それぞれBブロックで勝ち点4のセイビンとデスペラード。6.2高崎大会の公式戦に向けての前哨戦だ。
鈴木軍はセイビンとヘナーレがリングに入ってくるとすぐに奇襲攻撃。お得意の場外乱闘での試合スタートだ。
リング上でデスペラードに逆襲していたセイビンだったが、ロープを緩められて場外に転落。デスペラードによって客席に放り投げられてしまう。一方、場外で鈴木と渡り合っていたヘナーレも客席に投げ込まれイス攻撃、さらに客が持っていたペットボトルで殴られる。鈴木はついでとばかりにセコンドのヤングライオンにも暴行を加えて本部席の机に叩きつけるなどやりたい放題だ。
リング上に戻るとデスペラードはセイビンに逆片エビ固め。じっくりと痛めつけてから鈴木にタッチ。その鈴木はストンピング、膝十字固めでセイビンを追い込み、再びデスペラードにタッチだ。ここでセイビンはデスペラードのブレーンバスターを回避し、キックを叩き込む。そして今度はヘナーレと鈴木がリング上で対峙する。
ヘナーレは鈴木に対してヘッドバットを放つなど臆せず立ち向かっていく。鈴木もランニングローキックでお返しをすると、「来いよ」とヘナーレの前に仁王立ち。ヘナーレにエルボーを打たせつつ、1発1発が強烈なエルボーを打ち込んでヘナーレを腰砕けにしてしまう。
だが、ヘナーレも引き下がらない。カウンターで鈴木を捕まえてバックフリップ。そしてセイビンと共にトレイン攻撃を食らわせると、スピアーで鈴木をなぎ倒す。そしてセイビンがデスペラードを場外に追いやっている間に鈴木を攻撃。
だが、鈴木はヘナーレの攻撃を余裕でかわすとスリーパーホールドに捕獲。最後はゴッチ式パイルドライバーでトドメを刺した。
試合後も暴行を加えられたセイビンは場外で左膝を押さえて座り込み、帰る時も足を引きずりながらの退場となってしまった。
デスペラード「いやあ、タッグパートナーだからか、(アレックス・)シェリーの匂いを感じるな、お前は。えっと、誰だ? セイビンか? なにセイビン? クリス? はじめまして。いやあ、お前みたいなヤツが一番やりやすい。ビュンビュンビュンビュン飛ぶヤツも攻めやすいんだが、正統派テクニシャンってヤツだなあ……。穴がないから厄介なのはわかってるけどな、できないわけじゃねぇ。楽しみだ。お前のことブチのめして、アレックス・シェリーを引っ張り出して、モーターシティ(・マシンガンズ)の2人と、俺たちで(IWGP)ジュニアタッグタイトル(マッチ)やろうぜ。簡単に防衛できそうだからさ、ハハハ。いいか、俺は今、『SUPER Jr.』だから『SUPER Jr.』のことしか言わないと思ったら大間違いだ。俺が持ってるのはタッグタイトルなんだからよ。このシングルの一番大事なトーナメント……ああ、リーグか。そんなことはわかってるさ。俺はチャンピオン様だからよ、タッグのことも忘れられたら困る……」
※鈴木はノーコメント
セイビン「(※左足を引きずりながらインタビュースペースにやって来る)このトーナメントに優勝するのが夢だったけど、悪夢に終わってしまいそうだ。そっちに一直線で向かっているような感じがする。次の相手のデスペラードはタフだし、怖い相手なのは確かだ。今日はスズキが横にいたしね。彼も悪夢を運んでくる男だよ。だけどデスペラード、お前も俺を恐れてるんだろ。だから、ヒザを狙ってきた。試合が終わってからもイスを持ち出してね。だけど、次は俺がお前を叩きのめす。トーナメント(リーグ戦)で2点を稼ぐためにもね。明日も気を抜くんじゃないぞ。なにが起こるかわからないぞ」
ヘナーレ「(※頭を押さえ、這うようにしてセイビンが去った後にインタビュースペースへやって来て)ゴッチドライバーか……。最後はゴッチドライバー……。ゴッチドライバーをまともに食らって、まだ首に痛みが残ってる。ああ……。だけど、今日が始まりだ。お前との闘いは今日が始まりだ、スズキサン。逃げることなく正面から殴り合った。あれ以上のヒジ打ちはこれまで浴びたことはなかった。頭がクラクラした。これまで受けたことないほど強烈だった。今日は負けたけど、いつか必ず倍以上にしてやり返してやる。俺は絶対に引き下がらない……」