石井と鈴木がイギリス・RPWのブリティッシュヘビー級王座を賭けて激突。10月14日にイギリスで行なわれた同選手権では石井が鈴木に勝利してベルトを奪取。そのリマッチとなる。

 

　ゴングが鳴ると鈴木がビッグブーツで先制。しかし、石井もすぐに逆襲。エルボーで鈴木をコーナーに追い詰め連打だ。鈴木もすぐにエルボーでやり返して連打。続いてお互いにラリアット、キックを避け合って、一息つく。
　しばし睨み合った両者は、リング中央でエルボー合戦。どちらも一歩も引かない。ここを押し込んだのは石井。だが、鈴木はロープに追い詰められると、ぶら下がり式の腕十字へ。だが、石井は踏ん張ってこれを阻止。エルボーで殴り倒す。
　鈴木をリングに戻した石井は、ヒザ蹴りを食らわせてチョップ攻撃だ。しかし、鈴木は胸を張って前進。さらにミドルキックを連打して、石井を場外に追いやるとリングのど真ん中に座り込んでニヤリと笑う。
　石井がリングに戻ってくると今度はヒザ蹴りを連打。石井をコーナーに追い詰めていく。さらに倒れた石井の脇腹にキックとヒザ蹴りを連発していく。だが、石井はヒザ立ちになりながらも頭突きを鈴木の土手っ腹にぶち込み、パンチを放って反撃。その石井を鈴木はエルボーで殴り倒して黙らせる。
　四つん這いになっている石井の顔面を挑発するかのように軽く蹴り飛ばす鈴木。怒りの石井は立ち上がり、鈴木のノド目がけて逆水平チョップ。コーナーに追い込むと、ノドにチョップを連発し、先程のお返しとばかりに倒れた鈴木の顔面をつま先で蹴り飛ばす。
　鈴木も立ち上がり、ニヤリと笑ってエルボー。石井も強烈なエルボーで返していく。そして、両者、またも一発一発力を込めたエルボー合戦。お互い、足をふらつかせながらも一歩も譲らない。鈴木が押し込んだと思われたが、石井も左右のヒジを振るってお返し。ならばと鈴木は再び強烈なエルボーを振るうと、さすがの石井もついにダウンしてしまう。
　その石井を無理やり起こすが、石井は足がもつれて倒れ込んでしまう。その石井を蹴り飛ばした鈴木。そしてフロントジェットで石井の顔面を打ち抜く。さらに串刺し式のフロントキックを食らわせてから、PKだ。
　しかし、石井は倒れない。立ち上がって鈴木のエルボーを食らいながらも前に出る。そして、強烈なエルボーを一撃。続けて串刺し式ラリアットを炸裂させると、コーナーの最上段に鈴木を持ち上げる。
　鈴木もキックで応戦するが、石井はこれを無理やり捕まえてパワーボム。そして、ラリアットを放った石井。鈴木はこれを阻止してスリーパーに捕らえるが、石井も投げ飛ばして阻止。ストンピングを食らわせる。
　そして、今度は両者張り手を打ち合い、鈴木はビッグブーツで石井を蹴り飛ばす。ニヤニヤと不気味な笑みを浮かべる鈴木は石井に張り手。石井も張り手でやり返す。今度は張り手合戦だ。両者足をふらつかせるが、一歩も引かずに打ち合う。
　そのうち石井の動きが止まると、鈴木は掌底を連打。押し込まれた石井だったが頭突きで反撃。しかし、ロープに走ったところを鈴木はダッキングしてスリーパーへ。だが、石井もすぐさま体勢を入れかえてバックドロップを狙う。鈴木はこれをフロントネックロックに切り返すが、石井は逆にブレーンバスターで切り返して叩きつける。そして再びロープに走った石井。そこを鈴木はカウンターのドロップキックだ。
　先に立ち上がった鈴木は石井にスリーパー。じっくりと絞め上げて、必殺のゴッチ式パイルドライバーの体勢に。しかし、足をばたつかせて阻止した石井はラリアット。これを仁王立ちで受け止めた鈴木はエルボーで石井を殴り倒す。
　そして石井を立たせるとエルボーを連打。続けてフロントネックロックで捕まえて、ゴッチ式パイルドライバーへ。だが、今度も石井は持ち上げて、後方に叩きつける。そして、ラリアットで一撃。鈴木がビッグブーツで反撃してくるとこれを受け止めてヘッドバット。さらにスライディング式のラリアットで追撃して、垂直落下式ブレーンバスターだ。
　だが、鈴木も決めさせない。後方に着地して張り手を食らわせる。石井も張り手で応戦するが、鈴木はスリーパーでキャッチ。しかし、石井はこれを逃れて延髄斬りだ。さらにラリアットで追撃すると、ロープに走ってもう一発ラリアット。最後は垂直落下式ブレーンバスターで3カウントを奪い、死闘に終止符を打ったのだった。

 

　試合後、ベルトの防衛に成功した石井だったが、ベルトも受け取らずにさっさと帰っていったのだった。