第6試合はジュース・ロビンソン&デビッド・フィンレー&トーア・ヘナーレ組とジェイ・ホワイト&YOSHI-HASHI&ウィル・オスプレイ組による6人タッグ。今シリーズ、オカダ・カズチカとのあいだに不協和音が生じているYOSHI-HASHIの動きに注目が集まる。9.30アメリカ大会でCodyとのIWGP USヘビー級王座の防衛戦を控えているジュースは、ベルトを巻いて入場。
先発はフィンレーとYOSHI-HASHI。リストの取り合いからロープワークの攻防になると、YOSHI-HASHIがヘッドハンター。さらにフィンレーをトップロープに腹ばいに固定するが、ジュースがカットイン。しかし、YOSHI-HASHIはジュースもフィンレーと同じように固定し、二人まとめてドロップキックをヒット。さらにYOSHI-HASHIはリングに入ってきたフィンレーにもスピンキックを叩き込む。
だが、ジュースとフィンレーはYOSHI-HASHIにダブルのドロップキックを炸裂。さらにダブルのフェイスクラッシャーもお見舞い。次はヘナーレが独特な雄叫びを上げてからYOSHI-HASHIの左腕にチョップを叩き込み、ねじり上げる。そこにフィンレーも同じように雄叫びを上げてからチョップ。続いてジュースがダブルアックスハンドルをヘナーレの左腕に落とす。
スイッチしたヘナーレはハカを見せてから、ダウン状態のYOSHI-HASHIのノドもとにチョップを炸裂。そしてブレーンバスターを仕掛け、粘るYOSHI-HASHIを強引に投げ捨てる。
次はフィンレーがブレーンバスターを狙うも、YOSHI-HASHIはヘッドバスターで切り返す。スイッチしたオスプレイはフィンレーにハンドスプリングからローリングキックをヒット。さらに619を決め、トップロープに飛び乗るとフィンレーではなく、場外のジュースとヘナーレにトペ・コンヒーロ。
返す刀でオスプレイはスワンダイブのフライングラリアットをフィンレーにお見舞い。続くエルボー合戦はフィンレーが競り勝つが、オスプレイはサマーソルトキックから延髄斬り。しかし、フィンレーも意地のラリアットでオスプレイを一回転させる。
次はジュースとジェイが対峙。ジュースはナックルパート、ジェイは逆水平チョップで激しい応酬。競り勝ったジュースは串刺しラリアット。ここでYOSHI-HASHIがカットインするも、ジュースはスパインバスター。するとオスプレイがスワンダイブで飛び込むが、かわしたジュースはフルネルソンバスター。
そこからジュースはジェイにキャノンボールを食らわせ、パワーボムの体勢へ。これをジェイは切り抜け、バックドロップを仕掛ける。着地したジュースは、フィンレーとともにジェイにダブルのフラップジャック。さらにヘナーレがトップロープからフライングショルダーをヒット。
ヘナーレはジェイにスピアーを決め、フォールに入るがカウントは2。さらにサモアンドロップを繰り出すも、すかさずCHAOSがカット。すると、ジュースとフィンレーが場外にYOSHI-HASHIとオスプレイを蹴散らし、同時にプランチャを発射。しかし、これをかわしたYOSHI-HASHIとオスプレイはトラースキックをお見舞い。
リング上、ヘナーレはヘッドバットからTOAボトムを狙うが、ジェイはディフェンスし、ブレーンバスターの体勢へ。ヘナーレはこらえてバックに回るも、YOSHI-HASHIがカット。そして、YOSHI-HASHIがヘナーレを羽交い締めに捕らえたところに、ジェイがエルボーを放つ。しかし、間一髪でヘナーレがかわして誤爆。場外に落ちたYOSHI-HASHIに文句をいうジェイに対し、ヘナーレは背後から丸め込むが、これはカウント2。最後は体勢を直したジェイが、ヘナーレにブレードランナーを見舞い、カウント3をダッシュした。
試合後、オスプレイがYOSHI-HASHIを気遣う。しかし、ジェイと言い合いに。するとオスプレイは首を振ってリングをあとに。YOSHI-HASHIもリングをおり、ジェイは一人で勝ち名乗りを受けた。
