タンガ「（※怒り口調でまくしたてるように）俺たちに勝って何か起こるとでも思ってたか？ 何が起こった？ よく聞け、このベルトを狙って目の前に立つヤツは叩き潰すまでだ。誰だろうと関係なく、みんなだぞ。大の字になるか、タップアウトするかだ。みんな、同じ目に遭わせてやる。跳ね返してやる。倒せるものなら倒してみろ。お前らが仲間意識を、同郷の意識を一つにして向かてきても、俺たちにはかなわないんだ。それだけ俺たちの仲間意識の方が強いからな。俺たち以上の絆を持った者はいないんだ！」
ファレ「（※気持ちを沈めるように息を吐く）フ～ッ……。小さなトンガ人の集団が、このリングを牛耳っていく……」
タマ「このベルトが、俺たちの強い絆を示している。俺たちには、お前らにはわからないつながりがあるんだ。俺たちだけしか感じないものがあるんだ。強固な切り崩せない絆がな。お前らはそこをわかっちゃいない。俺たちの絆はどんなことをしても切れない。焼き切るって？ そういうなら、やってみろ。俺たちの絆はBULLET CLUBの中でも特に強いんだからな。できっこないんだ。俺たちはまだまだこれからも闘い続ける。それが長い道のりであろうと関係ない。俺たちを止めてみな。いつでもいいぞ。できるっていうならな。俺たちはこの業界にすべてを投げ出してるんだ。俺たちのすべてをな。お前たちがなんて言おうと、なんて思ってようと、周りのどんな声を聞こうとも関係なく、俺たちはどうすべきかわかってる。俺たちの後をついてくることなんて簡単さ。だけど、先頭を切ることはできない。誰も俺たちと同じことはできないんだ。俺たちがしてきたことには、敬意を払ってもらっていいはずだ。決してその程度のものじゃないぜ。俺たちについて来い。誰も、誰ひとりとして、俺たちと同じことはできない。どうやってきたかなんて、軽々しく聞いてくるな。それが知りたければ、俺たちの後ろについてじっと見てることだ。ウソだっていうなら、俺たちの背中を見ていろ」

田口「タンガ・ロア、どんな思いで、メガネ職人がメガネを、サングラスを作ってると思ってるんだ？ タンガ・ロア、オイ、メガネ職人の気持ちを考えたことがあるのか？ お前、なにもわかってないんだよ。メガネ職人の気持ちを、なにもわかっちゃいない。全国のメガネ職人の気持ちを乗せて、明日からまた、闘います。クソッ」
真壁「一つだけ言えることはよ、あの田口監督が本気で怒ったってことはねぇだろ？ ま、あれがすべての始まりだし。ま、ヘナーレが狙われんのはわかってる。狙われってけど、あそこで踏ん張るのが男だろ？ レスラーだろ？ ま、今日は負けたけど、ま、上出来だと思ってる。勝たなきゃいけねぇ？ わかってる。勝たなきゃいけねぇけど、当たりめぇだ。だけど、だけどだ、あいつのキャリアからして考えろ。そこから抜け出さなきゃ。一つひとつだ。一つひとつ階段上っていきゃ、それでいいだろ？ ただよ、BULLET（CLUB）の野郎、許せって？ 許すわけねぇだろ、この野郎。今シリーズ、始まったばっかりだ。いつでもリベンジだ。リベンジを見せてやっから。それだけだ」
ヘナーレ「ああ、負けてしまった。今日の試合は負けてしまった。俺にとって、初めてのチャンピオンシップだったけど……。でも、ベストを尽くしたつもりだ。その中で、世界最高がどういうものかわかった。タマ・トンガを怒らせてしまったのがダメだったのかな。ファレにもやられたけど、もう1回っていう気持ちだ。俺の頭をもっと揺らしてみな。ここはとても大きな団体だ。そこでヤングライオンからステップアップするのは、並大抵のことじゃない。だけど、俺はまたトライする。必ずやステップアップして、大きな動きを起こしてみせる。すぐにとはいかなくても。少しずつでもな。タマ・トンガよ、もう1回、俺を同じ目に遭わせてみろ。だけど、そんなこと許さない。次はお前を倒して、その6人タッグのベルトを手にしてみせる。覚えておけよ」