LOS INGOBERNABLES de JAPONvs鈴木軍の10人タッグマッチ。IWGP Jr.王者のヒロムは、翌日の6.18後楽園でデスペラードの挑戦を受ける。また、前IWGPタッグ王者組のEVIL&SANADAは、7.7サンフランシスコでマット・ジャクソン&ニック・ジャクソンとリターンマッチを敢行する。
鈴木軍がゴングを待たずに襲い掛かり、いきなり乱闘で試合の幕が開く。しかし、EVILが金丸&TAKAのトレイン攻撃を回避し、2人をなぎ倒す。そして、ブレーンバスタースラムでTAKAを投げ捨てて金丸を押し潰すと、その上からセントーンを見舞った。
続いてBUSHIが前方回転エビ固めの形で金丸を押さえつけ、内藤が低空ドロップキックで撃ち抜く。そこへデスペラードが入るも、内藤がマンハッタンドロップを食らわせ、ヒロムが低空ドロップキックで吹き飛ばした。
ここで内藤はロープへ走るが、控えのTAKAが背中を蹴って妨害。さらに、タイチがマイク攻撃を見舞うと、激しい場外乱闘が勃発。これをきっかけに内藤が孤立し、飯塚が噛みつき攻撃で痛めつける。
その後も内藤の劣勢は続いたが、タイチにフェイント式延髄斬り、ネックブリーカードロップで逆襲。ここでスイッチしたSANADAは、パラダイスロックで金丸を固定し、前後の連続リープフロッグでタイチを翻弄。そこからタイチにカウンタードロップキックを浴びせると、改めて金丸の尻を低空ドロップキックで撃ち抜く。
しかしタイチは、SANADAの串刺し攻撃を回避し、ジャンピングハイキック、アックスボンバーで逆襲。そして、ショートタイツ姿になってミドルキックを放つが、SANADAが身をかわし、ドラゴンスリーパーで捕獲。ところが、タイチが後進して青コーナーへ近づき、控えの飯塚がSANADAの頭に噛みつく。これでタイチは自由になり、延髄斬りでSANADAに報復した。
ヒロム対デスペラードとなり、エルボー合戦から両者が高速ロープワークで何度も交錯。そこからデスペラードがスピアーを食らわせ、串刺しラリアットで追い討ちをかける。
だが、直後にヒロムは追走式串刺しラリアットで逆襲。そして、カウンターフロントスープレックスでデスペラードをニュートラルコーナーへ叩きつけた。
BUSHI対TAKAの場面。TAKAがサミングで奇襲し、ショートレンジジャンピングニーアタックをお見舞い。そこから鈴木軍がBUSHIにトレイン攻撃を敢行し、TAKAが低空ランニングニーアタックで追撃。
続いてTAKAはスーパーキックからフォールに行くが、BUSHIがキックアウト。さらにBUSHIは、串刺し攻撃を回避し、TAKAをニュートラルコーナーへ追いやる。その直後、内藤がTAKAを踏み台にしてエプロンへ飛び出し、トップロープ越しの串刺し低空ドロップキックをお見舞い。
さらに、EVILがトラースキック、SANADAがパントキック、BUSHIがコードブレイカーでTAKAに追撃し、最後はBUSHIがコーナー2段目からのエムエックスでとどめを刺した。
ヒロム「クラッシャー哲也の野郎、どこに行きやがった? オイ、クラッシャー哲也、俺の大事な……まぁいいや。トロフィーさん、とりあえず落ち着いてくれ。俺はまだ明日があるからさ。落ち着いてくれ、ごめんな。俺から言っとくから、哲也に。ごめんごめんごねん。明日、なにが楽しみかってさ、言ったんだよ。(菅林直樹)会長と約束したんだよ。会長が『検討してくれる』って言ったんだよ。あのIWGP戦の前のファーファーファーファ~、テテテンッて歴代王者が流れるヤツ。アレ、緊張感があるからさ、『やってくれ』って言ったら、会長が『検討します』って言ったんだよ。明日はその検討した結果が出るってことだろ? それが一番の楽しみかな。それと、デスペラード、俺からのプレゼントちゃんと受け取ってくれよなぁ……」
内藤「俺は大阪城ホール大会、クリス・ジェリコに敗れた。急所蹴りがあったとはいえ、俺は耳元でしっかり3カウントを聞きましたよ。彼はピークを過ぎた選手でしょ? 世界的に有名なレスラーかもしれないけど、ピークを過ぎたレスラーに敗れてしまったこと、これは非常に恥ずかしいことですよ。ベルトがあるない関係なく、俺はクリス・ジェリコにリベンジしますよ。それから、大阪城ホールでIWGPヘビーチャンピオンに新しくなった選手が『日本人選手がどうたらこうたら』ってゴチャゴチャ言ってたね。日本人選手は楽をしてる? 長距離移動がないから楽だ? オイオイ、笑わせんなよ。今日だけじゃない。今シリーズ、彼は全休なわけでしょ? オイオイ、どの口がそんな偉そうなこと言ってんだ、カブローン」
EVIL「リマッチ、決まったな。EVIL、SANADAによって価値の上がったあのタッグのベルトを、俺らの支配下でもう一度、IWGPのシングルと同等の価値まで上げてやる。その最高峰であるはずのIWGPシングルのチャンピオン、今日も明日もいねーよな? いいか、オイ! ここが新日本だ。なにが新日本プロレスのリーダーだ? なにが楽な試合をしてるだ? 調子のいいこと抜かしてんじゃねーぞ。そんな言葉、なんにも響かねぇんだよ。だから、俺らの支配下に戻すんだよ。だから、『G1 CLIMAX』をいま、このタイミングで、この俺が制して、すべてをひっくり返してやるんだ。そこのとこ、よく覚えとけ! This is EVIL.Everything is EVIL.すべては……EVILだ!」
タイチ「(※コメントスペースにいる記者の胸ぐらを掴んで)またテメーか? コラッ! またテメーか? そういうことだな? それでいいんだな? 俺はこのままでいいんだな? いいよ、分かったよ。全部ぶっ壊してやるよ。全部……マジでぶっ壊してやるよ。ふざけんなよ、コノヤロー!」
デスペラード「普段、ダラダラダラダラやってるだけにしか見えないだろうけど、ちゃんと見てるヤツは分かるだろ。あれはダラけている振りだ、あれはよ。それに火をつけたのはお前らだ。その後は俺は知らん。まぁ、アイツのことはアイツでなんとかするだろう。アイツは俺の兄貴分だからな。そんなことはまぁいいや。ヒロム! なんだ? プレゼントって。俺は散々言ったよな。俺のツイッターだけかな? 試合後のコメントでも出した気がするわ。2つだ。たった2つ。俺が欲しいものはたった2つしかないんだ。お前が持っている状態のIWGPのジュニアのシングルのベルトだ。まずこれが1つ。もう1つはお前がプレゼントしてくれなくても本当は俺が自分から獲らないとそれは絶対に手に入らない。お前は俺にシングルで絶対に勝てないという恐怖心だ。人がビビッている時の顔とか、絶望した、後悔した、ネガティブな時の感情っていうのは本当に美しいんだ。人の顔っていうのは、そのときが1番かわいい。俺はそれが欲しいんだ。お前のそれが欲しいんだ。いいか? 明日、お前からプレゼントしてくれ。ベルトはもう1つは俺が実力で頂く。そもそもお前、俺に1回でも勝ったことあったか⁉ 直接だ! シングル1回……そうだな、1回しかシングルやってないな。そのシングル俺が勝っている。楽しみだ。宝物が明日で2つに増える」
※飯塚、金丸、TAKAはノーコメント