昨年の「ヤングライオン杯争奪リーグ戦」を制した北村が、7番勝負の第4戦で“猛牛”天山と一騎打ち。
ゴング直後、客席の一部から「北村」コールが起きるも、大「天山」コールにかき消される。そんな中、北村は天山のショルダータックルを受け止めるが、天山が不意打ちのトーキックで黙らせる。そして、ヘッドバット連射からロープへ走るが、北村がカウンタータックルで吹き飛ばす。
さらに北村がタックルを天山に食らわせ、場外戦へ引き込む。しかし、天山が鉄柵に叩きつけ、ヘッドバット、逆水平チョップ連射で逆転。
リングへ戻り、天山がストンピング、ヘッドバット、フラップジャック、ヘッドドロップ、エルボースタンプ、モンゴリアンチョップなどで一方的に攻め立てる。
天山の攻勢は続き、串刺しラリアット、ブレーンバスター。だが、北村はカウンタータックルで挽回し、串刺しバックエルボー、ランニングタックル、変型アバランシュホールド、スピアーと畳み掛ける。
次に北村はジャックハマーを仕掛けるが、天山がボディに膝蹴り連射を浴びせ、DDTで逆転。そして、肘のサポーターを投げ捨ててロープへ走るが、北村がカウンター逆水平チョップで迎え撃つ。
しかし、天山はすぐさまカウンターニールキックで報復し、アナコンダスラムからのアナコンダマックスで勝利した。
試合後、天山が北村の手を持って引き起こし、健闘を称える。そして、両者は握手と抱擁をかわした。
天山「いやぁ~、ホンマね、見た目と一緒でデカいし、ゴチゴチガツガツ来たよね! 一発一発、何やっても倒れないってぐらいね、頑丈な体持ってますよ。いやぁ~、大したもんですよ。ヤングライオンとはいえ……ヤングでも何でもないけど、これから海外行く? 楽しみやね。日本でまだ数カ月しかやってない彼が日本を離れて、どんなバケモノになって帰ってくるか、想像しただけでもね。イチかバチか、最高のスーパースターになって帰ってくるか、それとも、最ッ低のね、どうしようもないヤツになって帰ってくるのか、予想はつかないですけど、彼の体、頑張り、元気……若さはないけども、やっぱプロレスラーになって、アイツが一番やる気あると思うしね。すごい楽しみな存在ですよ。次にいつ帰ってくるのか、(次やったら)今日みたいにうまくいかないですよ、たぶんね。でもね、そうでないと、新日本の未来が、先の先の未来が、ないっすもんね。北村には俺は一番目ぇかけてるし、カバン持って着いてきてくれた彼には頑張ってほしいね。どこ行ったって、あの体を武器にして、一人前にもなって二人前にもなって、さらにデッカくなって、『ウワァ~ッ』って俺らがビックリするぐらいのスーパースターになって帰ってこいよって。今でも十分、その片鱗は見えますけど、まだまだこんなもんじゃないよって。いやぁ~、一発一発が重い! 壊れるかと思った。まぁでも、まだまだ俺も負けてられへんって思いましたんで。北村よ、頑張って、とことん上を目指して、海外でトップ取れって。そして帰ってこいや!」
北村「天山さんと試合できて、もっといい試合をしたかったけど、やっぱりダメでした。でも、僕がプロレスラーとしてデビューして、付き人をさせていただいて、あの人からたくさんいいアドバイスをいただいて育ったので、今日の闘いはバチバチ闘うことが恩返しだと思って全力を尽くしてがんばりました。明日も試合があるんで、全力でがんばります」