第4試合はジュース・ロビンソン&デビッド・フィンレー&真壁刀義&マイケル・エルガン&トーア・ヘナーレ組と後藤洋央紀&ジェイ・ホワイト&石井智宏&矢野通&YOSHI-HASHI組が激突。CHAOSはジェイ・ホワイトのみ最後に自分のテーマ曲に乗って、IWGP USヘビーのベルトを携えて単独で入場。
ゴング前、エルガンが後藤に手招き。すると後藤が応じて試合開始のゴング。エルガンは後藤をロープに押し込むとクリーンブレイク。続いて後藤がエルガンをコーナーに押し込んで離れ際にエルボーを繰り出すが、よけたエルガンは逆水平チョップ。ここから両者はエルボー合戦に入る。続いてショルダータックルで五分の応酬を展開し、ロープワークの攻防では後藤がヒップトス。
続いて石井と真壁が対峙。激しいショルダータックル合戦から、石井が逆水平チョップ、真壁がナックルでゴツゴツした攻防。競り勝った真壁がロープに走ると、エプロンから矢野が妨害。背を向けた真壁を石井が捕らえ、矢野と共にトレイン攻撃を狙う。だが、真壁はしのぎ、石井にはパワースラム。
次はフィンレーが矢野と石井にドロップキック。さらにYOSHI-HASHIにヨーロピアンアッパーカットを決め、石井には串刺しエルボー二連発。だが、三発目は石井がショルダータックル。スイッチした矢野は、いつの間にかクッションを外した金具むき出しのコーナーにフィンレーを叩きつける。
続いてジェイがフィンレーに低空バックドロップ。さらにジェイは金具のコーナーにフィンレーを叩きつけて後藤にスイッチ。後藤はフィンレーにエルボーを食らわせ、エプロンのエルガンにもエルボーを見舞って挑発。そして後藤がフィンレーをチンロックで固めると、すかさずエルガンがキックでカット。
スイッチしたYOSHI-HASHIとフィンレーは打撃の応酬。YOSHI-HASHIがロープに飛んで突進してくると、フィンレーはカウンターの変形バックブリーカー。次はジュースと石井が対峙。ジュースは石井、矢野、後藤、ジェイを打撃で一蹴。
そしてジュースはYOSHI-HASHIにリズミカルにナックルパートを連発するが、石井が妨害。だが、ジュースは石井にバックドロップを炸裂。そしてYOSHI-HASHIに串刺しラリアット。ここで矢野が割って入るも、ジュースはカウンターのスパインバスター。返す刀でYOSHI-HASHIにはキャノンボール。
ジュースはYOSHI-HASHIにブレーンバスターを狙うが、YOSHI-HASHIは着地。そして、カウンターの逆水平チョップからカチ上げ式ラリアット。するとエルガンがYOSHI-HASHIにフロントキック。そして後藤とラリアットの相打ちを重ねる。後藤がフラついたところに、ジュースがドロップキック。そのエルガンに、YOSHI-HASHIがトラースキックをヒット。
次はヘナーレとジェイのマッチアップ。ロープワークで加速したヘナーレはフライングショルダー。さらに串刺しラリアットを叩き込むとトップコーナーからダイビングショルダーを炸裂。ここで真壁とフィンレーがジェイに串刺し攻撃。続いてヘナーレがジェイにバックフリップをお見舞いしてフォールに入るも、CHAOSがカットイン。リングは混戦模様に。
リング上、後藤とYOSHI-HASHIが真壁にダブル攻撃を狙うが、逆に真壁がダブルのラリアット。そして、フィンレーがYOSHI-HASHI、ジュースが後藤に同時にプランチャを敢行。リング上ではヘナーレがジェイにTOAボトムを狙うが、切り抜けたジェイは切り裂くような逆水平チョップ。しかし、ヘナーレは下がらずに豪快なスピアー。そして、もう一度TOAボトムの体勢に入るも、ジェイはブレードランナーに切り返そうとする。
これを脱出したヘナーレはジェイをロープに飛ばす。ロープワークの中、ジェイはカウンターのコンプリートショット。そしてヘナーレに高角度の投げっぱなしジャーマンから、最後はブレードランナーを決めて3カウントを奪取。CHAOS軍が本隊から勝利を収めた。
後藤「エルガン、面白いじゃない。一発入れれば、2倍にも3倍にもなって返ってくるような相手。俺好みですよ。いつでもどこでもいいぜ、エルガン」
※ジェイ、石井、矢野、YOSHI-HASHIはノーコメント
エルガン「ゴトー、お前が別の形で(俺の挑戦を)後押ししてくれてるようだな。でもな、俺を相手にするっていうのなら、一言だけ伝えておく。お前の持ってるNEVER無差別級王座にお別れを言うことになるぞ」
真壁「なんか、聞きたいことあるのか、コノヤロー!負けに何もねぇだろ、バカヤローが!ふざけやがって、コノヤロー。オイ、一つ言えることはよ、なんか知らんけど、ジェイなんだ?」
――ジェイ・ホワイトです。
真壁「ジェイ・ホワイト、おもしれぇじゃねぇか。オイシイとこ全部持って行きやがって。テメェらがそう来るんだったら、こっちだって考えがある。このまま引き下がる俺たちじぇねぇのはわかってんだよ。オイ、見せてやるぜ。テメェらいいか、目をおっぴろげて良く見ろよ、コノヤロー。必ず、リベンジかましてやる。それだけだ」
ジュース「ジェイ、お前が何を狙ってるのか、俺にはわからない。俺を狙ってるのか、フィンレーを狙ってるのか、ヘナーレを狙ってるのか……。まぁ、わかってるのは、ヘナーレを仕留めたことだけだ。デビちゃん(フィンレー)を倒したといっても、あのタイトルマッチだけだ。お前は何がしたいんだ? リングでダンスをしたいだけなのか? じゃあ、俺も付き合ってやろうかな。“ジュース・ダンス”を軽快に踊ってやるぞ。まぁ、俺はいつも“ジュース・ダンス”を踊ってるがな……」
フィンレー「ジュースがダンスを踊るっていうなら、俺も踊ってやろうかな。お前は何を言いたいのか? ジェイ、お前はジュースの方を向いてるのか? それとも俺の方を向いてるのか? お前はこれまで、俺に数えきれないほど勝ってきてるよな。いま、俺はお前とジュースの闘いに興味がある。面白いと思うぜ……」
ヘナーレ「今日もまた、ジェイ・ホワイトにやられてしまった。今日も俺がやられて、試合に負けてしまった。お前はどこまでもヘナーレ、ヘナーレ、ヘナーレとつけ狙ってくるな。それは、何かを感じているからだろ? 俺なら掌に乗せられるからか? だけどな、いつもいつも同じ結果になるとは限らないんだぞ。次は何が起こるかわからない。ジュースとフィンレーの言葉をどういう思いで聞いてる? ジュースは次第にヒートアップしてきてるし、初の(シングル)王座獲得に向けて突っ走ってる。その思いをお前はわかってるのか? ジュースの頑張りはすごいぞ。俺はジュースに後れを取らないようにと思てるし、だからこそイシイとの闘いに踏み出した。ゴトーに対しても正面からぶつかっていってる。俺のこの胸に秘めたプライドをお前は理解してるか? 日本のファンは理解してるぞ。俺のこの戦士としてのプライドをな。そして、どれだけ負けようとも、そのプライドは失っていない。何十回、何百回負けようともな。KOされようともな。いや、どれだけやられても決して失うことはない。失わないことこそ、俺のプライドなんだ。まだまだお前をつけ狙っていく……」