第3試合の7.19後楽園のBブロック公式戦の前哨戦は、ジュース・ロビンソン(0勝1敗)&デビッド・フィンレー組vs飯伏幸太(0勝1敗)&高橋裕二郎組。ジュースはUSヘビーのベルトを腰に巻いてノリノリで入場。試合前、ジュースが左手のギブスを使って攻撃することを禁ずるアナウンスがなされる。
先発はフィンレーと裕二郎。開始直後から裕二郎はフロントキック、オーエンズはエルボーでやり合う。ロープワークの展開ではフィンレーがリープフロッグからドロップキックをヒット。そして両肩に裕二郎を担ぎ上げるが、裕二郎は着地して回避。するとフィンレーはヘッドロックに捕らえるも、裕二郎は手に噛み付き攻撃。さらにトップロープにフィンレーのノド元を叩きつける。
ここから飯伏組は連携攻撃。飯伏がヒップトス、裕二郎が低空ドロップキック、飯伏がその場飛びでひねりを入れたプレスを見舞う。裕二郎はフィンレーにサイドバックブリーカー。フィンレーはエルボーで反撃するが、裕二郎は逆にエルボーで吹き飛ばし、飯伏とスイッチ。
飯伏はフィンレーに首四の字を決めるが、これはロープエスケープ。ここから飯伏が誘うかたちでエルボー合戦へ。続いてフィンレーはジャンピングエルボーアッパーでダウンを奪い、ジュースとタッチ。
ジュースは相手コーナーの裕二郎をエルボーラリアットで場外に落下させると、飯伏にはリズミカルにナックルパート。さらにスピンキックを見舞うが、飯伏はかわしてハイキック。ジュースもかわし、バックを取ってジャーマンを繰り出すも、飯伏は一回転して着地。だが、ジュースは串刺しラリアットを食らわせ、さらにキャノンボール。しかし、飯伏は寸前でかわし、突進してきたジュースにカウンターのパワースラム、セカンドロープからのムーンサルトと攻撃をたたみかける。
続いて飯伏は打撃のコンビネーション。ジュースも応戦するが、飯伏はハイキックで動きを止める。だが、ジュースは雄叫びとともに左腕でショートレンジのラリアット。
スイッチした裕二郎はジュースにフロントキック。さらにジュースのフロントキックをディフェンスし、顔面に低空ドロップキックを見舞い、場内にアピール。続いて裕二郎は串刺し攻撃を狙うが、ジュースはキックで迎撃。だが、裕二郎はリバースDDTを食らわせ、さらにフィンレーには変形のチンクラッシャー。続いて飯伏がフィンレーをスワンダイブのミサイルキックで場外に落とし、プランチャをヒット。
リング上、ジュースが裕二郎にプリンスズスロウン。そして胸をゴリラのようにドラミングしてから雄叫びを上げ、一気にパルプフリクションを炸裂。ジュースが裕二郎から3カウントを奪った。
試合後、ジュースが場内にアピールする姿を、飯伏は場外から静かに見つめる。するとジュースが近寄り、7.19後楽園を前ににらみ合いを展開した。
ジュース「昨日の事から話をしようかと。この10ポンドだか4キロだかわからないけど、金銀財宝がついたベルト、『USチャンピオンシップ』は俺のものだ! タンガ・ロアだかタマ・トンガだか知らないが、昨日は残念ながら負けはしたものの、もし自分とタイトルマッチをしたいと思うのならば、そして新日本プロレスがそのタイトルマッチを受け入れるのならば、俺もお前にチャンスをやろう。まぁ、今回の『G1 CLIMAX』に関しては、初戦黒星スタートしてしまったけれども、あの偉大なオカダ・カズチカですら9勝全勝なんて事はないトーナメントなんだ。それぐらいわかっているよな? だから俺は1回負けたとしても8勝1敗で終わりたい」
フィンレー「え、本当終われるの!? 1勝8敗かもしれないじゃん!」
ジュース「何いってんだよ!」
フィンレー「俺に関係があるのは、“Cブロック”なんだよ!」
ジュース「じゃあ、何か喋りたいなら喋ればいいじゃん。俺は後ろにいてやるからさ」
フィンレー「ジュース、頼むから飯伏の顔殴らないで。イブシのキレイな顔が崩れちゃうから。アイツはハンサムだからさ。俺に関わりがあるのは全てCブロックだ。俺とヘナーレの試合。近々記者会見をやるからお前たち全員参加しろよ。トロフィーも今準備している段階だ。だから、お前たち楽しみに待ってろ。みんなCブロック見たいよね? 見たいよね?」
※ここでジュースをフィンレーが嫌がるスタッフを無理やり引き込み「何でもいいからとりあえず俺たちがなにか言ったら『YES』って言え」と耳打ちし、スタッフは「YES! YES!」と答えた。
ジュース「ところでCブロックって誰がいるの?」
フィンレー「俺とヘナーレ。2018年、Cブロックチャンピオンは俺だ!」
飯伏「ジュースと組むことがいままで多くて、あんまり対戦機会がなかったので、すごい新鮮な感じがしてというか、楽しみですね。早くどんどん試合がしたいです。毎回言っているんですけど、作戦とかはまったく考えずに行こうかなと思っています」
※裕二郎はノーコメント