『G1 CLIMAX 28』最終戦の日本武道館大会。棚橋vs飯伏の優勝決定戦をメインイベントに据え、全9試合が組まれた。
第1試合は、『LION’S GATE』で活躍する永田、海野、吉田(KAIENTAI-DOJO)がトリオを結成。対するは、新日本プロレス本隊の真壁&エルガン&本間。
永田組がゴングを待たずに襲い掛かり、そのまま本間にトレイン攻撃を食らわせる。そして、海野がミサイルキックで追い討ち。
だが、本間がカウンターバックエルボーで海野に逆襲し、替わった真壁がストンピング連射、ボディスラムで続く。
海野の劣勢は続き、本間がエルボースタンプ、逆水平チョップ、ボディスラム、小こけし。そして、エルガンが強烈な逆水平チョップを食らわせる。
苦しくなった海野は、エルガンにカウンターバックエルボーを見舞って流れを変え、エルボー連打へ繋ぐ。そして、ドロップキックをかわされても怯まず、改めてカウンタードロップキックを命中させた。
エルガン対永田となり、永田がエルガンにフロントハイキックをお見舞い。そして、乱入した本間にフェイント式低空ドロップキック、控えの真壁にランニングフロントハイキックを食らわせる。
続いて永田はエルガンの胸板へローキック3連発を浴びせ、串刺しフロントハイキックで追撃。だが、エルガンはフロントハイキック、延髄斬りで報復した。
真壁対永田となり、真壁が串刺しラリアット、頭部へのパンチ連射、カウンターラリアットと畳み掛ける。しかし永田は、カウンターエクスプロイダーで逆転。
ここから真壁対吉田となり、吉田がショルダータックルで先制。そして、背中へ強烈なローキック、胸板へランニングローキックを見舞う。
次に吉田はエルボー連打からロープへ走るが、真壁がカウンターラリアットでなぎ倒す。そして、ランニングラリアットからフォールに行くが、吉田が肩を上げる。
だが、最後は真壁がニュートラルコーナー最上段からキングコングニードロップを炸裂させ、吉田を撃沈した。
真壁「まぁこんなもんだ、あぁ! 一つ言えることは『G1 CLIMAX』、最終戦ひとつめ、まぁいいんじゃないの? あと、相手方、何つったっけ、名前? 吉田? いいんじゃねぇの? 場慣れしてねぇわりには、思いっきり来たから。それはそれでいいんじゃない? また、何かの機会があるかもしんねぇから、その時は新日本に来て、戦ってみな。新日本プロレスの真髄を教えてやっから。それだけだ。まぁ、予選リーグは振るわなかったけどよぉ、でも、来年はそうはいかねぇ。すっげぇ楽しい。自分なりにワクワクしたシリーズだった! だけどよぉ、来年はこうはいかねぇぞ、チクショー! 全部よぉ、キッチリ塗り替えてやる、それだけだ」
本間「昨日、来年の『G1 CLIMAX』出場宣言しました。おぉ、非難囂々、『出れるわけねぇだろ』、そんなもん、当たり前だよ、分かってるよ! 分かってるけど、俺は、こうやって大ケガを克服して新日本プロレスのリングに戻ってきた! できないことはない! やればできる、それがプロレスラー、いや、本間朋晃だから。本間朋晃に、できないことはない! 来年の『G1 CLIMAX29』、絶対、出場してみせる! その前に、その前に、もっともっとレベルを上げて、年末の『WORLD TAG LEAGUE』、真壁さんと出場して、去年は獲れなかった『WORLD TAG LEAGUE』の冠、獲らせてもらう。俺は、目標がいっぱいあって、本当に幸せな男です。ただ今は、まだまだかもしれないですけど、これからどんどん突っ走っていきますから、よろしくお願いします!」
※エルガンはノーコメント
