『G1 CLIMAX 28』第16戦の横浜文化体育館大会。いよいよ大詰めに入ったBブロック公式戦の5試合と、8月10日(金)日本武道館で行われるAブロック公式戦・最終試合の前哨マッチが繰り広げられる。
第1試合は、新日本プロレス本隊同士によるタッグ対決。真壁とエルガンは8.10武道館のAブロック公式戦を控えている。
両者の先発で試合が始まり、ショルダータックル合戦で互角の勝負を展開。そこからヘナーレ対海野となり、エルボー合戦からヘナーレがカウンタージャンピングショルダータックルを食らわせる。
これで海野は動きが止まってしまい、真壁&ヘナーレに攻め込まれる。だが、カウンタードロップキックで真壁に逆襲し、ようやくエルガンとタッチ。
そのエルガンは、真壁をニュートラルコーナーへ激突させ、背後から延髄斬りをお見舞い。さらに、ブレーンバスター→バックドロップの連続攻撃で追い討ちをかける。
続いてエルガンはバックを取るが、真壁が脱出してノーザンライトスープレックスホールド。そして、串刺し攻撃を狙うも、エルガンがカウンターバックエルボーを食らわせる。
その直後、今度はエルガンが串刺し攻撃に行くが、真壁がカウンターバックエルボーで迎撃。そこから両者のラリアットが3連続で相打ちになり、同時に自分コーナーへ下がった。
ヘナーレ対海野となり、海野がエルボー3連打、カウンターランニングエルボー、串刺しバックエルボー。そして、コーナー最上段からのミサイルキックでなぎ倒す。
次に海野はヘナーレに逆エビ固めを極め、カットに来た真壁へエルボー連打を浴びせる。だが、真壁がエルボー1発で海野を黙らせ、ヘナーレがカウンターバックフリップで叩きつける。
ここでヘナーレはTOAボトムを仕掛けるが、海野が抵抗してスクールボーイで丸め込む。そして、返された直後にラ・マヒストラルを繰り出すが、これもカウントは2。
すると海野は串刺し攻撃に行くが、ヘナーレがカウンタースクラップバスターで迎撃。そして、今度こそTOAボトムを炸裂させ、海野から3カウントを奪った。
真壁「おい、油断すんじゃねえぞ。おい、見ただろう? 幸先いいスタートだ。横浜? 地元だよ。地元・横浜だからよ。神奈川県民はよ、地元はみんな横浜だって言うんだよ。っていうことはこの俺も横浜だよ。まあ、とりあえずよ、会場だな。会場の熱気最高じゃねえかよ。入りもいい。プロレスラーがこんだけの会場が埋まったらよ、その観客にすべてを見せるだろう。それがプロレスラーだよ。いいじゃねえかよ。舞台は揃ってんだよ。だから今日やってやったよ、バカ野郎! おい、いいぜ? エルガンの野郎、相当頭きただろう。頭きてるからおもしれえんだよ。やってやるぜ。この俺の長年の戦術、長年の力だよ。必ずだよ、バカ野郎。潰してやるよ。あと1試合で終わるだろう、G1。最後取って終わるだろう、G1。正直言いやよ、他のみんなが欠場すりゃいいなって思ってんだよ。それぐらいよ、熱いもんがあんだよ、G1に関してはよ。まあだからよ、第1試合、第2試合含めて今日は凄え試合が見られると思うからよ、乞うご期待だよ、バカ野郎。なんで俺が宣伝するかって? 別に言うことないからに決まってんだろ、バカ野郎。しかし、暑いな。この俺様も熱くなってきたぜ。で、俺に何かある? まさかねえとは言わさねえよ。スーパースター捕まえて、まさか何も質問がねえとは言わせねえよ? 俺の一方通行だぜ、今。おい、お前ら、変わったな……。じゃあ、つうことで」
ヘナーレ「(別れ際に)マカベサン、サンキュー! 普段試合に勝ったあとというのは自分がどういう気持でいるのか話すことが多いんだけども、一つ訂正しておきたい。先週、通訳が間違った。『新日本が嫌いだ』、『日本が好きじゃない』みたいなように書かれちゃったんだけども、そんなことは言った憶えがない。僕は新日本が好きで、日本が好きで、日本のファンが大好きだ。今日は勝てた。久しぶりに。試合後、アメリカ人のファンが来て、首を掻っ切るハンドゼスチャーをやらないほうがいいといようなことを言われた。でも、あれは自分たちマオリ族では首を掻っ切るという意味ではなくて、『自分たちは黙秘するのではなく言葉を持って行動を起こすんだ』という意味がある大事なハンドゼスチャーなんだ。だからあの動きをすることというのは新日本のファンを侮辱しているわけではない。そして日本のファンは僕がやることをいつも受け入れて愛してくれている。そうやって文句を言ってくるのはアメリカ人だ。あれをするな、これをするなと言ってくる。しかし、これが自分のスタイルであり、マオリ族であることの誇りであって、自分はマオリ族なんだ。日本人が人に対して礼儀正しくあるのと同じで、マオリの人たちは強さを凄く大切にする。ショータは僕の親友だ。彼が道場に入って、一番最初に『友達になろう』って声をかけてくれたんだ。ショータはこの団体の未来である。僕たちは未来を築いていく。そして未来は僕たちのもの。そして、未来というのは今まさに築かれているものなんだ。僕はナンバー1の戦士だ」
エルガン「どうやら俺はG1では優勝できないようだな。あと数日で今度はブドーカンでマカベとの対戦だ。若い頃から俺はプロレスラーになってから、叶えたいリストというものがあった。それが金曜日に叶うことになる。一つはレジェンド・マカベとシングルで闘うこと。二つ目はブドーカンで闘うことだな。この闘いというのは自分の誇りを懸けたものになる。他のレスラーたちもがんばっているから、そっちはがんばってもらって、俺はこれからの闘いに向けて2019年か2020年かわからないけど、『レッスルキングダム』でまたシングルができるようにがんばりたい。取り急ぎだけども、明後日にはG1でのマカベとの闘いという大きなものが控えている。これが俺のミッションの一つだと思うから、マカベ、金曜日に会おう。そして、その試合に期待していてくれ」
※海野はノーコメント