オープニングマッチではジュース・ロビンソン(1勝4敗)&デビッド・フィンレー組に、トーア・ヘナーレ&海野翔太組がチャレンジ。ジュースはIWGP USヘビーのベルトを巻いて入場。
先発はフィンレーとヘナーレ。フィンレーはヘナーレにロープに飛ぶよう指示。そしてリープフロッグでヘナーレの突進をかわすも、最後はショルダータックルでダウンを奪われてしまう。さらにヘナーレはチョップをノド元に叩き込む。
フィンレーもジュースとともにダブル攻撃を狙うが、ヘナーレは二人まとめてフライングショルダーで吹っ飛ばす。続いて海野もリングに入り、ジュースにトレイン攻撃。しかし、ジュースは突進してきた海野をエプロンに追放し、ヘッドバットを叩き込む。さらにヘナーレの串刺し攻撃をキックで迎撃し、スピンキックをヒット。
ここからジュースはヘナーレをエアプレーンスピンで抱え上げるが、二人とも目を回してしまう。ジュースはヘナーレをコーナーに叩きつけるが、ヘナーレは自ら頭をコーナーにぶつけて気合を入れる。そしてジュースにサモアンドロップを炸裂。
次は海野とフィンレーのマッチアップ。海野はエルボーでダウンを奪い、さらにドロップキックをヒット。海野はフィンレーとジュースに串刺しエルボーを連発。そしてフィンレーにミサイルキック。ここから逆エビ固めを決めるが、ジュースが逆水平チョップでカット。海野は意地で技を解かないが、ジュースが顔面にキックを叩き込むと倒れる。ここでヘナーレがカットに入るもジュースは場外に落とす。
リング上、海野はジュースとフィンレーにエルボーを連発。そして気合を入れてロープに走るも、ジュースとフィンレーはダブルのフラップジャック。続いてフィンレーが豪快なラリアットを叩き込むが、海野はカウント2で返す。しかし、最後はフィンレーがPrima Noctaを決めてカウント3を奪取した。
試合後、ジュースとフィンレーが握手を求めると、ヘナーレは応える。
ヘナーレ「常にいいファイトを、常に強いスピリットを、それを心掛けていればいい。落ち込んでる時間などないぞ。キア・カハ、キア・カハ……その意味は『ガンバレ』だ」
海野「上行くぞ(※とだけ言い残して先に控室へ)」
ヘナーレ「日本人の精神と同じものが俺の国にもある。ガンバレ、ガンバレ。キア・カハ、キア・カハ。俺の国でも日本でも、その心は変わらない。ただ俺は今日、とても怒っている。俺の試合がキャンセルされたからだ。それに納得して、このままおとなしくなんてしてられない。ニッポンブドーカンでまだ試合が決まってない日がある。デビッド・フィンレーとのシングルマッチが決まって一段と気合が入ってた。毎シリーズ毎シリーズ、彼とのシングルマッチが組まれないかと心待ちにしていたから。それが組まれるようになるために、とにかく相手を倒そうとやって来た。たとえ、それが俺のあこがれレスラーが相手であってもだ。このまま、『はい、そうですか』では終われない。たとえどうなっても構わない。ケガなんか関係ない。デビッド・フィンレーとの試合を。それがダメなら、別の試合で憂さを晴らす。ニッポンブドーカンの初日で組まれているイシイだ。かかって来い!」
ジュース「ヘイヘイヘイ、ヘナーレ、ちょっと戻って来い!(※と呼び止める)。ちょっと伝えときたいことがあるから。お前の気持ちはよくわかる。Cブロックのデビチャン(フィンレー)、俺の仲のいい友達との試合がなくなって気落ちするのはわかるよ。オイ、デビッド、お前もこっちへ来い」
ヘナーレ「デビッドもガッカリしてると思うよ。ここまで闘ってきて、気持ちも盛り上がってきたところだし」
ジュース「Cブロックの試合がキャンセルになって、残念だったな。どっちが優れているか証明するのに、いいチャンスだったもんな。でもここは握手しろ」
フィンレー「それは俺が(Cブロック優勝の)トロフィーを手にしてからだ。なんなら今、そのトロフィーをくれるか? さあ、トロフィーを」
ジュース「そんなのどうでもいいじゃないか。そんなに(トロフィーが)欲しいのか?」
フィンレー「ああ。チェーズ・オーエンズに横取りされちゃ、たまったもんじゃないからな。まあ、チェーズは欲しいかどうか知らないけど」
ジュース「まぁ、お前たちの一騎打ちは『G1(CLIMAX)29』か『G1(CLIMAX)30』、『G1(CLIMAX)31』で思う存分やったらいい。そのうち嫌でも『G1』で当たることになるだろうから。同じタグチジャパンのメンバーじゃないか。いつまでもいがみ合ってても仕方ない。ここは俺の顔を立てて……」
フィンレー「とにかくトロフィーを懸けてやろうじゃないか。なぜ、トロフィーはないだ? 俺たちのCブロックなんだぞ。記者会見がなくて、俺たちの思いを伝えられなかったのは残念だった。Cブロックは必要ないっていうのか?」
ジュース「まあ、気持ちはわかる。とにかく次の『G1』まで待つんだ。CブロックでもDブロックでもEブロックでも、どれでもいいから……。とにかく先送りだ(※あきれて控室へ)」
フィンレー「Cブロック最高のシングルマッチなんだぞ。このまま引き下がってられないよ。互いにやる気になってたのに……。ほかの試合と比べてもらって構わない。みんなCブロックの試合は見たくないのか? どういうことだ? ウーン、納得いかないなぁ……」