第6試合は長期欠場中の高橋ヒロムが返上したIWGPジュニアヘビー級王座の新王者決定トーナメント一回戦として、ウィル・オスプレイとマーティー・スカルが激突。これまで世界中で名勝負数え唄を繰り広げてきた両雄が、ロスを舞台に対峙する。この勝者が10.8両国のトーナメント決勝に歩を進め、9.23神戸での同1回戦でBUSHIを下したKUSHIDAと対峙することに。両者はゴング前からにらみ合いを展開。

 

　開始のゴングと同時にオスプレイは突進してきたスカルにスパニッシュフライ。これをカウント2でキックアウトしたスカルはたまらず場外へ。するとオスプレイはサスケスペシャルを敢行。そしてスカルをリングに戻すとトップコーナーからシューティングスタープレスを決めるが、スカルはカウント3寸前で跳ね返す。
　勢いに乗るオスプレイはオスカッターを狙うも、スカルは場外へロープエスケープ。だが、オスプレイは間髪入れずにトペ・スイシーダをヒット。場内は一連の攻撃に大歓声に包まれる。
　さらにオスプレイはスカルをリングに戻し、スワンダイブのラリアットを炸裂。思わずスカルは手でTの字を作ってタイムを要求するが、オスプレイは胸板にキック。
　スカルはその蹴り足を掴むと張り手。さらにエルボー連発でオスプレイを場外に排除し、エプロンから顔面にスーパーキック。そしてスカルはオスプレイをリングサイドに固定すると、その顔面をエプロンに打ち付ける。
　オスプレイは延髄斬りで反撃を試みるも、かわしたスカルは後頭部にフットスタンプ。そして逆水平チョップの連発から頭部を固定してヒザ蹴り。さらに後頭部に低空ドロップキックを見舞う。
　ペースを取り戻したスカルは、オスプレイの後頭部を踏みつけてアピール。そして逆水平チョップ、ストンピングと打撃でダメージを与え、オスプレイの首をサードロープに固定して踏みつける拷問攻撃。
　劣勢のオスプレイはハンドスプリング式のコークスクリューキックで反撃するが、首を押さえて苦痛の表情。オスプレイはスカルに串刺し低空ドロップキックを狙うも、スカルは寸前でかわす。だが、オスプレイはスカルの串刺し攻撃を延髄斬りで止め、トップロープを使った619をヒット。
　オスプレイはスワンダイブ攻撃を狙うが、スカルはキックで場外に叩き落とす。そしてオスプレイを鉄柵に叩きつけ、追撃の逆水平チョップ。スカルは戦場をエプロンに移すが、オスプレイもエルボーで反撃。スカルが逆水平チョップを繰り出すと、オスプレイはキックで動きを止め、さらに断崖式のスパニッシュフライを狙う。しかし、スカルはこらえてオスプレイをリングに戻す。
　すると、オスプレイはエプロンのスカルにスーパーキックを決め、高橋ヒロムを彷彿とさせるトップロープ越えのパワーボムを場外めがけて決める。
　オスプレイはスカルをリングに戻しコークスクリューキック。そしてオスカッターを繰り出すが、スカルは逆さ押さえ込みの要領で切り返し、オスプレイの顔面にスーパーキック。
　スカルはリバースフルネルソンで捕らえるも、オスプレイは脱出。そしてストームブレイカーの体勢に入るが、切り抜けたスカルは逆水平チョップ。しかし、オスプレイは打撃のコンビネーションでスカルをひるませ、豪快なラリアットを浴びせる。
　オスプレイはスカルをトップコーナーに設置し、自身はトップロープに立って雪崩式攻撃を狙う。しかし、スカルがオスプレイのバランスを崩す。そしてスカルは逆に雪崩式フランケンシュタイナーで叩きつける。ここからスカルはラリアットでオスプレイを一回転させてフォールに入るが、これはカウント2。
　スカルは逆水平チョップを浴びせるが、オスプレイは歯を食いしばって気合の表情。続くエルボー合戦に競り勝ったスカルがロープに走ると、オスプレイはサマーソルトキックで動きを止め、延髄斬りをヒット。そしてスカルを投げようと組み付くも、スカルは空中で体勢を変え、一気にチキンウィングフェイスロック へ。
　オスプレイは身体を入れ替えてフォールに入るも、これはカウント2。スカルもパワーボムを放つが、オスプレイはフォールを返す。そこから目まぐるしい切り返し合戦となり、オスプレイが死角からスカルの顔面にスーパーキックをヒット。
　先に立ち上がったオスプレイは気合を入れるとストームブレイカーへ。しかし、スカルはリバースの状態のまま、セカンドロープに移動。そこを脱出したオスプレイはスカルの顔面をコーナーに固定し、スーパーキックを炸裂。そしてトップコーナーから背を向けて飛び技を狙うが、スカルが阻止。スカルはオスプレイの頭部に鉄柱に叩きつけ、チキンウィングフェイスロック の体勢へ。
　オスプレイはエルボーを見舞うも、その手を捕らえたスカルは雪崩式のタイガースープレックス。オスプレイがフォールを必死に返すと、スカルはラリアットで一回転させ、変形のパッケージドライバー。そしてダブルアームの態勢からサイドに叩きつける「ザ・グラデュエーション」を決めてフォールへ。これで3カウントが入り、スカルが10.8両国での決勝戦に歩を進めた。

 

　試合後、オスプレイはセコンドの肩を借りて退場。スカルはベルト戴冠をアピールし、本部席のベルトを眺めてから花道をあとに。