第5試合は8.11武道館のBブロック公式戦の前哨戦、ケニー・オメガ(6勝2敗)&マット・ジャクソン&ニック・ジャクソンvs飯伏幸太(5勝3敗)&マーティー・スカル&チェーズ・オーエンズ。スカルはNEVER6人タッグのベルトを巻いてリングイン。ケニーはIWGPヘビ-、ヤングバックスはIWGPタッグ、そしてNEVER6人タッグを携えて入場。
先発はマットとスカル。スカルは握手を求めるが、相手が応じようとすると手を引っ込める。さらに怪鳥ポーズを見せて挑発。すると、マットもお返しの怪鳥ポーズ。続いてロープワークの展開から、すばやい技の読み合い、そして共にパンチを繰り出そうとしたところで動きを止め、間合いを取る。場内からは拍手が起こる。両者も意地を張り合うように手を叩き、ケニーとオーエンズにスイッチ。
オーエンズはロープワークの展開からアームホイップを繰り出すが、ケニーが間を外して空振り。続いてケニーがアームホイップを見せるも、お返しとばかりにオーエンズも切り抜ける。
続いてニックと飯伏のマッチアップ。アクロバティックな技の読み合いから、場外に下りた飯伏に対し、ニックはケブラーダ。しかし、飯伏はすばやくリングに戻り、バミューダトライアングルの体勢に入る。だが、ニックもリングに戻って回避。
続いて技の読み合いから、スカルも飛び出してニックにエルボードロップ。だが、これはかわされてしまう。その後もケニー、オーエンズ、マットが同じくエルボードロップをかわしあう。飯伏もその場飛びシューティングスタープレスを放つが、自爆に。
ここから3vs3で向き合い、ラリアットを交わしあうと、全員が拳を振り上げたところで動きをストップ。息の合った攻防に場内はわく。続いてスカルが怪鳥ポーズを始めると、全員が連鎖するように怪鳥ポーズを披露。これは服部レフェリーが制止する。
続いてケニーと飯伏がついに対峙。場内は両者へのコールが交錯。すると、BULLET CLUB OGが乱入し、タマ・トンガがケニーにガンスタン。ここで試合終了のゴングが鳴り、ノーコンテストに。
※バックステージにBULLET CLUB ELITEの6人が揃って登場。
マット「冗談じゃないよ! あんな試合にしやがって! 台無しだ!」
ニック「最初の5分まではいい試合展開で、6人でちゃんとした闘いをしてたのに……」
スカル「本当だよな。みんながみんなお互いをよく知っているだけに、いい動きができていたよな?」
ケニー「ここで通訳や翻訳をしている人たち、ちゃんと聞いてほしいし、訳をしてほしい。昨今、タマ・トンガ、タンガ・ロア、ファレ、あの3人が夜毎やっていることは彼らだけではなく新日本プロレス、そしてBULLET CLUB ELITE、BULLET CLUB OGのイメージを下げるものであって、日本のファンに対して大変恥ずかしい思いでいる。この試合をお金を払って見に来てくれている人がたくさんいると考えると、本当に彼らに対して申し訳ない気持ちでいっぱいだよ。でも、自分のこれからの試合に対してあのような介入を二度としないということをここでお願いしたい。いろんな問題があって、新日本プロレスのほうからも発言があったかもしれないけれども、我々の問題は我々で解決したい。明日はもちろん自分にとって大変大きな試合になる。『G1』という伝統ある大会の大切な3日間のうちの一つである。そして明日はベストバウトにはケニー・オメガvs飯伏幸太が選ばれるぐらいの最高の試合をすることになると思う。だから、明日を楽しみにしていてほしい。Goodbye(指をピストルの形にしてキスをしながら) and Good Night! イブシサン、ゴメンネ」
※ケニーはそう言って、飯伏一人を残して5人は控え室へと引き上げる
──ケニー選手が横浜の試合で負けたことによって、明日の試合に(決勝進出の芽が)復活したという公式戦になるんですけど、試合を前の心境をいかがですか?
飯伏「今日の試合もそうですけど、凄く複雑な中の複雑な中の複雑。いろいろあって……」
──今日リング上でケニー選手に触れられなかったんですけど、向き合って感じた部分はどういうものがありますか?
飯伏「それは自分の中にあるんで。言葉では伝えられない」
──ケニー戦に向けて何か秘策は練っていますか?
飯伏「いや、秘策とかそんなのはまったくないです。必要がない」
──ケニー選手のスタイルには付き合いたくない的なことをおっしゃっていましたけど、直前に控えていかがですか?
飯伏「付き合いたくないというか、前にやった試合からは卒業という意味です。試合はもうやりたくなくてもやらないといけない。そういう状況なんで、凄い言葉にできない感情ですね」
──飯伏選手がこだわってきた結果を出すには明日勝たないといけないんですが。
飯伏「明日勝たないと絶対に行けないし、勝っても行けないからもしれない。だから、最低でも勝たないと。最悪でも勝たないと。そこにいろいろ複雑なものがありますね。状況は難しいですけど、やるしかないですよね」
──早く明日が来てほしいのか、来てほしくないのかどういう感じなんですか?
飯伏「一生来ないでほしい」
※チェーズはノーコメント