吉田「(※ヒザに手をついてコメント)今日は、自分はまだまだ全然だったんですけど、ここで試合してると、絶対に自分はまだまだ強くなれると思うんで、これからも、ここに、このリングに立ちたいと、本気で思います。せっかく今日、こういう日に呼んでいただいたんで、近い将来、自分も『G1 CLIMAX』に出れるぐらいのレスラーになってみせます。ありがとうございました!」
永田「そのためにはもうちょっと、強い覚悟が必要だな!(※と、吉田の背中を叩く)今日は客と対戦相手に呑まれてたな。オイ、胸を張れ! しっかり!」
吉田「ハイ!(※立ち上がる)」
永田「胸を張れ! な! これだけ、有り余る才能があるんだよ、オマエには! 体もある! 気持ちもある! それをもっと腹の底から、声を出して、自分のエネルギーとか情熱とかそういうものを相手に思いっきり叩きつけなきゃダメだ!」
吉田「ハイ!」
永田「分かる? 新宿FACEじゃないんだ、ここは!」
吉田「ハイ!」
永田「日本武道館なんだ、ここは。12000人、超満員の日本武道館なんだ。それ以上に、全世界に、『新日本プロレスWORLD』で配信されてんだよ! そこに伝えるには、とにかく技じゃない。オマエの腹の中からすべてを! ありったけのパワーを! 情熱を! 相手に叩きつけろ!」
吉田「ハイ!」
永田「(※海野を指して)コイツらはそうやって伸びてきてんだよ! オマエの才能は俺は分かってる! でもそれを出さなきゃ、宝の持ち腐れだぞ、分かった?」
吉田「ハイ! ありがとうございます!」
永田「頑張れよ!(※と、吉田の胸にチョップ) 俺が見出した素材ですからね、素質とかセンスがものすごくあるのは分かってる。でもそこで埋もれるか、伸びていくかはオマエ次第だ。(※再びチョップ)頑張れ!」
吉田「ハイ!」
永田「翔太、何か言いたいことあるか?」
海野「自分自身、この『G1 CLIMAX』は自分の持てる限り全部を出して戦い抜いてきた。それは少しながら自信にもなったし、他のヤングライオンに比べて、力になったと思う。ただ、やっぱり、自分は、永田さんや吉田さんに負けた過去は忘れたくありません。2人をリスペクトしてるからこそ、自分は、向き合って戦いたい。2人と組んで試合なんかしたくない。強いヤツに勝つために練習するからプロレスは面白いんです。近い将来、自分と吉田さんで、今の若手で、必ず新日本をもっと盛り立てていく。その覚悟が自分にはある。だから毎日毎日練習して力をつけて、5年後10年後、20年後、見ててください(※と、一人で控室へ)」
永田「まぁ、ホントにその通りですね。今回の『G1 CLIMAX』、試合に参戦するのはこれが初めてだけど、全国でものすごーい盛り上がりを見せてたっていうのは俺も分かってました。特に映像を見なくても、さまざまな情報でね。ただそれは、現勢力のパワーが、彼らがずっとやっていけるわけじゃなくて、こういう若い力が出てきて初めて、続くわけだから。そのためには彼らのそういう覚悟がなければ、ダメですよ。1年前に『G1 CLIMAX』卒業して、端から見てて、俺が退いた意義とかそういうものがどれだけ反映されたかなっていう、そういう部分ではちょっと、少しだけ不満な部分もあったけど、もっと若い選手が『G1 CLIMAX』に出てくれたらなっていうのは、俺の中にはありましたけどね。今回出られなかった若い連中も、そういう悔しさとか、発奮するものがあるならば、もう1日も早く、5年先、10年先なんて言わないで、来年、再来年、そういう感じでね、吉田なんかも。『LION’S GATE』で俺が引っ張ったんだから。本人に覚悟さえあれば、いくらでも花開くことができるんだから。まぁ頑張ってほしいですよ。(※吉田に)覚悟だよ! 分かった?」
吉田「ハイ!」
永田「以上! 今日はありがとう(※と、吉田と握手)」
吉田「(※永田と握手しながら)ありがとうございました!」