『G1 CLIMAX 28』第2戦の大田区総合体育館大会。Bブロック公式戦の初戦と、翌日(7月16日)の札幌大会で行われるAブロック公式戦の前哨対決が組まれた。
第1試合は、エルガンとペイジが激突する『G1』Aブロック公式戦前哨マッチ。前日のリーグ初戦では、エルガンがEVIL、ペイジがファレに勝利している。
エルガン対ペイジで試合が始まるも、オーエンズがエルガンを襲撃。だが、エルガンが2人を蹴散らし、タッチを受けた海野が開脚式ミサイルキックでなぎ倒す。
その直後、海野&エルガンが合体アームホイップでペイジに追い討ち。ところが、ペイジがエルガンにショートレンジドロップキックを見舞い、その反動を利用したムーンサルトプレスで海野を押し潰す。
ここから海野はローンバトルへ追い込まれ、オーエンズがネックブリーカー、パントキック、スイングネックブリーカー。しかし、控えのエルガンがオーエンズにエルボーを浴びせ、海野がドロップキックで巻き返した。
エルガン対オーエンズの場面。ロープへ振られたエルガンがそのまま場外へ飛び出し、ペイジにエルボーを食らわせる。そして、オーエンズにはトップロープ越えのジャンピングバックエルボーを見舞い、ファルコンアローで突き刺す。
それでもオーエンズはジャンピングフロントハイキックで巻き返すが、エルガンが強烈なエルボーで報復。これで海野の出番となり、エルボー連打、ランニングエルボー、串刺しエルボー、カウンタースパインバスターでオーエンズに追撃して行く。
続いて海野はオーエンズに逆エビ固めを極め、ペイジのエルボー耐えて締め続ける。しかし、オーエンズが海野に延髄斬りを食らわせ、ペイジがローリングエルボー、オーエンズがトラースキックで追撃。
その直後、ペイジがエプロンからのシューティングスターアタックでエルガンを分断し、最後はオーエンズがジュエルハイスト(※リストクラッチ式ジャンピングネックブリーカー)で海野を葬った。
ペイジ「レッツゴーーー!」
チェーズ「ペイジ、そんな大声出したらみんな驚いちゃうじゃないか」
ペイジ「え、俺達はいま同じところ同じ場所でこうやって試合してたよな。俺たちはそれぞれちゃんと違った個人だよな。そう。俺たちは二人のアメリカから出てきて、日本で闘っている戦士なんだ。そして、今日はチェーズが勝った」
チェーズ「まぁな。ペイジはガムを噛みながら闘ってたけど、今日は勝ててよかったよ。ちなみに、俺はガムを噛んでないよ。じゃあね(※一足先にコメントブースを去る)」
ペイジ「あぁ。たしかに俺はガムを噛んでいた。ただ、それは関係なく俺たちはタッグとしてすごく楽しいコンビネーションだと思う。バージニア州の片田舎からこの東京に出てきて頑張っているんだ。今日はタッグマッチで明日対戦するエルガンの相手をし、しっかりとケツを引っ叩いてやることができた。今日の勝利も大きいが、明日こそが大きい試合になると思うから、それを楽しみにしたい」
エルガン「俺は負けることが好きじゃないんだ。でも、今日は負けてしまった。が、これはタッグマッチということでよしとしよう。昨日、自分にとっての『G1 CLIMAX』が始まったけれども、良いスタートを切ることができた。けれども、明日こそ本当のストーリーが始まると思う。明日はハングマン・ペイジとの対戦だ。俺たちのストーリーというのは今に始まったことじゃない。さかのぼれば、2010年にROH参戦をしたあの当時から始まっているんだ。ケビン・ケリーが俺とペイジを見て『アイツらにはお金を稼ぎ出す可能性がある』と言ったんだ。でも、まだ準備が必要だ。3ヶ月後、俺がROHに行った。その1年後、ハングマン・ペイジが俺を追うようにROHに入ってきた。その後もそうだ。2016年に俺が新日に入ったら、2017年にハングマン・ペイジが入ってきた。これだけ聞いていてもわかるように、俺たちは同じ可能性を見出されたにもかかわらず、俺のほうが一歩先を行っているんだ。明日、ペイジは俺と対戦することで、自分が俺を追い越していたかどうか魅せる大切な一戦になるだろうな。だが、俺はそんな事を絶対にさせない。俺は必ずお前の一歩先を行く存在であり、お前に追い越させるようなことは絶対にさせない。明日の試合楽しみだ」
※海野はノーコメント