第5試合はケニー・オメガ&チェーズ・オーエンズ組と内藤哲也&SANADA組が対峙。7.15大田区のBブロック公式戦で対戦するケニーと内藤にとっては直前の前哨戦となる。8.8横浜で対戦する内藤とSANADAは試合前、互いに目を合わさず。ケニーはIWGPヘビーのベルトを巻いてリングイン。
先発はケニーと内藤。場内は「内藤」コールが巻き起こる。互いに至近距離で顔を突き合わせると、ケニーは相手のお株を奪う目を見開くポーズを見せてから胸板を押す。そして両者はロックアップで組み合うと見せかけ、共に距離を取る。するとSANADAがケニー、オーエンズが内藤に襲いかかり、内藤とケニーは場外に。
リング上、SANADAはリープフロッグの連発からドロップキックを放とうとするも、オーエンズはロープにしがみつく。そのSANADAの背後からケニーがバックドロップ。だが、SANADAは一回転して回避すると、ケニーを押してオーエンズに激突させ、場外に落とす。そして、ケニーもドロップキックで場外に吹き飛ばし、オーエンズもろともプランチャを敢行。
SANADAがケニーをリングに戻すと、内藤がロープを用いてネックロック。これはレフェリーに阻止されるも、リング中央でしつこくネックロック。そしてロープに走るが、場外からオーエンズが足を引っ張って妨害。そのスキをついてケニーが内藤にバックドロップ。
ケニーとオーエンズは内藤にダブルのエルボードロップ。オーエンズは内藤の背中にヒザを叩きつける。そして立ち上がらせて固定すると、ケニーがトップロープから背中にダブルアックスハンドル。
BULLET CLUB ELITEはすばやいタッチワークで内藤の腰を攻め立てていく。オーエンズは内藤にサイドバックブリーカー。続いてオーエンズは相手コーナーのSANADAを見やると、内藤にパラダイスロックを見舞おうとするが、かけかたがわからなくなり不発。そして実況席のミラノココレクションA.T氏に教えをこう。だが、背後から内藤が襲撃。内藤はオーエンズにヒップトスから後頭部に低空ドロップキック。
タッチしたSANADAはオーエンズにドロップキック。そしてオーエンズをパラダイスロックで固め、ミラノ氏のほうを見やってサムアップ。だが、ケニーがカットイン。すると内藤がケニーに襲いかかるも、逆にケニーはフランケンシュタイナー。続いてケニーは飛びかかってきたSANADAをコーナーにハンマースルー。だが、SANADAはうまくエプロンに降り立つと、スワンダイブのミサイルキック。
だが、BULLET CLUBはダブルのキックでSANADAの動きを止め、コタロークラッシャー&コンプリートショットの合体技を炸裂。すると内藤はケニーにトルネードDDT。ここでオーエンズが内藤を両肩に担ぎ上げるも、脱出した内藤は延髄斬り。するとSANADAがセカンドロープからトンボを切ってオーエンズの背後に回り、スタンディングのドラゴンスリーパー。そこからSkull Endにつないでギブアップ勝ちをスコア。
試合後も内藤とSANADAは視線を合わさず、SANADAは先に退場。内藤は場外のケニーを挑発すると、ケニーは内藤の帽子を奪って被る。そして拳を突き上げるポーズをマネると見せかけ、中指を突き立てる。続いて帽子を内藤に投げると、花道をあとにした。内藤は不敵な笑みを浮かべながら退場。
内藤「明日からリーグ戦が始まりますが、初戦がケニー・オメガで良かったかな? もうおたがい言い訳できない状況で闘えるわけでね。ケニー・オメガ、IWGPヘビー級チャンピオンでしょ? 新日本プロレスの主役とか中心になりたいんでしょ? 明日、重要な一戦じゃないの? ここでコロッと負けるようじゃIWGPヘビー級チャンピオンとしてどうなのってなっちゃうから。まあ、その点、言い訳できないのは俺も一緒だから。一昨年の『G1』、去年の『G1』、そして今年と彼とのシングルマッチはこれで3回目だけど、過去2回、彼と闘って非常に楽しかったからね。楽しい時間でしたから。まあ、明日のリーグ戦もケニー・オメガとの対戦を楽しみにしているよ。そして今日から『G1 CLIMAX』。全国の皆さんに、過去最高の『G1 CLIMAX』をお届けしますよ。ダメだ、暑くて口が回らないや。じゃあ、皆様、また明日、ここ大田区総合体育館でお会いしましょう! アディオス! いやあ、カロールだぜ、カブロン!(暑いぜ、この野郎!)」
※SANADAはノーコメン
ケニー「今日がIWGPヘビー級チャンピオンとして初めての『G1』だった。そして、カズチカ・オカダがただの男、普通の男としての『G1』がどうなるのかな? 明日は俺にとって『G1』での試練、テストになる試合になるだろう。去年は俺にとってもキャリアの中で最高の試合の一つと言える試合を繰り広げた相手だからな。今、ナイトーはケニーが必要なんじゃないのか? あいつのキャラクターは少し落ち着き始めているようにも見えるぞ。今、俺を必要としているに違いない。だからこそ、しっかりと準備しておけ。約束しよう。俺としっかりと試合をすれば、またお前にもチャンスは巡ってくるし、またおまえのそのキャラクターが活かされる時が来るだろう。全てが終わった時、もちろん『G1』で優勝するのは俺だけど、もしお前がしっかりと俺の対戦相手として試合を繰り広げてくれれば、トーキョードームでチャンスをやってもいいぞ。それはダブルメインイベントじゃない。お前と俺だけのシングルマッチ、これがメインイベントとして繰り広げられるだろうな。まあ、取り急ぎ、また明日! (指で鉄砲を作って投げキッスしたあと報道陣に向かって)ピュン! ピュン! ピュン! ピュン! ピュン! ピュピュピュピュピュピュピュ………バンッ!」
※オーエンズはノーコメント