今年で10回目の開催となる秋の魚沼大会。2日後に行われる10月8日(月・祝)両国国技館大会の前哨戦を軸に、全7試合がラインナップされた。
第1試合は、ヤングライオンの辻が、新日本プロレスの道場で鍛えたヘナーレに挑むシングルマッチ。
序盤、ヘナーレがクリーンブレイクせずにヘッドロックで絞る。それを辻が振り解き、ヘッドロックをお返し。さらに、ショルダータックルを連発してヘナーレをなぎ倒す。
その直後、ヘナーレがカウンタータックルで逆転し、ダブルチョップ、チンロックなどで追い討ち。しかし辻は、カウンタードロップキックで巻き返す。
さらに辻は、串刺しジャンピングエルボー、ボディスラムへ繋いで逆エビ固めに行くが、ヘナーレがいち早くロープへ逃げ、カウンターラリアットで報復。
次にヘナーレは、ストンピング連射から逆エビ固めを極めるが、辻は辛うじてロープを掴む。するとヘナーレは張り手を3連発で浴びせるが、辻も負けずに張り手を返す。
しかし、ヘナーレがカウンターバックフリップで叩きつけ、TOAボトムで一気に決着をつけた。
ヘナーレ「やっと、運が向いてきたかな。みんなは(デビッド・)フィンレーやジュース(・ロビンソン)の方がお気に入りなんだろうけど、彼らは俺のベストフレンドだ。彼らが、そして俺がどうしてここにいるか。日本のストロングスタイルに身を投じているのか。それは勝つためにだ。1対1の闘いで勝つためだ。一つひとつのツアーで、一つひとつのシングルマッチで、より良くなっていくことを心掛けて毎日を過ごしている。そのためにも、もっともっとシングルマッチを組んでほしい。そして、それらを勝ち進んでいく。今はジェイ・ホワイトが注目を集めている。彼とはもともと親しかったし、同じ国からやって来た仲間でもあった。でも、彼は勝利を重ねて、俺より先に行ってしまった。でも、俺は決してギブアップしない。いつか彼からギブアップを奪ってやる。ヤングライオン時代からギブアップを奪われてきたけど、もうそうはいかない。俺は負けてばっかりだった。いつもいつも。ブレーンバスターを返すのがやっと、フライング・ショルダー(タックル)で倒すのがやっと。前のツアーでは2分ほどしかもたなかった。たったの2分だ。こんな恥ずかしいことはない。俺はすべての日本のプロレスファンに、ニュージャパンのファンに誓う。必ず彼から大きな勝利をもぎ取ってやる。それまで俺は突き進む。そして必ず、その約束を果たす」
辻「ヘナーレ、お前は、俺が練習生の時から、同じ道場で一緒に練習していた。今日の試合、気迫、魂、すべてがお前の方が上回ってた。これもまた、俺の課題かもしれない……」