第6試合は先シリーズで因縁が勃発したEVILとザック・セイバーJr.が注目のシングルマッチ。タッグマッチながらオスプレイに二連続でフォール負けを喫しているEVILとしては、ここでリベンジを果たしたいところ。
ザックはTAKAみちのくと共に入場。TAKAはリングアナからマイクを奪うと「ウェルカム・トゥ・ザック・セイバータ~イム! スペシャルシングルマッチ、勝つのは誰ですか!? ザックの技が決まればジャスト・タップ・アウト! ザックの勝利、あるのみ!」といつものアジテーション。そして「This is not EVIL,Everihing is not EVIL,Come on! Over Here!!」とEVILを呼び込んだ。
EVILは荘厳な玉座に座り、白いマスクをつけた黒装束の従者と共に入場。そしてリングサイドまで進んだところで玉座を降りると、なんと従者の一人がEVILを急襲。その腰にはインターコンチのベルトが光る。
場内が騒然とする中、従者はEVILをリングに上げると、後頭部にパンチを連発。さらにラリアットを決め、マスクに手をかける。だが、マスクを外さず、立ち上がったEVILに対してコードブレイカーを炸裂。ここでマスクを外すと、その正体はクリス・ジェリコ。ジェリコはインターコンチのベルトを手にすると、そのままEVILに殴りかかる。
ジェリコはベルトを掲げ、笑みを浮かべながらEVILを踏みつけると咆哮。そしてリングを下り、花道を下がる途中でリングを振り返ってニヤリ。そのまま無言で花道の奥に姿を消した。
ここでザックはリングに上がると臨戦態勢を取るが、EVILは身動きが取れず。三沢トレーナーがEVILの状態を確認したのち、浅見レフェリーはゴングを要請し、試合はノーコンテストに。
ジェリコ「クリス・ジェリコがスモー・アリーナにお戻りだぜ! EVIL、オマエは俺に対戦要求なんて生意気なことをしやがって、この、世界を制圧するワールドワイドなチャンピオンであるこの俺にケンカを売ればこういうことになるって分かっていただろう? (※場内からゴングが乱打される音が聞こえてくる)おっと、あの試合はノーコンテストになるのか? それはそれで気の毒なことだったが、EVIL、このベルトを懸けて、大阪でEVILvsジェリコのタイトルマッチというのはどうだ? オマエはビッグネームと戦いたいんだろ? 有名になりたいんだろ? だったらこの試合を潜り抜けなきゃいけないんじゃないのか? オマエがまだ見たことのないものを見せてやるよ! ケニー・オメガ、棚橋、内藤、誰とも違う俺こそが、プロレス界での史上最強の男だからな! 11月3日、このベルトが欲しいんだったら、そのことを見せてやるよ。(※IWGPインターコンチネンタルのベルトを掲げながら)今、このベルトには血もついて、こんなにカッコよくなった。EVIL、オマエはすでにこのタイトル戦線の一員になっているんだ。それをよく覚えとけ! 11月3日、大阪で『EVIL DEAD』(※ホラー映画『死霊のはらわた』の原題)を見せてやる!」
ザック「腹立たしい。ジェリコの手なんて借りなくったって俺はEVILに勝つことはできる。12時間飛行機に乗って、ここまで来て、ノーコンテストなんて最低の結果になった。ジェリコ、おまえは一人でボートにでも乗って大海の海原にでも航海に出ればいい。あと内藤も手助けに来たみただけど遅すぎるだろ。意味ない。友だちだったらもうちょっと早く助けに来るべきじゃないのか? そんな意味のない友人関係なんて、俺にとっては本当に無意味なものだ。」
TAKA「何だ今のは今のは今のはなんだよオイ!何だかわかんねーけどよ、オイ。内藤哲也、助けに来たつもりか。テメー? 次はテメーでもいいだよ。2回よ、ザックとやって負けてるよな。お前な。何回やっても結果は一緒なんだよ。誰もザックには勝てねぇよ。ザックが相手してやるよ。わざわざ12時間かけてきれこれか。次来た時ザックはもっと凶暴になっている」
ザック「内藤ともう1回やるんだったら3回目になるけど、3回目だって絶対に勝ってみせるし、もし俺に3度目の敗戦を期する事になったらロス・インゴのリーダーを辞めるべきだね。BUSHIがリーダーになればいいんじゃないか?」
TAKA「誰が来たって、結果は全部一緒だよ! JUST TAP OUT……!」
※内藤はEVILに肩を貸して退場してきたが、EVILは倒れこみ、這うようにして医務室へ直行。それを見届けて、内藤がコメントを出した。
内藤哲也「今日の……ジェリコ? ヒマ人だね? 彼はずいぶん。今日のジェリコ、そして! ザック・セイバーJr.のやったこと? くやしい思いあるんでしょ? それはEVILが返せばいいんじゃない? べつに俺はEVILの代わりに仇を打ってやる! なんていう気持ちはないよ。自分の仇は自分で打てばいいんじゃないの? ま、俺に関してはさ、前々から言ってるでしょ? ザック・セイバーとやりたいんだよ。王様の相手、さんざんしてあげたたでしょ? 俺にもご褒美をくださいよ。『NEW JAPAN CUP』そして『G1 CLIMAX』で敗れている、ザック・セイバーJr.とシングルマッチで試合を組んでくださいよ? まあ、彼に聞いてみたらいいんじゃない? 俺とやりたいか、やりたくないか? 彼がノーだったら、説得しに行くまでかな? 前々から言ってるでしょ、鈴木軍と絡むなら、ザック・セイバーJr.とやりたいって。ぜひシングルマッチをザック・セイバーJr.選手、よろしくお願いします(頭を下げて)。2連敗している身だからね。ザック・セイバーJr.選手、よろしくお願いします(頭を下げて)。いい返事、お待ちしております。