第9試合のAブロック公式戦ではオカダ・カズチカ（0勝1敗）とバッドラック・ファレ（0勝1敗）が激突。ファレはタンガ・ロアを引き連れて入場。そしてリングに上がると阿部リングアナに襲いかかるが、寸前でリングアナは場外へ回避。オカダは風船を振り回しながら花道を進む。

 

　開始のゴング、両者は間合いを取ったのちロックアップ。ファレは髪をつかんでロープに押し込み、クリーンブレイクと見せかけて攻撃を仕掛けようとする。だが、オカダはかわしてロープにファレを押し込むと、クリーンブレイクと思いきや、相手の頭を挑発するようにはたく。
　怒りのファレが迫って来るとオカダは場外へ。ファレが追いかけると、オカダは手招き。だが、ロアが行く手を遮り挟みうち状態に。オカダはファレにエルボーを見舞い、続いてロアの背後に回って、ファレに体当たりさせる。そしてひるんだファレに対し、ロアを踏み台にしてジャンピングエルボー。さらにロアをファレに叩きつける。
　オカダはリングに戻ると、対角線からコーナーに向けて走り、空中技と見せかけて身軽な動きでロープに飛び乗ると、リングに着地して後方回転。場内からは拍手が巻き起こる。殺気立つファレはイスを手にするが、これは海野レフェリーが阻止。
　すると、レフェリーの死角をついてロアがオカダを襲撃し、場外でボディスラムを見舞う。苦悶の表情のオカダを起き上がらせたファレは、鉄柵に何度も叩きつける。さらに観客席に豪快に投げつけてから追撃のストンピング。
　カウント15でオカダがリングに生還すると、ファレは踏み潰し攻撃。さらにハンマーパンチ、エルボーを食らわせるが、オカダも雄叫びを上げながらエルボーで反撃。しかし、ロープに走ったところを、ファレはカウンターのショルダータックル。ここからファレはキャメルクラッチへ。オカダがロープに逃げようとすると、自ら解いてストンピング。
　立ち上がったオカダはファレをボディスラムで持ち上げようとするが、ファレはハンマーパンチで切り抜け串刺し攻撃を狙う。これをキックで迎撃したオカダは、もう一度ボディスラムへ。しかし、ファレが逆に持ち上げる。これを切り抜けたオカダは、ファレの串刺し攻撃を自爆させると、今度こそボディスラムに成功。
　オカダは串刺しエルボーからDDT。そしてトップコーナーに上るも、ファレが立ち上がって距離をつめてくる。その頭上を飛び越えながら、オカダはリングに着地するも、ファレはグラネードで捕獲。しかし、持ち上げたタイミングでドロップキック。そしてラリアットでトップロープ越しにファレを場外に落とす。
　ここからオカダはトップロープ越えのトペ・コンヒーロをファレ&ロアに炸裂。そして場内にアピールし、会場の温度を上昇させる。オカダはファレをリングに戻すと、トップコーナーからダイビングエルボー。そしてニヤリと笑ってからレインメーカーポーズ。だが、レインメーカーはファレがバックフリップで切り返す。
　続いてファレはジャンピングボディプレスを食らわせるが、オカダはカウント2でキックアウト。ならばとファレはバッドラックフォールで持ち上げるも、オカダは切り抜けてエルボー連発。しかし、ロープに走ったところをファレがカウンターのラリアット。
　ファレはフォーリングココナッツ狙ってトップコーナーに上るが、オカダは立ち上がって阻止。そして雪崩式ブレーンバスターを狙うも、ファレが突き落とす。するとオカダはドロップキック。そしてデッドリードライブでファレの巨体を投げつける。続いてオカダはトップコーナーからミサイルキック。そしてツームストンパイルドライバーを仕掛けようとするが、こらえたファレはバッドラックフォールで抱え上げる。
　オカダは身体をバタつかせて着地し、ショートレンジのラリアット。そして笑みを浮かべ、もう一度同じ技を放つ。さらにエプロンに上がったロアをエルボーで一蹴。続いてオカダはファレに打点の高いドロップキックを決めると、「ヨッシャー！」と気合を入れレインメーカーのモーションへ。
　しかし、ファレはバックエルボー。するとオカダはファレの背中にドロップキック。その勢いでファレは吹っ飛び、レフェリーをコーナーとその巨体で挟んでサンドイッチ状態に。このレフェリーの死角をついて、乱入したタマがオカダにガンスタンを炸裂。
　ファレはグロッキー状態のオカダを担ぎ上げると、今度こそバッドラックフォールを炸裂。ファレがダーティーファイトで3カウントを奪い、星を1勝1敗の五分に。オカダはまさかの開幕二連敗。

 

　試合後、ファレ&タマ&ロアは大の字のオカダの上でウルフパックサインを決め、花道をあとに。入場ゲートで3人はカメラに中指を突き立てる。オカダは両肩をヤングライオンに抱えられながら、虚ろな表情で退場。