第4試合は真壁刀義&本間朋晃&田口隆祐&吉田綾斗vs天山広吉&小島聡&永田裕志&中西学。本間は胸に「69」と書かれたラガーシャツを着て入場。
先発は今年6月に復帰を果たした本間と、同じく9月に復帰戦を迎えた小島。小島は本間のショルダータックルを受けきると、気合の雄叫び。そして逆にショルダータックルでダウンを奪う。さらにマシンガンチョップから、串刺しエルボーを叩き込んで「いっちゃうぞバカヤロー!」と叫ぶも、本間はすぐに立ち上がる。そして、本間は小島に逆水平チョップを連発で打ち込み、ボディスラムから小こけしを狙うが、これはかわされてしまう。
次は田口と中西が対峙。田口はグータッチを要求するが、中西は応じず力比べに持ち込んでねじ伏せる。しかし、吉田がカットイン。ここから真壁組は、田口の指示のもとトレイン攻撃。田口はUSAダンスで場内を煽ってからブロックサイン。そして串刺しヒップアタックを繰り出すが、中西は野人ハンマーで迎撃。さらに中西は相手チームを一掃し、田口には永田とともにダブルのショルダータックル。
田口は永田に対して敬礼ポーズからヒップアタックを繰り出すも、この動きを読んだ永田は、尻にキックをお見舞い。さらに右ローを尻に叩き込み、天山にスイッチ。天山はヘッドバットからモンゴリアンチョップを炸裂。そして田口のお株を奪うヒップバットを食らわせる。だが、続く串刺し攻撃は田口がヒップアタックで迎撃。
タッチした真壁は天山にショルダータックル。ここで小島が飛び出すが、真壁はテンコジに対して対角コーナーを往復するかたちで串刺しラリアット。そしてセカンドロープにのぼり、天山の頭部にナックルを打ち込もうとするも、これは小島がカット。だが、真壁はテンコジに二人まとめてラリアット。間髪入れずに本間が天山に小こけしをヒットする。
リング上、真壁は天山の脳天にナックルを叩き込むが、天山はお返しの串刺しラリアット。そしてブレーンバスターで投げきるも、フォールは本間がカットイン。天山は本間にモンゴリアンチョップから串刺し攻撃。これをキックで迎え撃った本間は、こけしロケットを発射。
真壁が天山に突進するが、天山はカウンターのマウンテンボム。スイッチした永田は真壁の胸板にキックを連発。しかし、真壁はカウンターのパワースラムで投げ切り、吉田にタッチ。
吉田はジャンピングネックブリーカードロップを叩き込み、永田の背中と胸板に強烈なサッカーボールキック。そして右ハイを繰り出すが、かわした永田はバックを取る。これを切り抜けた吉田は永田相手にバックドロップを狙う。しかし、永田は腕を捕らえてグラウンドに持ち込み、腕固めへ。白目の神も降臨するが、田口がヒップバットでカットイン。
リング上、永田はアームブリーカーで吉田を捕らえる。しかし、切り抜けた吉田はエルボー。ここからエルボー合戦となり、競り勝った吉田がロープに走るが、永田は強烈なキチンシンク。そして凄まじい左ミドルを叩き込むも、フォールは吉田がカウント2で返す。ならばと永田はタイナーを叩き込み、最後は完璧なバックドロップホールドで貫禄のフォール勝ち。
試合後、第三世代はセカンドロープにのぼって勝利をアピールした。
永田「この秋のシリーズ最終戦に、同世代4人で組んでね、最後勝利を飾ったっていうのは、やっぱり悪い気はしないですね。同じ時代を過ごした我々がいまだ健在で、若い力を踏み潰すというか。そして、自分たちの健在ぶりを伝えるこの神戸という地で、最高の青春でした。力が有り余ってる。この我々、同世代の人間たちはまだまだリングで、自分たちの力、存在を存分にみせつけていきたいので、『しかるべき舞台がやっぱほしいな』と思いますね。そんなとこですか。まだまだ力は有り余ってますから。以上です」
小島「欠場後、初めてのシリーズ、無事に終えることができて、安堵してるというよりは、安堵の気持ちともまた違うし、今日勝った嬉しさともまた違うし、なんだろう……。この48歳にして、いまプロレスに携わっていること。その身体から湧き出るエネルギーだったりとか、喜びだったりとか、それがいまの俺のすべてなんじゃないかなと思いました。なかなか第3世代の4人で試合したり組んだり、そういうシリーズをこなしてきて、『いろんなことをやっぱりもっとしたいな』って思ってしまう。プロレスラーだから欲が深いから。『もっともっと、なんか俺にはできるんじゃないか?』とか、『もっとやらなきゃいけないんじゃないか?』とか、いろんなことを考えながら試合をしてた。別にいまの現状に不満があるとかじゃないけど、いまこうやって試合をやってる中でね、もっと何かまわりが、あえて自分からは言わないけど、まわりのファンの人たちとか、会社の人間が『オイオイ。これ小島とか、永田とか、天山とか、中西とかに何かしなきゃおもしろくねぇんじゃないか、いまの新日本プロレス』というような流れに持っていくしかない。『そういう闘いを普段のリングの中でみせていくしかないんじゃないかな』と、すごくいま痛感しました。このシリーズを終えて、最終戦、これだけのファンの人がいまの俺たち4人に、これだけ熱い声援を送ってくれる。それはずっと俺たちが積み上げてきたものだから。だからこそ、こうやっていまでもファンの人が喜んでくれたりする。だったら、それはまだこうやって身体が動くうちに、こんなに元気なうちにそれを活かしたい。活かす機会をやっぱりほしいと思います。ありがとうございました」
※天山、中西はノーコメント
真壁「ああ、ダメだ。ヤツらの息の根止めきゃダメだ。最後、勝負に出ようとしたじゃん、ボーイ(吉田)が。ベリー・グッド。ま、それでちょっと調子に乗せ過ぎた。そりゃ、ダメだ。逆に調子乗んなきゃいけねーのは、こっちのチームだ。いやぁ、ダメだ……」
本間「今シリーズ、初めての巡業。泣いた。人生で一番泣いたかもしんねぇ。ヘタしたら、ケガした時以上に泣きました。こんな泣くと思ってませんでした。でも、泣くのは今日まで。今日終わってから、今シリーズ(試合は)1日おきだったけど乗り切った。10月から、フル参戦だ。俺の希望は、これから会社とリングドクターと相談しますけど、10月からフル参戦、希望します。ありがとうございました」
田口「『パパはわるものチャンピオン』が公開ということで……公開、大ヒット上映中ということで。ギンバエマスク、新日本のリングに上がることがあっても、面白いですよね……」
吉田「(※ダメージから、片ヒザを着いてコメント)せっかくのこのシリーズ、一つも勝つことできず、終わっちゃったッスけど、自分のプロレス人生は、まだまだこれからなんで、必ず、強くなって、またみんなの前に、立ちたいと思います」