中西にヘッドバッド攻撃。そこから、アナコンダバイスへと移行して絞り上げる。

このピンチを永田がカット。さらに、気合を入れた永田は天山にミドルキック連射。だが、天山もロープに走った永田をマウンテンボムで返り討ち。
ここに登場した小島が永田にマシンガンチョップ連射して、場内を沸かせていく。そして串刺しエルボーから、「いっちゃうぞバカヤロー！」とファンと合唱するも、永田はカット。
ここから、強引に永田をコジコジカッターで切り返した小島。さらに、垂直落下式ブレーンバスタ―で意地を見せつける。

さらに、永田へ剛腕ラリアットを狙った小島だったが、ここは永田が引き込んで場内「白目！」コールの中、“白目式腕固め”を成功させるも、これは天山がカット。
ここから天山＆小島が、永田へテンコジカッターを狙うもこの動きを読んでいた永田がカット。そこへ中西がスピアーで猛突進して小島をダウンさせる。

ここを勝機と見たか、永田はコーナーの小島へ迫力満点のタイナー！　続いて、必殺のバックドロップホールドへと繋げて、小島から3カウントを奪取。
試合後は、コーナーに上がって喜びを爆発させた永田。「1、2、3、ゼアッ！」でファンと一緒に決めポーズ。最後は中西と手を掲げて、リーグ戦好スタートをきった。

中西「よーし！ やったな、第1戦！（※と言って永田と握手）」
永田「テンコジはずっと分が悪かったんでね。でも、その分が悪いテンコジを倒すことができて、『TAG LEAGUE』初戦、いい形でスタートができたかなと思います。まあ、ひと月半近くぶりの試合で、やっぱり久々に来ると新日本の新しい流れというか、そういうものをちょっと感じるなと。今日のリング上でもそういうふうに思いましたよ。でも、26年に渡って我々はこの新日本のリングで闘っているわけで。我々のチームがこのリーグ戦に参加するということは、いまの新日本でなかなか見れない保守・本流の王道というか、そういう『これぞ新日本』というものを見せるのが、俺と中西学の使命かなと思いますんでね。まあ、このリーグ戦、ただそういうものを見せるだけじゃなく結果を出して、俺の人生の最後の目標である“50（歳）にしてもIWGP（ヘビー）王座奪還”に向けて、なんとか爪痕を残したいなと思います。頼もしいパートナーが横にいるんでね。何やってもブッ壊れない、ブッ壊れても立ち上がることができるパートナーがいるんで」
中西「もうね、休んでたフラストレーションを思い切りぶつけて。『気持ちも体もすべて、俺らちゃうぞ』と。『違うスタイルを見せたるぞ』と。それをアピールするために、この『TAG LEAGUE』に出てるんやから。幸先よく勝ったから。このまま行くよ！ ありがとう」
　
小島「（※コメントスペースへ辿り着くなり床へ倒れ込み）クソ…。キツい…」
天山「コジ！ コジ！ 大丈夫か!?（※と、ひざまずいて小島を気づかう）」
小島「（※弱々しい声で）ありがとうございました」
天山「最後に俺も何されてるかわからなかったからね。中西に担がれて、ぜんぜん視界も何も見えなかったし。コジが最後、カマしてくれると思ったけど。最後、あんな展開になると思わなかったですよ。コジと2018年の『WORLD TAG LEAGUE』？ もういままで何回組んでいるか、数えきれへんぐらいやって来てるからね。ホントに今年もテンコジで出る以上、白星（発進）で行きたかった。初日にあの永田・中西、同じ世代の人間でもあるし、どうしても負けられなかったっていうかね。いや～、こんな形でアイツらにやられるとは、ぜんぜん夢にも思わなかった。コジ、大丈夫か!? 記憶ある!?（※と言って小島に手を貸して立ち上がらせる） まだまだ俺ら、始まったばっかり。最初からいきなりいいスタート、それが一番いいけど、1発目落としても、まだ2戦目、3戦目、盛り返して行けばいいんや。いままで俺らずっとそうやってやって来た。テンコジの意地じゃないけども…」

※ここで小島はフラフラになって無言で立ち去る。
天山「（小島は）もうああいう状態ですけど、でもホントに俺も何十年もやって来て、お互いがテンコジの何かを全部知ってるしね。もう痛いほどわかるし、アイツの気持ちというか。まあ、次の公式戦、ガッチリと獲って行けばね。その先、その先の先を見てるから。しっかりとこのリーグ戦、勝ち残って行きたいと思います。テンコジまだまだ始まったばっかりや。こんな1敗ぐらいで終わりとちゃう。まだまだ俺たちやって行くって」