本隊の要である棚橋と真壁のAブロック公式戦の前哨戦。Cブロックと称して連日闘っている、それぞれのパートナーのフィンレーやヘナーレたちにも注目だ。
8.11日本武道館大会での一騎打ちに向け血気に逸るフィンレーとヘナーレを抑え、棚橋と真壁が先発。いきなり両者はショルダータックルでぶつかり、ここは真壁が棚橋をふっ飛ばしてヘナーレに交代。ヘナーレはがむしゃらに攻め込んでいくが、棚橋はコーナーから反転してボディアタックを食らわして、フィンレーにタッチだ。
フィンレーはコーナーの真壁に一撃加えてから、ヘナーレをコーナーに追い込んでストンピングを連打。続けてブレーンバスターでマットに叩きつけてみせる。さらにフィンレーはボディスラムからセントーンを投下。ヘナーレを自軍のコーナーに連行して棚橋にタッチだ。
棚橋は青天井エルボーを投下し、座った状態でのコブラツイスト。しかし、真壁のカットで脱出したヘナーレはカウンターのスピアーでお返しだ。そして、再び真壁が登場。真壁は串刺し式ラリアットから、コーナーに上がってナックルを連打。さらにノーザンライトスープレックスで追撃だ。
棚橋もジャーマンを仕掛けるが、真壁がこれを踏ん張る。ならばと張り手を食らわし、ドラゴンスクリューだ。そして、真壁のラリアットをダッキングしてかわすと、低空のドロップキックを炸裂させる。しかし、続いてロープに飛んだところを、真壁のパワースラムのお返しを食らってしまう。
ここで両者ヘナーレとフィンレーにタッチ。エルボーでぶつかり合ったヘナーレとフィンレーだが、ヘナーレがエルボーでフィンレーをふっ飛ばせば、フィンレーもバックブリーカーを繰り出していく。しかし、すぐに真壁がカット。そして、すかさず救出に入ってきた棚橋とフィンレーの2人をまとめてラリアットでなぎ倒し、ヘナーレにあとを託した。
勝敗を委ねられたヘナーレはフィンレーに頭突きを連発。しかし、フィンレーもカウンターのラリアットで反撃。そして、唐突に必殺のPrima Nocta! ヘナーレを完全にノックアウトし、3カウントを奪ったのだった。
試合後、明日の公式戦を控える棚橋と真壁はフェイス・トゥ・フェイスで睨み合い。何か言葉をかわし、真壁がリングから去ると、棚橋はフィンレーと共にコーナーに上がってアピールした。
フィンレー「誰も俺たちの闘いなんて注目してないだろう。急所がどうとか言ってるようだけど、狙ってやったわけじゃないし、そこは『悪かったな』って言っておくよ。だけど、どういうことがあろうと言い訳なしだ、ヘナーレ。俺は作戦通りに闘っているまで。ヘナーレから“ワン、ツー、スリー”を奪うためにな。タッグマッチとシングルマッチは大きく違う。今日はタナがいたから、俺は100%の力を出せた。それがこの結果になった。ブドーカンで組まれた一騎打ちは、俺にとっても特別な意味を持つ一戦だ。俺はそこでの勝利に飢えている。お前もそうだろうけどな。俺は自分の力とハートを信じて闘う。お前も同じように力とハートをぶつけて来い。まあ、今日と同じ結果になるがな。さあ、早くブドーカンがやってこい。ブドーカン2日目よ、早く。それまで陽が落ち、陽が昇るのを待ち切れない。“Cブロック”のチャンピオンとしてトロフィーを手にしているのはどっちかな。もちろん俺だけど。まあ、とりあえず明日だな」
棚橋「よし! “G1名物”棚橋vs真壁じゃないから。明日のセミファイナル、G1公式戦は、俺と真壁さんが勝ち取ったポジションだから。ここ数年、勝ったり負けたりがあるけど、真壁さん、すぐ『疲れた』って言っちゃうから。疲れてないこの後輩が、試合引っ張ってやりますよ。ここで真壁さんと試合できることは、このタイミングで初心を忘れないということ。俺には運がついてるよ……」
真壁「オイ、明日だな。勝負は明日だ。オイ、言っとくぜ。あの色男がよ、ま、『G1』なったら、もう敵だ。味方だけど敵だ。はっきり叩き潰すぜ。それで文句ねぇだろ。だからよ、ツケは全部返してやる。それしかない。そもそもよ、仲良しこよしのチームじゃねぇんだ。それ見してやる。それだけだ」
ヘナーレ「(※海野に肩を借りてコメントスペースへやって来る)どういうことだ、急所打ちなんかして? ああ! チェックしてくれ。急所打ちなんかしないようにチェックしてくれないと。友達だったとか、もう関係ない。そんな手を使わないと、俺を倒せないんだろ。まだまだこんなところで止まってられない。急所を狙ってくるなんて……。クソッ! でもニッポンブドーカン、俺のすべてのエネルギーをぶつける。俺の魂を見せつけてやる。ニュージャパンに来てから最大のエネルギーと魂を。今日のようにはならないからな。なんたって、俺にとっては(Cブロックの)決勝戦だからな。俺のすべてをぶつけてやる!」