ジェイ「毎回毎回、オカダ、YOSHI(-HASHI)、と組んできて、前回よくもいいチームにしようとしてきた。勝ったり負けたりしてきたけどな。毎回毎回、誤爆を起こしてきたけど、すべてYOSHIが原因だ。彼がしっかりホールドしてなかったから。今夜も誤爆が起こってしまった。でもそれは自業自得だ。まあ、今夜は幸運にも勝利できたけど。いい感じでフィニッシュのチャンスが訪れたから。怒ってるのか? どうして怒るんだ? まじめに、お前がしっかり持ってないから、アゴを打ち抜いてしまったんだ。いつもいつも……。そしてオカダ、グッドラック」
オスプレイ「(※1人残されて)俺はそれについては何も言えないな。それより俺は、ROHのタイトルマッチが待ち受けてるし、IWGPジュニアヘビー級タイトルを取り戻すことで頭がいっぱいだ。マーティ(スカル)、まずはお前だ。新しい肉体を取り戻して、また戻ってくるよ」
※YOSHI-HASHIはノーコメント
ジュース「さて、まずは何をしゃべろうかな。とにかく、前よりはいいチームにと考えていつも闘ってる。デビチャン(フィンレー)も良くなって、また戻って来るよ」
フィンレー「俺たち3人のチームは、今日がスタートだ。とにかく長いツアーが終わった。まずは自宅に戻って、ゆっくりするよ。ヘナーレ、こっちへ来い。大丈夫か?」
ヘナーレ「クソッ」
ジュース「まぁ、この悔しさをしっかり味わっておくんだな。でも、自分を信じて」
フィンレー「ジュースもそうだった。俺もそうだった。そこから自分で答えを見つけ出すのさ。さて、(『G1 CLIMAX』)Cブロックチャンピオンのままで。コーベから家に戻る。次はもっと恐れられる存在になって戻って来る」
ジュース「恐れられる存在ね……」
フィンレー「笑ってるけど、みんなが恐れるっていうね。そういうことで……」
ヘナーレ「コーラクエンホールで負けて……」
ジュース「まぁ、気にするな」
ヘナーレ「そのあとも負けて負けて。家に戻るけど、2週間が永遠のように感じてしまう。だけど、ハングリーな気持ちは忘れない。勝つまで、勝ち続けるようになるまで、何度でも出直しだ。勝つことばかり、勝つシーンばかり思い描いて過ごす。勝つまで闘い続ける。走り続ける。日本のファンに約束する。いつか、必ず変わった姿をお見せする」
ジュース「必ずそういう時が来るよ。必ず切り開かれる時は来る。『KING OF PRO-WRESTLING』の前にCodyだ。ロングビーチで。だけど、俺にとってはたやすいことだ。彼に言っておこう。Cody、アメリカンナイトメア、お前にはスプーンで一匙ずつ与えてやろう。Codyはすべてを手にしたつもりだろうけど、そうじゃない。美人の奥さん、美しい愛犬、ミリオンダラー(100万ドル)、1000ドルもする高価なスーツ、トランザムの高級車……それがアメリカンナイトメアだって? それはアメリカンドリームだ。それを表してる。何を言っても、アメリカンドリームでしかない。赤ワインを手にして、サウンドマシンが音楽を奏でて。そうだろ? Codyはプロレスラーだと言い張ってるけど、彼はこの世界にいるからプロレスラーと呼ばれるんだ。一歩離れれば、タレントでしかない。だけど、俺はここにいる。俺は先頭を切って闘ってる。初めからスターでいたわけじゃない。この道でずっと頑張ってきて、ここまでになった。ようやくUSタイトルマッチの舞台に立つことができるようになった。決して平坦な道じゃなかった。ロングビーチでのCody vsジュースがどうなるかはわからない。だけどここに10ポンドの輝かしい宝がある。これこそがプロレスリングだ。ここにプロレスリングが刻まれている。このベルトは、何が最高のプロレスラーかを知っている。だからこそ、俺は勝ってこのベルトを手に入れられたんだ。いいか、俺はラッキーナンバーである6を引く。それと同じじゃダメだ。それ以上のものを、それ以上に厳しいものがあったから、これを手に入れられたんだ。リング上のことがどうなるかわからない。Codyよ、来週、リングで会おう。俺が勝つ。『WRESTLE KINGDOM 11』と同じ結果にはならないことを証明する。現実を見せつける。時代は変わったんだ。俺は“BEST IN THE WORLD”を倒した。お前はまだそれを成し遂げてないだろ。“BEST IN THE WORLD”を倒したことで、俺は狙われることになった。みんなが俺を倒しに来る。Cody、最初がお前だ。そこで『WRESTLE KINGDOM』について語ろう」